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古民家リフォームで、リビングにデーンと置こうと考えている
薪ストーブ。
薪ストーブはスイッチオンですぐ暖まる便利さはありませんが、火が持つ独特の魅力でついつい周りに人が集まります。
アメリカには『薪は三度、人を暖める』という言葉があるそうです。
- 薪集め、薪割りで.........
- 薪を燃やした薪ストーブの熱で.........
- 薪ストーブで作った料理を食べて.......
薪作りで体を鍛え、薪ストーブのゆらめく炎に癒され、薪ストーブ独特の遠赤外線効果で体の芯からジンワリと暖まり心地よい雰囲気を味わう........
木枯らしが吹きすさぶ冬の夜は、パチパチと燃える薪ストーブの前でロッキングチェアに揺られ、モルトウィスキーをチビチビやりながらお気に入りのミステリー
を読む..........
これはぜひとも実現したいオッサンの夢なのですが、本物の薪ストーブは本体だけで数十万の世界のようで、予算的にきびしいリフォーム計画ではやや(イヤ、かなり)
ハードルが高そうです。
ここではそんな夢を妄想しながら、薪ストーブを設置するための各種工事の基礎情報。 そして、できるだけ低予算で作れてソコソコ見た目もよく、そしてなによりホントに使える(?)薪ストーブを自作する方法などを、
アレコレ考えてみます。
昨今ロケットストーブが話題になっています。 薪を燃やすストーブではあるのですが、薪ストーブとは構造や形がかなり異なっています。 そもそもロケットストーブは身近な材料を使って簡単につくれるため、
コレという決まった形はありません。
ロケットストーブの構造として、薪ストーブの心臓部である、薪を燃やす「火室」はありません。 焚口と煙突が一体化した「ヒートライザー」と呼ばれる内部煙突を通る煙(未燃焼ガス)が、
いわゆる「煙突効果」によって完全燃焼する、という基本構造になっています。
断熱された「ヒートライザー」と外気温の差が大きいほど煙突内の上昇気流が大きくなり燃焼効率があがり、本来なら排出されてしまう煙が二次燃焼されることで、少ない薪でも高い熱効率が得られ、
薪が燃えて発生するエネルギーを余すところ無く利用できる、というわけです。
バーベキューで短時間で炭に確実に着火するための道具に、「チムニースターター」とか「チャコールスターター」などと呼ばれる道具があります。 いわゆる「火起こし器」です。
チムニーは日本語で"煙突"。 暖かい空気が上昇気流を起こす原理(煙突効果)を利用し、
火種に着火後は放っておくだけでウチワで必死に扇いだりしなくても自然の力で火起こしできるという便利道具です。
この容器は煙突のような筒になっており、底は空気抗が開いています。 種火となるような小枝か新聞紙を底に敷いておきます。 そしてその上に炭を載せ種火に着火します。
あとは煙突効果により本来だとなかなか着火しにくい炭が徐々に赤くなっていく、というナカナカに使えるキャンプ用品のひとつです。 ロケットストーブもこの原理を利用しているわけです。
薪を燃やして暖めるストーブは、スイッチひとつで寒暖調整できるエアコンと違い、それなりに使い方は苦労しそうです。
薪ストーブほど手の掛かるものはない、という声もあり、
やはり一番大変なのは温度調整のようで、真冬の朝方の凍え切った室温をあげるには時間がかかりますし、室温を維持するには薪の燃え具合を頻繁に調整しないといけません。
暖房や調理を薪ストーブ一つで賄うとなると、それなりの手間も必要でしょうからメインの暖房調理道具と考えず、あくまでも気分を楽しむアヒゾ道具として考えています。
ただしこのアソビ道具は、天変地異イザというときの「暖房」と「調理器具」の役割をつかさどる大事なツールとなり、老夫婦の危機を救ってくれる(?)心強い味方となってくれるハズです。
自分の山にある森林資源を有効活用することで、化石燃料を使いませんから地球に優しいエコライフも実現できます。
※薪ストーブも当然二酸化炭素を発生させますが、他の燃料による排出量と比べわずかなものですし、なにより木が生長する過程で大気から吸収するCO2とほぼ同量とされており、
