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床組み

 ここでは、「床組(ゆかぐみ)」部分のリフォーム工事をやっていきますが、「床組」とは、木造建築物の床部分の構造部、つまり、 下地合板やフローリングなどの床材を直接支える骨組みのことを指します。

 床組みの主な構成部材として、 「根太(ねだ)」、「 大引(おおびき) 」、 「 床束(ゆかづか)」があります。  大引きは、建物の基礎から立ち上がる床束で支えられ、 根太を支える役割を担います。  一方、根太は大引きの上に渡され、床板を直接支えます。

 正しく組まれた床組は、建物の水平性を確保し、荷重をバランスよく分布させることで、地震時の揺れを分散し、家全体の耐震性を高めます。  さらに、 床下の換気や断熱の確保など、様々な役目を果たします。

 反対に、不適切な床組みだと、床が沈む、床鳴りがする、床板がたわむ、隙間ができるといった、様々な問題を引き起こします。 それを防ぐためにも、 定められた各部材の規格を守り、指定された寸法、間隔、高さを正しく保ち、継ぎ目は適切に処理して、正確に施工することが求められます。

 古民家で使用されている部材は、機械で均一に作られた材は使われておらず、また、経年劣化している箇所も数多くあります。   さらに、 現代は床下断熱として根太に断熱材を挟む工事を行いますが、古民家の「根太」は、 太鼓根太(たいこねだ) と呼ばれる丸太を両端だけ落とした部材が使われており、リフォームで断熱材を入れ込む場合、太鼓根太を全部角材に交換する必要があったり、 湿気被害を受ける箇所の大引きや根太、柱の根本、土台など、ほとんどの部材は交換するのがお約束。

 ただ、湿気を受けない天井廻りは、ほとんど劣化しておらず、それどころか、木材の強度は時間の経過とともに増すといわれています。   つまり、伐採されると時間の経過とともに「セルロースの結晶化」が進み、木は硬く強くなっていき、例えば、檜は伐採後の200年で2~3割も強度が増すとされます。     さらに、1000年経っても、強度は徐々には低下するものの、その強度が伐採当初を下回ることがない、といいます。

 そのため、古民家リフォームにおいては、地面に近い箇所、つまり土台部分は腐食部分の交換など、かなり手を加える必要がありますが、基本的に腰から上の部分は、 補修の必要はほとんどなく、間取り変更工事がメインとなります。

 「床組(ゆかぐみ)」には、以下の4種類があります。

▼「床組の種類」▼



     
作業スペースの根太間の隙間を求める
【左右を空け等間隔で根太を張る計算式(1)】

L=n×W+(n+1)×S、の式で根太間の隙間を求める。

図の場合、幅(L)は2400、根太太さ(W)は90mm。 根太を4本入れるので(n)は4となる。

2400=4×90+(4+1)×S →  2400=360+5×S →
2040=5×S       →  S=408

これにより、間隔を408mmにすれば、等間隔で根太を収められる。     
【左右に余白を取らず等間隔で根太を張る計算式(2)】

L=n×W+(n-1)×Sの式で根太間の隙間を求める。

図の場合、幅(L)は2400、根太太さ(W)は90mm。 根太を5本入れるので(n)は5となる。

2400=5×90+(5-1)×S →  2400=450+4×S →
1950=4×S       →  S=487.58

これにより、間隔を487.5mmにすれば、等間隔で根太を収められる。   ■間隔を計算するプログラム■     





古民家リフォーム...現状の床下状態の確認



        

【部屋間の段差をなくす】

部屋同士の段差がある場合、高い部分が削れるなら、削って面一にする。

電動カンナがあると便利。  狭い箇所はノミを使う。

【部屋間の段差のチェック】

レーザーで部屋の床高さを確認する。

これを同じ高さになるまで、高い方の床を調整していく。






アイランドキッチンの床組み

 太鼓根太が張られているが、痛みはないのでこのまま使用する。 太鼓根太のクセを拾って断熱材を組み込み、そのうえに下地合板を張る。

 広さは、奥行き・4400×幅・2620mm ≒ 12㎡

 坪数自動計算ツールで計算すると...《3.63》壺。 【7.4】畳。

 必要下地合板の枚数計算ツールで計算すると....《8》枚。       

【現状のアイランドキッチンの床組み】

自然石の束石にしっかりした大引きが載り、傷んでいない太鼓根太が張られている。

地面には防湿シートは敷かれていないが、南向きなので湿気は大丈夫。

広さは、奥行き4400mm、幅は2620mm。
【太鼓根太に断熱材を入れ込む】

根太間に断熱材を受ける断熱材受けを、900mm間隔で差し込む。 根太補強材にもなる。

太鼓根太に曲がりがあるので、断熱材の入れ込みは苦労しそう。

太鼓根太が曲がっている箇所は丁寧に形状を合わせ、出来るだけスキマを塞ぐ。
【太鼓根太に断熱材を入れ込む】

太鼓根太は真っ直ぐではないので、極力真っ直ぐになるよう、マルノコで加工する。



【床下地座合板・横張り】

「床下地(下地合板)」を張る。

1820×910×12㎜の合板、7.5枚≒8枚。

1408円×8枚=11,264円

【床下地座合板・縦張り】

1820×910×12㎜の合板、7.5枚≒8枚で、横張りと変わらない。










根太を架ける

 新規に土台を組み直す箇所は、一般的な根太工法で行う。

   

