多少カメラ操作にも馴染んでくると、花火や夜景、天体写真撮影、自動車のライトの流れ、など日常ショットとは異なるシーンの撮影にも興味がでてきます。
やはりいい写真を撮るにはいい道具、ということでバルブ撮影に必要となってくるのが.....
あたりでしょうか。
手ブレを抑える為に三脚は必需品ですし、カメラブレを避けたいときは、リモートコードを使ってカメラに触れずにレリーズ操作する必要があります。
【バルブ撮影の手順】
【長時間露出撮影のワンポイント】
|
|
|
旅行で名所.旧跡の撮影をやっているとき、このカメラはすごい!! とホントに驚かされるのが暗所の撮影シーンです。
もちろん暗所といってもフラッシュが必要なほどの暗さではなく、日中の薄暗い地下通路、日の当たらない物陰、夜に近い夕刻、など人間の目では色合いまではハッキリ区別できない、
といった程度の暗さの場合です。
京都御所の襖絵をご覧になった方ならお分かりだと思いますが、室内の薄暗いところなので細部のフルカラー色味まで、目ではなかなか判別できないと思います。
ところが、"D800"で撮影してみると薄暗い被写体という条件であっても、原画をクッキリ鮮やかに忠実に再現してくれるのです。(フルサイズでお見せできないのがザンネンですが.....)
手持ちにしてノンフラッシュ撮影、しかも至近距離には近づけない、という条件での気軽なシロウト写真ですが、腕とは無関係にしっかりフルカラー再現してくれています。
画像を見て初めて緑色と赤色の鮮やかさに気づかされ、こんな色彩豊かな絵なんだと改めて納得させてもらいました。(たしかに、カメラとは「真」実を「写」す道具、だったんですね)
このカメラを使うようになってからというもの、ここはこうなっていたんだ、などと後で画像を眺めて驚かされる、ということがズイブンと多くなりました。
人間の目ではおぼろげな薄暗い被写体までも、ここまでクッキリと映し出せてしまう、人間の目よりはるかに感度がいいこの"ニコンD800"、本当にものすごい性能のカメラです。
ほかにも驚くのが、旅行写真などで撮ったロングショットの画像の、どこか一部分だけ拡大しても、あたかもそこにフォーカスして撮影したような鮮明画像が切り取れること。
どこかのD800記事で、対岸のビルを撮影してそのビルの窓を拡大したら、中の人物の顔がはっきり写っていた、というのがありましたが、まさに実感できます。
セットの「28-300_f3.5-5.6G/ED VRズームレンズ」でもここまで描写できるのなら、金帯の入った高額高性能レンズならさらに美しい画質を楽しめるハズで、ロト6でも当たったら
ナノクリスタルレンズの大人買い(?)でもやって是非試してみたいものです。
昔、写真館で使われていたカメラは、普段あまり見かけない大柄なボディサイズでしたよね。
あの大きなカメラは、フィルム時代のカメラで一般的に使われていた、"35oフィルム"とは別物の、より大きな"幅約60oのロールフィルム"、
いわゆる"ブローニーフィルム"というタイプの大きなサイズのフィルムを使う 「中判カメラ」、と呼ばれたカメラだったんですね。
"ブローニーフィルム"とは、35oフィルムが普及する以前から、100年以上の歴史を持つ標準的フィルムの名称で、
などのフォーマットがあり、サイズの違いにより撮影できる枚数も当然変わるとのこと。
最小のフォーマットである"6×4.5判"でも、一般的な35oフィルムと比較したフィルム面積は"2.7倍"にもなり、
その大きなフィルム面積を有効に使うことにより、より豊かな階調を得ることが出来てシャープで美しい画質を表現することが可能となります。
フィルムから写真プリントする場合、大きく引き伸ばすとそれだけフィルムの粒子も拡大され、その結果として出来上がった写真も当然のことながら粗い画像になりますが、
引き伸ばす割合が少ないほど(大きなフィルムを使うほど)その分拡大率を少なくする事ができるので、極力大きなフィルム面積で撮影したほうがキレイな写真として
残せるということになる訳です。
現在の高級デジカメ一眼が、フルサイズの撮像素子を使用する、というのも似たような発想なのですね。
キレイな写真を撮るのが商売の写真屋さんが中判カメラを使うのは、「プリントした時の画質の良さ」を追及するための必然的な選択、
ということだったのです。
D800の登場で有効画素数.4000万画素レベルの「中判カメラ」は意味を成さない、などとコメントされているプロの方もいらっしゃいます。
カメラがデジタル化された現代でも、デジタル版「中判カメラ」というジャンルはあり、各メーカーからいろいろな種類が発売されています。
フィルム時代と同様、撮像素子の大型化に各社しのぎを削っているわけですが撮像素子サイズ分、カメラ価格も跳ね上がっているのが分かりますね。
|
先日、めずらしく早起きして、渡り鳥飛来地として有名な県内の某箇所に夜明け前に到着し、野鳥撮影にチャレンジしてきました。
D800が無かったら、普段の自分にはマズ考えも付かない行動なので、良い道具はヒトの行動さえも左右する、という事実を実体験してしまった次第です。
現地で驚いたことは、かなりの人数(10人以上いましたネ)のアマチュアカメラマンが、ハズーカ砲のような超望遠レンズをつけた高級カメラを抱え、
野鳥撮影のため早起きして訪れていた、ということ。
話しを聞くと、「今シーズンは3回目、大体シーズンで30回は来るよ。」というヒトだったり、軽自動車で来ていた、カメラとは無縁のイメージだよナ、
と思えたシワシワ顔のくわえタバコしたジイサンが、やおら後部座席から、500ミリ望遠付きのカメラを取り出したり........
ナカナカ、ディープな世界が展開していました。
ちなみに、カメラはキャノン派がやや多い感じ。
でも、さすがにキャノンの超高級白レンズ(*9)を使用していたのは、お1人だけでしたが...........
そのとき会話を交わした相手が、頭上を飛来する白鳥を撮るのを見ていると、モータードライブ付きキャノン高級機で、
マシンガン連写撮影しまくっていた(カシャ、シャ、シャ、シャ、シャ、シャー).......カ、カッコイイ〜。
カレ曰く.....「今は、フィルム時代では考えられない撮り方をしてますよネ〜」.....
ソウナンデス、もしこんな撮り方をフィルムでやったら、トンデモないフィルム代と現像代がかかるハズです。
D800の関連記事で、描写性能は文句ないのだが、唯一の不満点は連写スピードに関してで......
などという記事を見ても、自分としては最高6コマ/秒(*10)ならイインジャネ、と考えていたのだが、ナルホドこんな世界では
いかに連写スピードが求められているか、肌で実感した次第でした。
マア、風景写真オンリーのヘタレオッサンには、どうやら無縁の世界なのであまり気にしませんが......
今回、D800の動画撮影モードを初体験してみましたが、ピントさえ上手に合わせられれば 、D800は無敵のカメラですね。
動画の中から気に入ったショットを静止画に落とせば、マシンガン連写してベストショットを狙うより楽そうですし.....
関連サイト・バックナンバー | |
---|---|