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基礎コンのひび割れを修復・高さ揃え

     
【基礎コンのひび割れ修復】

修正しやすいよう、ひび割れ箇所をVカットして、ひび割れ補修材や、無収縮モルタルを流し込む。

無収縮モルタルは高価だが、非常に強度が高く、ひび割れを起こしにくいとされ、基礎のひび割れにエポキシパテの代わりに使う。

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感想(1件)

【無収縮モルタルと通常のモルタルとの違い】

セメントに砂と水を加えて混ぜ合わせてつくる一般的なモルタルは、乾燥すると収縮してひび割れを起こしやすい。

無収縮モルタルは、混和剤に膨張材を含むことで収縮を抑えており、硬化後もひび割れが起こりにくい。 ただ、高価なので全面に使うことはなく、主に耐震補強や補修などで使われる。

液状で流動性が高い「グラウト」とコテで施工する固練りの「パッド」がある。
【基礎の天端高さを決める】

両脇にレーザーで目標高さに合わせた囲い材を立て、基礎コンにビス止めする。 囲い材は下穴開けて4mmビスで固定。

【ハイフレツクスでモルタルの接着力強化】

モルタルはドライアウトを起こしやすいので、吸水調整材としてハイフレツクスを使う。

木工用ボンド成分なので、薄めて下地剤(プライマー)としたり、モルタルに混ぜ接着力を強化する。

下地剤として使うときは、水とハイフレツクスを3:1の割合にして、濡らすように塗りこむ。   

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感想(9件)

【ドライアウト現象】

モルタルなどで発生する現象。  既存のコンクリートの上にモルタルを塗ると、夏期の炎天下で直射日光を浴びたりした場合、水分が既存のコンクリートに吸水され蒸発することで硬化不良を起こす。

水を入れすぎてもドライアウトの原因となってしまう。

事前に散水を行い、打込み後はシート養生などで水分の蒸発を防ぐ。
【モルタル施工】

施工部分が汚れていると剥離しやすくなるので、しっかりと水洗いしておく。

囲い材の縁ギリギリまでモルタルを塗り、できるだけ天端が平らになるようコテで均す。

モルタルを縁ギリギリまで盛れば、使用する「レベラー」量は減らせる。

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感想(1件)

【「レベラー」を流し込む】

プロッぽく、天端をまっ平に仕上げたいときは「レベラー」を使う。

モルタルがある程度乾いたら、囲い材の縁一杯まで、水で溶いた「レベラー」を流し込む。

レベラーにより平準(均一水平面)になるので、上面(天端)は高さは揃う。
【施工完了】

囲い材の隙間まで十分モルタルを押し込まないと、脇が残念な仕上がりとなってしまう。

見える部分は脇もきれいに均す。  



コンクリートの陥没、勾配の補修

     
【】

雨が降るとコンクリートに水たまりができるようなときは、薄塗り専用の補修材として「ハイモル」、「インスタントセメント(砂の入ったモルタル)」などがある。

下地作りとして、グラインダーで既存コンクリートを削る。

「ハイモルエマルジョン」。  エマルジョン(emulsion・樹脂微粒子)
【】








ケミカルアンカーの使用方法

     
【接着系アンカーで土台固定】

後でアンカーボルト(12mm)を設置するときは、打ち込み型と言われる接着系アンカーを使い固定する。  先端は鋭角にカットしておく。 カプセルは径13×深さ100mm程度。

まず土台材に振動ドリル(13mm)で穴を開け、ナットの座掘りをしておく。  次にハンマードリルでコンクリート基礎を目的の深さまで堀っておく。 開けた穴は切粉が出なくなるまで金属ワイヤーブラシとダストポンプで清掃。
【ボルトを必要長さにカットし先端を尖らしておく】

本来アンカーボルト深さは250mm必要とされるが、接着系アンカーの取説に従う。

ボルト長は、カプセル深さ+土台厚み+ワツシャー+ナット+余り10mm。

ボルト先端はサンダーでV字に尖らしておく。
【カプセル式接着系アンカーで土台固定】

基礎穴にカプセル式接着系アンカーを差し込む。  打ち込むだけで強固な接着力を発揮する。 壁面・天井面にも施工可能。

アンカーボルトに深さ基準テープを巻いておき、カプセル挿入後、インパクトドライバーでボルト目盛りまで入れ込む。  打撃を加えて打ち込むとカプセルが割れ、撹拌されて穴にまんべんなく液体が回る。

