ホームdiyあれこれ⇒sketchupソフトの操作・基礎編

Sketchup......コンポーネント

 木造軸組で実際に建てていくとき使う部材は、同じサイズのものを何本も使うケースは多いもの。  同じ部材をパソコンで作図していく場合、『一本ずつ作図するのは面倒だナァ....』と考えますが、 パソコンが便利なのが『どこかに記憶させておき、必要なときに呼びだす』という機能があること。

 パース(3次元モデル)の各共通部材を予めひとつだけ部品(コンポーネント)として登録しておけば、パース作成時に適宜これを呼び出し配置するというやり方で作業を早く楽に進められます。

 さらにスゴイのが、配置したコンポーネントに変更点があった場合の処理。  せっかく何十本も作図(配置)した柱を一本ずつ修正するのか......などと落ち込まなくてもイインデス。     登録してあるコンポーネントを修正すれば、同名のコンポーネントが瞬時に全て一括自動修正される、というスバラシイ機能も備えています。

 HP作成の言語HTML(HyperText Markup Language)でいえば、"スタイルシート"という部分が同様の働きをしてくれます。   "スタイルシート"にページで使う字体や文字の大きさ、 色などの情報を入れておき、本文でそれを呼び出すワザを使いますが、同じ考えなわけです。

 例えば100ページに亘って使っている文字の大きさを変えたいとしたら、"スタイルシート"内の文字の大きさを修正するだけで全ページに反映されます。  スバラシイ。

 昔、仕事で組んでいた(書く、ではなく敢えて組むという表現にコダワリたい....)ビジネス言語のCOBOLでも、共通処理をサブルーチン化しておき、"COPY"句で呼び出していましたが、 Sketchupでも似たようなやり方が出来るので安心しました。(2017.4.7)


sketchupソフトの操作.....立体の作成と移動

 最初に戸惑うのが立体を作成した後にそれを移動させる、という操作。   立体を作るまではイイんです。 長方形を作り、プツシュ/プルで持ち上げるとオッサンでも簡単に立方体が作れるから。

 ですから最初はオッ簡単ジャン、などと油断するワケです。   ところが、立体を移動させようと立体のどこかにカーソルをあてクリックしてマウスを動かすんですが、 ナゼかカーソルが乗った線と接する両面だけ移動してしまい、妙なカタチの立体になってアセることになるワケです。

 なにせ説明書なんかロクに読んでないもんだから、このあたりで『...タク、ナンデダヨ どうしてこうなるんダ.....』などとブツクサ文句の二つ三つ出るわけです。

 立体をつくった、といっても四角形を構成する線計12本が引かれ、それに6面を貼り付けただけの状態で、ソフト的にはまだ立体のカタマリと認識していないわけです。    そこに、ある一点だけカーソルをあてるということは(その線が青くなる)、移動の対象が青くなった線とその線に接する両面だけ対象と見なし、その部分だけ移動してしまうワケです。 (逆にこの現象を利用して一面だけ青くして移動させ平行四辺形に変形させる、といったことも可能)

 これを防ぐには[選択]ツール選択後、(1).立体上でトリプルクリックするか、(2).立体を囲み、立体全体を青くさせてから [移動]ツールを選択して立体を移動させます。

 次に移動させたかったら再び同じ操作をすることになりますが面倒です。  立体全体が青い状態で右クリックしコンテキストメニューから"グループを作成"を選択すれば、 線と面が立体として一体化され次からはワンクリックで移動できます。

 いずれにしろ、もうすっかり衰えたオッサン脳では記憶しておくなどというワザは使えません。    そこで、よく使う操作の「手引き書」を作り、すぐ見られるようにしてみました。


sketchupソフトの操作.....ツールバーに追加表示

 ツールバーに任意のツールバーを追加表示。


sketchupソフトの操作.....グループ化

 ただ、グループ化したからといって、あとは煮て食おうがヤイテ食おうが...というわけにいきません。  例えば角材を作りブロック化した後、 移動はできますが、寸法を変えるためプツシュ/プル・ツールで端面にカーソル当てても、無効エラー(○に/マーク)が出て実効できません。  こんなときは、

