アメリカ大統領とアメリカ国民に進言する

『アメリカ国民に進言する』高校生(3年生)が書いた03年度部誌より
みほが見なかった先輩の文章その2

太平洋戦争

ハワイの真珠湾

60年前、日本はハワイの真珠湾(パールハーバー)を攻撃しました。
それは、良い事ではありませんが、我が方にも少しの理由はあったのです。
ただ、その攻撃はアメリカ本土に対してではありませんし、貴国を占領しようとしたわけでもありません。
真珠湾にいた貴国の軍艦を沈没させようとしただけで
(その時、亡くなられた貴国の兵隊さんはお気の毒だと思いますが)
ホノルルの病院や学校を爆撃したわけではないのです。
だいたい10日もかけてハワイまでたどり着いた我が空母部隊に余分の戦闘機や爆弾はなかったのですから。

リメンバー パールハーバー(真珠湾を忘れるな)

その攻撃に対して貴国は
「リメンバー パールハーバー(真珠湾を忘れるな)」
を合い言葉に日本憎しの感情で一致団結しました。
そして、アメリカ国民を戦場には送らないと公約したルーズベルト大統領も戦争を決断しました。
そして、東京(3月)沖縄(5月)広島・長崎(8月)だけでなく日本全土を破壊つくしました。
また、先祖が日本人の貴国国民を幽閉しました。
その事について原因は我が方が作ったのですから、ここでは非難はしません。

ポツダム宣言

8月15日に、我国が受諾したポツダム宣言の最後を貴国は
『これ以外の日本の選択は迅速(じんそく)かつ完全なる破壊あるのみ』と結んでいます。
ここまで貴国を怒らせたことを反省するのみです。
また、同宣言の中で
『我らは日本人を民族として奴隷化しようとし、または、国民として滅亡させようとする意図を有するものではないが、』
と、わざわざ、ことわって、我が国の国民が誤解しないようにとの配慮をしていただきました。
サイト内リンクポツダム宣言 降伏勧告文書

イラク戦争。イラクへの侵攻

さてこの度、貴国の大統領はイラクを攻撃しようとしています。
貴国の大統領であっても、無実のイラクの国民が死んでいくのを快く思ってないとは想像します。
まさに『貴国の大統領はイラク人を民族として奴隷化しようとし、または、国民として滅亡させようとする意図を有するものではない。』
と思います。

戦争をする理由

戦争をする多くの理由があることも理解しています。

  • テロ支援の疑惑
  • 大量破壊兵器の保有
  • フセインにいじめられているクルド人の救助
  • 油田の利権
  • アメリカ兵器の優秀さの誇示

また、テロ攻撃はアメリカだけに向けられたものではなく、全世界の国民をテロ攻撃から守るんだという高貴な正義感も理解しようと努めています。
(飢えに苦しむ人やチェチェンやチベットやパレスチナで弾圧されている人も含めてテロ攻撃から守るんだという高貴な正義感)

テロリストを探すのは困難

9.11の後、フセイン大統領は「これはアメリカの自業自得だ」というような事を言いました。
しかし、テロリスト、あるいはテロ支援者はバクダッドの宮殿の中だけにいるのでしょうか。
大量破壊兵器はどこに隠されているのでしょうか。
さがすのは大変困難だと思います。
60年前のハワイ攻撃で我が機動部隊は貴国の空母を発見、撃沈できなかったために、
もう一度、ミッドウェー海戦をするはめになり、さらなる犠牲者を出しました。
今回のイラク攻撃もそんなことになりはしないかと心配です。

アラブ・イスラムの恨み

また、我々の歴史の経験からして、
『リメンバー バクダッド』の合い言葉がアラブ・イスラム世界に広がるのではないかという事も心配です。
首都を攻撃し占領するのであれば、その恨みは真珠湾の軍艦の比ではありません。
さらに、貴国の昔の理屈をまねして、ビン=ラディンが
「我々の同胞、聖戦の兵士の犠牲を最小限にする為には、ニューヨークの核攻撃もしかたない。」
と言うかもしれません。
ついでにイラクに眠るメソポタミアの遺跡にも配慮願います。
60年前、貴国が我が国の京都、奈良に配慮してくださったように。

再度、アメリカ国民に進言す。アメリカ大統領は選挙で選ばれる

全世界でどんなに反戦デモが起きようと、貴国の大統領は考えを改めるつもりは無いように見えます。
一応、貴国は民主主義の国です。大統領の意志を変えられるのは貴国国民しかありません。
最後に、選挙で選ばれたアメリカ大統領の決断とその結果は、全てその国民が負うのだという事を想起するようご忠告します。
たとえ、ブッシュ大統領が独裁者フセイン大統領だけを標的にしても、ビン=ラディンは貴国の大統領だけをねらうのではありません。
(佐藤 次郎) サイト内リンク オバマ大統領候補の政策 イラク戦争を終わらせる為に

サイト内リンク戦争と平和 愛。思い出ベンチ事業 167へ

次高校1年生の時の山の思い出7へ続く

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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