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自衛隊の火器




自衛隊の「暴発する機銃」

住友重機が防衛省に納めていた機関銃(M2・12.7mm機銃、74式7.62mm機銃、MINIMI5.56mm機銃)の性能や耐久性などのデータを改ざんし、 防衛省が定める発射速度や目標命中率などの基準を満たさないまま納入していたことが判明。

問題のあった3種類の機銃のうち、12.7ミリ機銃とMINIMIはベルギーのFN社のライセンス品であるが、住友重機にはFN社のオリジナルと同等の信頼性がある製品を 製造する能力がないのではないか。

信頼性の高い機銃を生産できる企業は世界でも少ないのが現実で、明らかにされていない深刻な問題が恐らくはあるのでは。

MINIMIの問題は、ベルト給弾か弾倉で射撃を行うが、現状89式小銃の弾倉を使用すると暴発が起こるため89式小銃の弾倉をMINIMIで使用することは禁止されている。

一方、89式小銃の弾倉と互換性がある米軍のM4カービンの弾倉は使用できるというから、89式小銃の弾倉の側に問題がある可能性がある。

日本の火器製造は、拳銃、サブマシンガンはミネベア、小銃、迫撃砲などは豊和工業、機銃は住友重機、機関砲から火砲は日本製鋼所が担当するという棲み分けがなされており、 競争が無く調達コストが高いため単年度の調達数が少なく、調達期間が伸びてしまう、という悪循環が起きている。


日本でも作れない武器はある

日本がいくらハイテク国家といっても、競争で鍛え上げられる環境が無かったら工業技術レベルは向上しません。

現在、迫撃砲は古いタイプのM2を豊和工業がライセンス生産しているそうですが、サーブ社は2014年さらに軽量の無反動砲M4を発表しました。

しかし、M4は生産チタン合金や炭素繊維などが多用されており、現状の豊和工業の設備では生産できないそうで、防衛省はM2の後継機種にM4ではなくM3を選んだそうです。

あえて旧式化したM3をライセンス生産させることを決定した理由は、M3ならば大規模に設備更新せずとも、なんとか豊和工業でもライセンス生産が可能だから、と勘ぐられています。




                 

  


 
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