【根太掛け】

根太掛けとは、床板を支える横木である根太の端部を支えるための横架材。   強度のある赤松がよく使われる。

土台の上に壁材が乗ってしまい、根太を乗せる幅がなくなってしまうような場合でも、根太掛けを取り付けることで根太を支えられる。

根太掛け材の寸法は、45×(45,60,70)mm、38×90mm、40×70mmが一般的。
【根太の繋ぎは、少し開ける】

根太を繋いでいく場合は、床鳴り防止のため、材同士はくっつけず少し離しておく。

根太端は、必ず大引き上に載っていること。  際(端)の方にビスを打つと割れるので、下穴が必要な場合がある。根太工法では、根太がシナったとき音がする。

【根太間の芯々間隔(ピッチ)】

通常の1820×910の尺モジュール合板だと、1820/303=6.006。 910/303=3.003となり、 303mm間隔で根太を配置していけば、ほぼ等分に収まり、合板端もキッチリ根太の上に載る。

根太材の巾45mmの場合、根太間の芯々間隔は303mmが基本。 根太と根太の間隔は、303-45(22.5+22.5)=258mm。

床鳴り防止のため根太端は壁と接種させない。





床下点検口

 床下点検口の設置位置は、梁や補強材の位置に注意し、かつ、点検がスムーズに行え開口部の前後に作業スペースを確保しておくことが重要。

 床下点検口は、開口寸法が450mmサイズが基本。 他に303mm、606mmサイズがある。  フローリングの割付にも関係する。

   