硬化時間内は季節で変動するが、その間ボルトを動かさない。
【叩くボルトは頭にダブルナット】

穴にカプセル挿入後、ボルトを打ち込む。 接着系アンカーを使用するコツは、とにかく穴をよく清掃しておくこと。

打ち込むときボルト頭にはナットをダブルにしておいて叩く。

叩くと若干液がハミ出すがこれが普通。

【ボルトの固定】

固着後はアンカーボルトを土台にナットで固定。 座金は6×60mmは欲しい。

インパクトドライバーで回す前、アンカーボルトは二つのナットでスペーサーを挟み、回転させられるようセットしておく。



【接着系のケミカルアンカー】

このタイプの接着剤は、一般には接着系アンカーと呼ばれる。
ケミカルアンカーは商標名だが、接着系アンカーの代名詞的な存在。

カプセル内には、接着剤と骨材が入っている。
【壁面にも強力接着】





【注入式もある】

注入式のタイプもある。

注入するときは、空気が入らないようノズル先端を穴底まで到達させ、ノズルを少しずつ上昇させ注入していく。

【カートリッジ型は保存可能】

注入後、ボルトを廻しながら挿入する。 こぼれた分は固まる前に清掃。

最後まで到達したら、ネジ隙間にしっかり樹脂が入り込むよう、2回転程ボルトを逆廻しにする。

奥に見えるのがカートリツジ。 使いきれなくても3か月は保存可能。



古民家の基礎は柱が石に乗っているだけ

 古民家に暮らすとき不安なのが「耐震性は大丈夫?」という部分です。  なにせ現代の普通の一戸建て住宅は、ほぼ100%、ガチガチに固めたコンクリート基礎に家を固定して建てられているのに対し、 古民家の基礎は柱が直接玉石に置いてあるだけ(玉石基礎・たまいしきそ)という、「大きな家が小さな石の上にただ乗っかっている」構造なんですから......。

 ところが、ご先祖様たちが古(いにしえ)より地震国日本に建ててきた古民家は、建物全体が地面に直接固定されていないからこそ、 大きな揺れがきても足元が動き、直接建物に負荷がかかることを軽減する「免震」という性質があり、まさに地震国日本にうってつけのスバラシイ工法なのです。

 これは伝統構法といわれますが、この建築工法の耐震面の優秀性が知られるようになったのはごく最近のことで、 「家屋の土台を基礎に固定せず自由な状態にしておく」ことで、 「激しい揺れに襲われると、束が束石からズレたり、曲がったりしながら地震のエネルギーを散らして建物を守る」、 つまり今日で言うところの、免震工法とか制震工法に近い理屈で作られていたのです。

 地震で古民家に大きな揺れが襲い掛かると、まず建物が地面から浮き上がろうとする力を重い瓦で押さえ、次に、さらに揺れが大きくなったら、瓦を落とすことで建物にかかる荷重を減らし、 柱や貫が曲がったり土壁が崩れることで、「制震」します。  さらに、建物全体が地面に直接固定されていないので、大きな揺れがきても、 足元が動くことで直接建物に負荷がかかることを軽減し、結果的に「免震」してくれます。

 自分の実家も明治27年築の古民家ですが、2011年3月11日の東日本大地震では、震源地に近かったものの屋根瓦が縦に1列だけ落下しただけで、それ以外の建物被害はありませんでした。   建てられてから100年以上もたつ古民家が、幾多の大地震に耐えて現代まで残っているという事実が、「玉石基礎」は「非常に強い耐久性と耐震性をそなえている工法である」、 という証明になっているのではないでしょうか。

 現代建築が「住宅の骨組みを基礎に完全に固定して転倒を防止する」という剛構造思想に基づいて造られているのに対して、 伝統構法は「玉石の上に頑強な木造骨組みで造られた住宅を乗せるほうが地震の力を吸収できる」という正反対の発想で柔構造の家を作ったわけです。(2022.6.14)


  

