【ふんこじる】
共通語 (じたばたと何度も)踏みつける
用例訳 そんなに、踏みつけると綿が切れてしまう よ
採取者 金本[東出雲]/【ふんどじ】KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【ふっちふっち】
共通語 《形動》へとへと(疲れ切って体に力がなくなっている様)
用例 運動会の長距離走に出てふっちふっちになった。
用例訳 運動会の長距離走に出てへとへとになった。
採取者 金本[東出雲]
(記録者:奥野)
【ふくら(ま)かす】
共通語 《他動》ふくらます
用例 風船をふくら(ま)かいてごせ。
用例訳 風船をふくらましてぐださい。
採取者 ぴろくん[出雲]
(記録者:奥野)
【ふさぐい】
共通語 《名》手で持ってかぶりつく食べ方
用例訳 ゆうべの松葉蟹は旨かった ねー、つい、かぶりつきで。
採取者 金沢[松江]
【ふねる】
共通語 《動》按摩する
用例 肩が
凝っちょー けん ちょっこふねってごせや。用例訳 肩が凝っている から ちょっと按摩してくれよ 。
解説 【ふねーえしゃ】=あんま師・森田[仁多]
採取者 金沢[松江]
【ふらもち】
共通語 《名》何も入ってない普通の餅
用例訳 私は餡餅よりも何も入ってない普通の餅のほうがよい 。
採取者 金沢[松江]/【ただもち】金本[東出雲]
【ふとなぎー】
共通語 《名》一握り(稲や塩などを手で計る時の単位)
用例 (稲を)手でかりょったこらふたなぎーがえつ把(わ)だったわ。
用例訳 (稲を)手で刈っていた頃は二た握りが一把(わ)だったよ。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:金沢)
【ふまし】
共通語 (食べ物が)古くなること
用例 そのつけもん、もう、ふましになったけん、おしになと やーがえわ。
用例訳 その漬物、もう、古くなったから、牛にでも やるがいいわ。
採取者 金本[東出雲]
【ふろぐ】
共通語 《動》する
用例訳 あれは何をする奴だろうか。
採取者 金沢[松江]
【ぶっちょる】
共通語 《動》気取っている
用例訳 あいつは気取っていやがる な。
採取者 金沢[松江]/【ぶっとる】奥野[平田]
【ふるいふるい】
共通語 《副》やらやっと、おそるおそる
用例 「お前、そげな こみちかし げな仕事 よ やったの。」
「ふるいふるい だわの。」
用例訳 「お前、そんな 難し そうな仕事を よく やったね。」
「やらやっと だよ。」
採取者 金沢[松江]
【ふなご】
共通語 〔動〕小鮒
用例訳 堀に小鮒が沢山泳いでいたよ。
採取者 金沢[松江]
【ふくんぎゃー】
共通語 〔動〕ヒキガエル
用例 よんべ、手水鉢のとこでおっきゃんふくんぎゃーを見たじ。
用例訳 夕べ、手水鉢のところで大きなヒキガエルを見たよ。
採取者 杉原[出雲] /【ふきんぎゃーる】児玉[横田]
(記録者:奥野)
【ふとはな】
共通語 一気、ひとしきり、一時
用例訳 あそこも一時は(家の台所具合が)良かったものだがねー。
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)
【ふなか】
共通語 《名》半日
用例 こら、ふなか仕事だけん、ひーめしまでにゃしんだら や。
用例訳 これは、半日仕事だから、昼飯までには済むだろう よ。
採取者 金本[東出雲]
(記録者:金沢)
【ふたふたと】
共通語 《副》しっくりと
用例訳 あいつ らは、なかなかしっくりとしない ね。
採取者 金本[東出雲]
(記録者:金沢)
【ふきみ】
共通語 《名》(漬物が饐えて出る)酸味
用例 こら ちと そけがあめ こた ね かや。 ふきみがでのうちにくゎ っしゃいよ。
用例訳 これは 少し 塩けがあまい こと ない かい。 酸味の出ないうちに食べ なさいよ。
採取者 金沢[松江]
【ふら(ひら)】
共通語 《名》側、方
用例訳 こっち側が日があたってよく乾くよ。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【ふさぐ】
共通語 失神する
用例訳 ○○のコンサートで娘さん達が失神したそうだ。
採取者 金本[東出雲]
(記録者:奥野)
共通語 膝が震える
用例 きんにょ、あんまー せわやいたもん だけん、ふざばーじがわらってどげだい ならん とまっしゃい。
用例訳 昨日。あんまり 仕事したもの だから、膝が震えてどうしようも ならない とみなさい。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【ふがなえっちんち】
共通語 一日中、終日
用例 ふがなえっちんち魚釣りしちょー。
用例訳 一日中魚釣りをしている。
採取者 金本[東出雲]
(記録者:奥野)
【ふんな】
共通語 古い
用例訳 畑仕事は古いものでも着てする ものだ。
採取者 若槻[仁多]
(記録者:石原)
【ぶに】
共通語 おあたえ、授かりもの、運、巡り合わせ、さだめ
用例 人間貧乏はしていても、必ずぶにというものがあるもんだよ。
用例訳 人間貧乏はしていても、必ず授かりものというものがあるもんだよ。
採取者 漢東種一郎[松江]
(記録者:金沢)
【ふら〔2〕】
共通語 日当たりのいい側
用例 おまえん とかふらでえ のー。 おち らち ゃ おんじ ふら だ だけん ふがあたらで のー。
用例訳 おまえの ところは日当たりのいい側でいい ねー。内 ら は 日陰 側 だから 日があたらなくて ねー。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【ふやぐ】
共通語 渇く
用例訳 喉が渇いていけない よ。お茶でも飲もう よ。
採取者 石原[仁多]
【ふきたれ】
共通語 不衛生
用例 あいつはふきたれもん だけん、傍に寄るのもや だ わ。
用例訳 あいつは不衛生な人 だから、傍に寄るのも嫌 です よ。
採取者 石原[仁多]