自然のサイクルに収まる量なのだそうで、薪ストーブは環境にもやさしい道具です。
材質には鋳物ストーブもありますが加工が大変そうです。
鋳物ストーブは厚みがあるため遠赤外線効果の暖かさが持続するようですが、温度が上げるまでにはその分時間が掛かるようです。
薪ストーブは鉄工所をやっている従兄弟の力を借りて自作する計画なので、扱いなれている9～10㎜鋼板でやるのが手っ取り早そうです。
ただ鋼製はどうしても熱容量が小さいといわれますから、内部の火室に耐火煉瓦を入れて蓄熱効果を高めようと考えています。
薪ストーブを設置するスペース(炉台)は、部屋の雰囲気造りにも一役買いますから、薪ストーブが一段と引き立つデザインにしたいものです。
設置場所は部屋全体を暖めるなら居間の中心に置き、部分的に暖めるなら冷気が下がって来る場所（玄関側・窓側）などが最適といわれます。
薪ストーブ下部からの熱はかなり高くなるそうで、断熱材か耐火レンガで遮熱に留意するとともに、足などでストーブの底が高くなる様にしたいと思います。
壁との距離がある程度とれる(1m以上)場合はいいのですが、近いときは薪ストーブの発熱が壁や床に影響しないよう、断熱のため壁にも炉台を立ち上げる必要があります。
炉台は壁に密着させず少し離しておきます。(3ｃｍ以上) 空気は熱伝導率が低いので、空気が流れる層が作れれば断熱できますから、ある程度壁から離すように設置します。
排煙と正常な燃焼を得るため不可欠なのが煙突で、よく吟味して設計します。
ハゼ折り煙突or溶接煙突など製造の違い、シングルor二重などの仕様、屋根出しor壁出しなどの設置方法などなど、いろいろな組み合わせがあります。
当然今回は見た目重視よりも費用重視なので、必要機能を満足させる低価格のものを選びます。
使ってくると必ず必要になってくるスス掃除が、出来るだけ簡単に済むよう蓋付きの煙突を曲がりに入れたりする必要があります。
施工注意点
煙突や金具を、燃える物に直接付けない。 (石綿や石膏などの断熱材を介します。)
エントツを真上に出す事で上昇気流が強くなり燃焼効率が良くなります。垂直部分をなるべく長くする。上昇気流を強くし煙の逆流を防ぐ為）
写真を見るとビックリするのが、これでもかというほど煙突内部に付着している大量のスス。
いかに木を燃やすとたくさんの煤（スス）が発生するのかがわかります。
煙突に煤（スス）が付着して溜まっていくと、煙突の内径が小さくなり煙の排出が悪くなるばかりではなく、 煙道内火災と呼ばれる火事の原因にもなってしまいます。
煙突が詰まる寸前になると、扉を大きく開けた時に煙が逆流して来るので分かる、といわれますからそうなる前に定期的に掃除したいものです。
薪の状態や燃やし方にも左右されますが煙突掃除は、、針葉樹や湿った薪の場合は２ヶ月に１回、二重エントツで完全に乾燥した広葉樹の場合は年に１回、といわれます。
すこしでも発生量を抑えるのなら、燃え切っていない木は、空気取り入れ口を細めて消すより燃やしきるほうがすすの発生が少ないようです。
清掃は、専用のブラシに長いピアノ線などを付けて中を通します。煙突出口に付いたタールなどは、分解して、ドライバーなどで突っついて取ります。
ストーブ内部の燃え残り灰は、完全に消火したならマメに掃除し鉄製のバケツ等に入れておいて、畑の肥料などに利用します。
鉄の面積が広いほうが暖かさをより感じられるので、表面はできるだけ大きく。
薪の投入口は汚れやすいので出し入れしやすくスッキリと片付けられるデザインに。
空気取り入れ口側に冷気が吸い込まれるので、人がいない面にくるようにします。
灰が溜まる引き出しもつけたいと思います。
灰は一般に肥料で言われる石灰と同じような性質で 肥料成分はカリ分が多く、同時にアルカリ性という性質があります。
ビニールや接着剤などの異物が混ざっていなければ家庭菜園の肥料としても使えます。
非接触型温度計・灰取りバケツ・灰スコップ・ログフープ(薪置き)・火掻き棒・火ばさみ
斧・鉞(まさかり)・鉈(なた)・電動薪割り機
