【あんのたま】
共通語 《副》案の定
用例 ほら、み。あげん やめせ てて えっ ぢょったに、あんのたまひっかかってー。
用例訳 ほら、見ろ。あんなに やめろ と いって いたのに、案の定ひっかかってー。
採取者 金沢[松江]
【あいまぐ(あいまぐい)】
共通語 《名》間食
用例訳 あんなに間食すると晩飯が食べられない ように なる よ。
採取者 大谷[平田]
(記録者:奥野)
【あーほど】
共通語 有るだけ
用例訳 有るだけください よ。
採取者 牧野辰雄[平田]
(記録者:奥野)
【あかい】
共通語 明るい
用例 この電灯はあかいの。
用例訳 この電灯は明るいね。
採取者 牧野辰雄[平田]
(記録者:奥野)
【あさって(のほ)】
共通語 とんでもない方向、見当違い
用例 こないだの地震で地蔵さんがあさって向いちょー。
用例訳 こないだの地震で地蔵さんがとんでもない方向を向いている。
採取者 牧野辰雄[平田]
(記録者:奥野)
【あしのかね】
共通語 脚力
用例 昔のもんはあしのかねが強かった。
用例訳 昔の者は脚力が強かった。
採取者 奥野[平田]/【あしがね】牧野辰雄[平田]
【あしをたてる】
共通語 足を運ぶ
用例訳 わざわざ、足を運んでもらって、ありがとうございます。
採取者 奥野[平田]/【あしたてる】牧野辰雄[平田]
【あぼ】
共通語 〔幼〕湯、風呂
用例訳 喉が乾いたかい。それじゃ湯でも飲むかい。
採取者 周藤[出雲]/【あぶ】奥野[平田]
【あまだ】
共通語 屋根裏(萱葺屋根は中が広い)の物置
用例 あまだから藁を持って降りる。
用例訳 屋根裏から藁を持って降りる。
採取者 若槻[仁多]
(記録者:奥野)
【あくた】
共通語 藁の根元の軟らかい部分
用例 藁のあくたを綺麗に取ってから縄をなう。
用例訳 藁の根元の軟らかい部分を綺麗に取ってから縄をなう。
採取者 若槻[仁多]
(記録者:奥野)
【あばしれる】
共通語 調子に乗る、騒ぐ、抵抗する
用例訳 あまり調子に乗ると、怪我をするぞ。
採取者 若槻[仁多]
(記録者:奥野)
【あらます】
共通語 おおざっぱ、ほぼ、ざっと
用例訳 あの人は、おおざっぱな人だ。
採取者 若槻[仁多]
(記録者:奥野)
【あじらかす】
共通語 《動》動かす
用例訳 机が邪魔に なる から、動かせ。
採取者 若槻[仁多]
(記録者:奥野)
【あじくそたれる】
共通語 難儀する、悪態を吐く
用例訳 このところ景気が悪くて、悪態を吐くような よ。
採取者 牧野辰雄[平田]
(記録者:奥野)
【あちがん】
共通語 熱い(風呂)
用例訳 ずいぶんと熱い(風呂で)、水をいれて冷まさなければ 入れない よ。
採取者 牧野辰雄[平田]
(記録者:奥野)
【あわせー】
共通語 (渋柿の)渋を抜く
用例訳 今年は、ドライアイスで渋を抜いてみたよ。
採取者 牧野辰雄[平田]
(記録者:奥野)
【あんぱんもとえ】
共通語 やり直し
用例訳 いいかい。やり直しで、ワン・アウトからやりましょうよ。
採取者 牧野辰雄[平田]
(記録者:奥野)
【(自動車が)あるく】
共通語 (自動車が)走る
用例 宣伝カーがあるいちょった。
用例訳 宣伝カーが走っていた。
採取者 牧野辰雄[平田]
(記録者:奥野)
【あんぐら】
共通語 ぱっくり(口をあけた状態)
用例訳 馬鹿みたいに口をぱっくりあける もの じゃ ない よ。
採取者 金本[東出雲]/【あんぐー】KEN[八雲]
(記録者:金沢)
【(炬燵、布団の)あと】
共通語 《名》(炬燵、布団の)外
用例訳 夕べ、おまえさんの足は炬燵の外に出ていた。
採取者 金本[東出雲]
(記録者:金沢)
【あかご】
共通語 《名》イトミミズ
用例訳 下水溝にイトミミズがいっぱい湧いている。
採取者 原[出雲]
(記録者:奥野)
【あい】
共通語 《感》はい(返事、あいづち)
用例 あい、わかーました。
用例訳 はい、わかりました。
採取者 金沢[松江]
【あげる】
共通語 《動》吐く
用例訳 夕べは飲み過ぎてねー。しまいには吐いたような始末で。
採取者 金沢[松江]
【あまがい】(甘粥)
共通語 《名》(雛祭りの際の手作りの)甘酒
用例訳 こんどの、お雛祭りには甘酒を造るから。
採取者 金沢[松江]
【あらたな】
共通語 新しい
用例 こーで、もー、あらたなやちゃ ね けん、だいじにしない や。
用例訳 これで、もう、新しいやつは ない から、大事にしなさい よ。
採取者 金沢[松江]
【あばれが】
共通語 〔動〕(秋口になって出る)飢えた蚊
用例訳 もうー、秋の飢えた蚊に噛まれて、痒くていけない よ。
採取者 金沢[松江]