 という手順で加工を加えます。   もうこのアタリまでくると、少なくても角材を好きな寸法に加工するという操作まではナントカ出来る(?)わけで、 なにやら光明というかトンネルのはるか先に明かりらしきものが見えてくるワケです。


sketchupソフトの操作.....コピーして移動

 図形を移動させるには、[移動]ツールをクリックして該当図形のエッジ線が青になったら動かすわけですが、コピーする場合そのままだと元の図形が移動してしまいます。

 コピーする場合は[移動]ツールをクリックし該当部材のエッジ線が青になったときに、さらに[CTRL]キー押して+マークを表示させてから移動すればコピーされます。

 等間隔で複数個コピーしたいという場面があります。 最初に移動距離を指定し1個目をコピーしたらキーボードから5×と入力しエンターキー押せば、 5個ズラッと移動距離分の感覚を空けコピーしてくれますから便利です。


sketchupソフトの操作.....グループ化した図形を編集・加工

 一度グループ化した図形は、そのままでは加工できません。  その場合は対象図形をクリックしエッジ線が青になったら右クリック→コンテキストメニューから[グループを編集]を選択。

図形が点線で囲まれたら[プツシュ/プル]ツールで加工処理。

 いったんグループ化した図形に対しては、その一部分を削ったりする加工は単純にいきません。   一回目のクリツクで図形のエッジ線が青になり、もう一度クリックすると全体が点線で囲まれます。    この状態で端面全体に対する[プツシュ/プル]ツールは有効になりますが、面の一部のみ削る処理は面全体が対象になってしまい出来ません。

 グループ化した図形の面の一部を切り欠く[プツシュ/プル]操作をおこなう場合、一回目のクリツクで図形のエッジ線が青になったらエッジ内で右クリックして コンテキストメニューを開き、「分解」を選択して一旦グループを解除してから操作します。

 

sketchupソフトの操作.....[メジャー]ツール

 調子よく作図していたのに、[メジャー]ツールで基準点から任意の地点にポイントしようとしても引けないときがあります。  ナニが原因なのか入力しても長さ・に数値が反映されない、というケースですね。

そんなときは2度目のリターンキーが押されていないのが原因の場合があります。

 つい2度目のリターンキーを押さないままでいるから、ウゴカネエ、などとブツクサ言うわけです......

 [プツシュ/プル]ツールで距離指定するときも、2度目のリターンキー押さないと作図の結果が表示されないときもあります。


sketchupソフトの操作.....ガイドライン

 作図していくと、例えばこのポイントから...oのところで全体の端から端までガイドラインを引いておけば後の作図が楽になります。

 消すときはタイトルバー[編集]ツールの[ガイドを削除(G)]をクリックすれば画面内の全てのガイドラインとガイドポイントが消えます。


sketchupソフトの操作.....コンポーネントの登録

 多用するものは予め用意しておき、必要なときに呼び出して使う.....現実の世界ではないコンピューター空間だからこそ可能なワザではあります。    なにせどれだけ使おうが減ることはないし、いくら使ってもタダなんですから。

 その都度いちいち部材を作図するのは時間のムダですから、よく使われるであろう部材は極力コンポーネントとして入れておきます。




  

sketchupソフトの操作.....コンポーネントの呼び出し




  

レイヤ操作

 建物を作図していくと、この壁を取り払った状態ではどんなイメージになるかな、など特定の部分を非表示にしたい場合があります。  レイヤ処理を行うことで屋根部分だけ消去して内部を見る、などという便利な使い方が出来ます。


  

フォローミーツール

 円球を描くときは、まず円盤を描き中心から上下に半径長の線を描き円弧ツールで3点の端点を結び半円の円弧を描く。  その後いったん選択ツールに戻して円をクリック。   その後フォローミーツールを選択し円弧部分をクリックすれば自動で球体が描かれる。


  






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