【太鼓根太に点検口を作る】

太鼓根太に点検口を作るとき、予め点検口枠を作っておき、太鼓根太をその寸法に合わせ切り欠き、点検口枠嵌め込む。

必要に応じて、不要な太鼓根太をカットする。 補強用根太が必要なら取り付ける。 強度的に問題がある場合は床束を追加しておく、

【一般的な手順】

幅38×高さ89mm以上の補強材で、開口寸法606×606mmの下地枠を作る。

目地幅3ミリのサイズに、下地合板の開口部を開ける。

隙間は気密テープで塞いでおく。
【カットしていた下地合板を取り付ける】

開口部周囲には、しっかりビスを打ちまわしておく。



【補強根太(受桟)を取り付ける】

使用する点検口の説明書に応じて、床仕上げラインから規定分下げた位置に、補助根太を4方向に取り付ける。

物によっては、断熱材付きの補助根太が付属している。

補助根太不要の「プラ受け」式のものもある。
【フローリングを張り終えたら枠の取付】

フローリングを張り終えたら、開口部に購入した外枠を取り付ける。

所定の穴に応じて付属のビスで固定しておく。

【蓋をする】

開口部に合わせて張ったフローリング材を、本体枠に取り付けビスで固定する。

ツマミ部分の施工は型紙に開口部がマークされている。  裏面に補強材を貼り付ける。






書斎の床組み

 広さは、奥行き・4400×幅・2620mm ≒ 12㎡

 坪数自動計算ツールで計算すると...《3.63》壺。 【7.4】畳。

 必要下地合板の枚数計算ツールで計算すると....《8》枚。    

【北側納戸床】

こちらは北側で湿気が多いため、途中で地面に防湿シートを敷いたようだが、150年も経つと完全に土台と床板が朽ちている。

土台、大引きは全て腐食しているので、新規に土台から床組みを行う。
【根太工法の大引き配置(1)】

大引き(A) 2400mm×2本。  大引き(B) 2899mm×2本。

大引き(C) 2903mm×2本。 大引き(D) 2903mm×1本。

95×95×3000mm 2,080円×6本=12,480円。

105×105×3000mm 3,780円×1本=3,780円





囲炉裏の床組み

 広さは、奥行き・2400×幅・3300mm ≒ 8㎡

 坪数自動計算ツールで計算すると...《2.42》壺。 【4.9】畳。

 必要下地合板の枚数計算ツールで計算すると....《5》枚。    

【根太工法の大引き配置(2)】

大引き(A) 2400mm×3本。  大引き(B) 2899mm×2本。

大引き(C) 2903mm×2本。

3000mm 2,080円×7本=14,560円。

【根太を配置】

45×45mm根太材 2400mm×20本。 市販されている根太材は長さが2000か4000mmなので、一本材として使う場合、4000mmを使うしかない。

価格は(杉)45×45×4000mm=748円。  端材は出るが748円×20本=14,960円。

分割すれば1500㎜と900㎜となり、(赤松)45×45×1985mm=480円×20本=9,600円。

900mmは、(赤松)45×45×1985mm=480円×10本=4,800円。
【床下地合板】

「下地合板」はフローリングの下や壁の内部に使われ、仕上げの安定が主目的で強度は控えめ。

「構造用合板」は下地合板よりも厚くて頑丈で、力がかかっても割れにくく、建物の強度を上げる重要な部材。

「下地合板」  1820×910×12㎜が9枚×1,400円=12,600円。
【大引きに合板が載る】

下地合板は端が大引き、土台に載るように。

大引きには45mm、土台には20mm端を載るように組む。



【使用する下地合板】

1820×910×12㎜の合板、10枚。










パントリールームの床組み

 パントリールームとは、キッチンやその近くに設けられる収納スペそひースで、主に常温で保存できる食品や飲料、日用品を保管するための場所。     キッチンからの動線が長いと、効率が悪くなってしまう。 パントリーのサイズは0.5~3帖前後が一般的。 棚の奥行きは30cm程度が目安。  入れる物に合わせて棚の高さを変えられる可動棚がおすすめ。      既存の台所スペースをパントリールームにする。 

 広さは、奥行き・4000×幅・2700mm ≒ 11㎡

 坪数自動計算ツールで計算すると...《3.32》壺。 【6.7】畳。

 必要下地合板の枚数計算ツールで計算すると....《8》枚。      

【パントリールームにする古い台所】

ここに配管されている排水管や給水管を、新しい台所へ延長する。



【古い台所の床下】

太い梁の上に、太鼓根太が張られている。

北向きなので、地面には防湿シートが敷かれているが、太鼓根太の痛みはなさそう。

広さは、奥行き4000mm、幅は2620mm。
【パントリールーム 床下地座合板・横張り】

1820×910×12㎜の合板、≒7枚。

1408円×7枚=9,856円



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「剛床工法(根太レス工法)」の床組み

 従来の床組では、90㎜から105㎜角の「大引き」を910㎜間隔に配置し、その上に45㎜角の「根太」を303㎜間隔で並べ、その上に、厚さ12㎜の「構造用合板」、さらに12㎜厚の「床材」を張るのが一般的でした。

 「根太レス工法」....最近は「根太」を置かず、大引きの上に24㎜の構造用合板を直接打ち、その上に床材を貼る「根太レス(直貼り工法)」が増えてきました。 施工が容易な根太レス工法は、工期も根太工法より短く、 仕上がりにムラが起きにくいのが特徴で、 また根太や火打ち梁を使っていないので費用を安くでき、さらに床の位置も下げられ、部屋空間を高くできるというメリットがあります。

 ただ、床構造用合板の接着剤は湿気に弱く、20年ほどでブヨブヨになるとされますから、湿気対策は丁寧にやっておく必要があります。 さらに、 大引き間隔910㎜にする場合、303㎜間隔で根太を配置し、 12㎜の構造用合板で構成される根太工法と同じ床強度にするなら、根太工法より3倍広いので、 構造用合板も3倍の36㎜厚が必要とされ 24㎜厚程度の構造用合板では、大引きと大引きのまん中付近が「たわむ」、「踏み心地が柔らかい」という状態になりやすいとされます。

 従来の根太工法でも、根太のサイズを45mm×105mm以上とし、 床下地合板を規定に準じて設けると剛床仕様となり、火打ち梁を外す事が可能です。

 「剛床工法」....根太や火打ち梁を使わない剛床工法は、水平保持力が高く地震の横揺れや、歪みに強い工法とされます。  

 根太のサイズは、一般的な根太工法では、概ね幅45mm、高さ(成)45mmだが、根太工法で剛床仕様とする場合は、45mm×105mm以上とし、 下記に示す梁と根太の高さ関係による取り決めに従い施工する事が求められる。

▼根太と梁が同じ高さの場合▼


▼根太と梁の上端天が違う場合▼




「剛床工法」の床組み

       

【「剛床工法」とは】

「剛床工法」も根太レス工法の1つ。  根太は使わず大引きを縦横に組み合わせる。

床下地合板の厚みは24mm以上。  床板の厚みを増すことで強度が上がり、揺れや重さを床板の“面”全体で吸収・拡散できるので、一か所にかかる負担を軽減できる。
【「剛床工法」の大引き配置】

床の基礎的な部分である「大引き(90㎜角以上推奨)」は、120㎜×120㎜の角材を組み、水平に並んでいるか確認し束で支える。  大引きの芯々は909mmで配置する。

最近は木製束の代わりに、高さが調整できる鋼製束が主流のようだが、今回は既存の木製束を再利用する。

ピアノや薪ストーブなど重いものを置く箇所は、必要に応じ束の間隔を狭くする。
【「剛床工法」の断熱材】







【「剛床工法」の壁際の収め】

「根太レス工法」であれ[剛床工法]にせよ、床下地材は壁の下にまで貼られてしまう構造となる。

そのため、もしリフォームで床の張り替えということになると、壁の下にある床下地材をどう撤去するには相当な手間と費用が掛かる。  長く住むのなら要検討事項。 合板は出隅・入隅の加工が必要になるが、マルチツールがあると便利。







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