この星に生まれて ラブレター

君が、この星に生まれて くれてよかった
    この時に生まれて くれてよかった     ほんとうに よかった
雅夫という高校生が22才になった時から、物語は始まります。

この星に生まれて、という歌

「この星に生まれて」は「生き物地球紀行」のエンディング・テーマ。
杉本 竜一作詞・作曲
どんな言葉で 飾るよりも、生きるちからを 持ちつづけて
「この星に生まれて」の歌詞とメロディへ(別ウィンドウ)
「この星に生まれて」の楽譜はありせんが、メロディを聴けば楽譜は起こせると思います。 あなも、私も、何かを探して この星に生まれた。

この星に生まれて、さやかさんへのラブレター

雅夫は農学部の3年生。09年に磐梯山が噴火し、その森林への影響を調査する為に、北関東の山岳地帯にでかけた。2010年9月。夏は過ぎ

ラブレター

すすき 湖 夕焼け

きのう、日光の戦場ヶ原へでかけた
すすきが風にゆられ、黄金色に輝き、
とても、きれいだったよ
そよ吹く風は、さわやかで
その風のようにさわやかな君
つかまえようとしても、つかまえられない

湖に真っ白な船が浮かんでいる
それが淡くあかね色にそまっていく
熱い夏も終わり
夕日のそまり方も優しくなっていた
ぼくの心もそうかもしれない 

どれだけの時が過ぎ去ってしまったのか
どれだけの時が過ぎようとしているのか
でも、しっかりと染まっているよ
君への想い
淡く、紅く

夕焼けって、赤だけではないんだね
地平線にふれるところは赤。
そして、だいだい
虹のように黄色、みどり、青
最後は紺碧の宇宙色

君のことを考えながら
空には星が輝き始め、時の流れは止まる
息をしているのは君と僕だけ
小さな星、大きな星。たくさんの星
遠くの星。近くの星。この星
平和な時代、戦争の時代。たくさんの時代
昔、今。この時代

僕は想う
君が、この星に生まれて くれてよかった
    この時に生まれて くれてよかった
    ほんとうに よかった

さやかさんへのラブレター。その後

さやかさんは昨年、短大を卒業して一流商社のOL2年生。二十二歳になったばかりである。
9.11の後遺症はまだ、残っていて、06年から日本の人口が減り始め、ゆるやかな不況が続いている。
が、かえって、それだけに一部の会社は忙しい。
入社2年目だというのに、さやかさんが9時まで会社に残っている事はめずらしくなかった。
雅夫は大学生だが向こうは働いている。それに商社というのは残業が多い。気兼ねして電話もなかなか、かけにくい。
手紙を出してから、会うまでに、何週間かの間があった。
もちろん、それがさやかさんとの初めてのデートではない。さやかさんと出会ってから、2年の月日がたっていた。
雅夫はさやかさんがいる事だけでよかったと思っている。この気持ちは、愛なのか、恋なのか。そして、・・・
話は一端、2005年にさかのぼる。
女の子との初めてのデートは、雅夫が高校2年の時だった。相手は、みほという名前の物静かな女の子だった。
なんでさやかさんは「さん」がつくのに、みほにはつかないのか。つづく…。

次幼なじみ。初めてのデートの2ヶ月前2へ続く

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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