古民家リフォームの基礎工事

 最後の宮大工といわれる西岡常一氏は、石と柱のそれぞれ違った「遊び」があるからこそ法隆寺のような古の建物がいまだに現存しているのだ、と言われています(木のいのち木のこころ)。    ただ、1950(昭和25)年に改正された建築基準法では、 ■土台は、基礎に緊結しなければならない。(施行令第42条2)■   とされ、新築物件は否応無く基礎を土台に必ず固定しなければならなくなり、古民家が「耐震診断」を受けると0点になってしまうといいます。

 「玉石建て構法」基礎で建てられている古民家に、耐震補強策で注意すべき基礎工事のポイントを整理してみます。




 

基礎工事

   
コンクリート基礎工事
【基礎立ち上がり部のコンクリート打設】


DIYではブロックを積むやり方が多いが、型枠を作ってそこにコンクリートを流し込むやり方をマスターすれば、強度的に強く、自由なサイズで作れる。

鉄筋を配置したら、コンクリートを流し込んでいく。

型枠は作業終了後コンクリートから剥がすが、小さな構造物なら問題ないが、基礎のような作業ではくっついて解体が大変。  専用の型枠剥離剤があるが、DIYでは灯油か天ぷら油を予め塗布しておく。
【基礎をつくる型枠材について】


フーチン(ベースの広い部分)のコンクリートを打って固まった後、立ち上がり(上の細い部分)にコンパネで型枠を組んでいく。

型枠材は厚さ12ミリのコンパネを使うが、コンパネの継ぎ目(ジョイント)部分にコンクリート段差ができてしまう。 継ぎ目をまたいだ箇所にコンパネの切れ端をビス留めして段差を無くしておく。

コンクリートの比重は2.3もあり、型枠に生コンを流し込んだとき耐えて壊れないように型枠の強度は絶対条件。

また、型枠下端がズレないようコンパネの切れ端をコンクリート釘で打ち止めしておく。 コンクリート釘は後でバールで抜くので、頭を数mm残す。

コンパネの表面をウレタン樹脂でコーティングされたパネコートを使うと表面の仕上がりがきれい。 ただし普通のコンパネより価格が2~3割増し。
【型枠を支えるセパレーター】


重量がかかる型枠を支えるのが、型枠巾の固定&開き止めで使う金属棒、セパレーター(通称「丸セパ」)。

コンクリートの壁厚により50刻み(単位はミリ)で、150、180、200、250...などの長さがあり、両端をネジ止めする。

「丸セパ」の取付ピッチ(間隔)は、40cm程度。 太さは8mmなので9mmの穴を開ける。 「丸セパ」は色々な種類があるが終了後先端部分を叩いて折るC型が経済的。
【桟木は必要】

桟木(さんぎ)は、型枠が垂直に立って動かないようにするため「控え杭」を打つとき、杭を型枠天端に固定させる役目もある。

コンパネに直接ビス打ちしても効きが良くない。

DIYでは全周張り巡らす必要はなく、ラインが波打っていたり段差ができそうな箇所に張る。

【アンカーボルトは型枠作りの段階でセット】

アンカーボルトは2.7m以下の間隔に設置し、端、繋ぎ目に必ず設ける。 柱が乗る箇所はズラす。 生コンを打つ前に、ネジ部にビニルテープを巻いておく。   コンクリートを入れる高さに、目印として釘かビスを打っておく。  木造建物の基礎に使うアンカーボルトは、生コンを流し込んだ直後に挿入するやり方(俗に「田植え」と呼ばれる)もあるが、 型枠作りの段階でセットしておく。

穴をあけた板にボルトを通し、板を型枠天端にビス留めし、ボルト下端は鉄筋に結束線で固定しておく。
【型枠の外コーナー固定方法】

型枠コーナーを固定するには、コンパネに縦の桟木が必要になる。

型枠の解体時は、右側の釘(ビス)①を抜けばあとは簡単に外せる。

【型枠の内コーナー固定方法】

一か所角材側から長ビスを使って打ちとめる。

両方ともコンパネ側から釘やビスで固定してしまうと、頭が生コンの中に入ってしまい取り出せなくなってしまう。

【基礎コンの天端処理】

基礎コンが土台よりはみ出していると、水気は内側に回ろうとするので、土台が水を吸い込み早く傷む原因となる。

そのため、良心的な業者はキチンと面取りする。  これをやらないと基礎コンにあたった雨水は下に落ちず土台にまわってしまう。

近年は基礎パッキンを基礎と土台の間に挟むのが一般的だが、少しでも水気を切っておくのは大事。
【土台ボルト類の気密処理】

アンカーボルトには防水テープを貼り、ホールダウン金物は、コーキングを打っておく。

これだけで土台下からの空気は上がってこない。




洗剤

レンガによる簡易基礎工事

     
レンガによる簡易基礎工事
【基礎つくり・溝堀】

簡易基礎のベースとなる土台を作る。

ツルハシとスコップを使い、溝を掘る。

地面を転圧ローラーで固める。  ハンマードリルに「ランマ」を取り付ければ転圧ローラーになる。  狭い場所はこのランマが役に立つ。
【ブロックを載せる前にモルタルを置く】


ブロックを載せる前にモルタルを置く。

モルタルを敷いておくと、高さ調整・水平合わせが楽にできる。

【コンクリート基礎にブロックを載せる】


水糸で高さをチェックしながら、水平器で水平を見つつブロックを積んで土台を作る。




【基礎ブロックの穴をモルタルで埋める】


強度を上げるため、穴にモルタルを流し込む。

土台を固定するボルトを埋め込んでおく。

【基礎パッキン】

基礎をコンクリートにする場合、湿気を避けるため土台はコンクリートに直接置かず、『基礎パッキン』と呼ばれる”黒い樹脂製の緩衝材”をアンカーボルトの位置にセットして、その上から土台で挟む。

長いタイプもあるが細切れのタイプを入れ込む場所は、柱、継手、アンカーボルトの位置に900mm間隔で入れていくが、大引きの大入れ仕口がくるところにも割れ防止に入れておく。

通常これを使う場合、土台に換気口は取らない。 また、基礎パッキン同士は連結せず離して設置することで、外気が通り抜けて床下の換気が全方向出来る。 樹脂製で劣化の可能性も考えられ、鋼製のものや連続したもの、コンクリート基礎側に「換気口」を設けるケースなど、別の材料や工法としているところもある。

基礎パッキンは基礎にも土台にも固定しないで置くだけ。 だからアンカーボルトが中を通っている必要がある。
【基礎断熱】

昭和50年代に寒冷地の汎用技術として北海道の住宅で試行・検証された、比較的新しい施工法。   立ち上がりから900mmほどの距離まで敷く。

建物最下部の基礎に断熱材を設置し、基礎からの熱の出入りを防ぐことで床下の温熱環境をコントロールするため、床下に断熱材を入れる『床断熱』に比べ機密性が高く暖かい住宅を作るのに最適とされる。





束石コンクリート土台の自作

     
床下土台工事
【束石コンクリート(コンクリートピンコロ)自作】

真四角の束石コンクリート(コンクリートピンコロ)を必要数分自作する。

20×20×20㎝サイズになるよう、枠箱を作る。





【束石コンクリート(コンクリートピンコロ)】

「布基礎」は立ち上がり部にのみ鉄筋が入り、それ以外の地面は防水シートを敷き、その上にコンクリートを鉄筋なしで5~6㎝ほど施設。

近年主流の「ベタ基礎」は、床下地面を含めすべて鉄筋コンクリートで覆う。 ただしコンクリートや鉄筋が「布基礎」の約2倍必要。
【ピンコロ設置】

地面を均一高さに均し、ピンコロ置く所にモルタルを敷く。

この上にピンコロ置くと、水平が取りやすい。 深さは水糸なりレーザー水平器なり使って、一定の深さになるようにする。

そこに水平を取った水糸の高さと中心に合わせ束石を設置する。  ひび割防止のため束石は予め全体を水で濡らしておくこと。
【地面全体に防湿シート】

床下の湿気対策で「セオライト」を敷き詰め、レーキで平らに均す。 湿気の多い部分には、さらにその上に木舞竹を炭にしたものを撒く。

床下の湿気が上がらないよう地面全体に防湿シートを敷き詰める。

束石周囲はシートを切ったら粘着テープでしっかり押さえ、る湿気の逃げ場をふさいでおく。
【リフォーム前の床下】

母屋の床下は、すでにコンクリート束石にリフォームされていた。

おまけに防湿シートらしきものまで敷いてある。

ただ、台所と茶の間は未工事のまま。







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キャンプ用品にはイザ、というとき役立つものが数々があります。



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