【ね】No2     表紙ページへ戻る

ねだれる

共通語  (金銭的な問題で)ごてる

用例    「おまえ とこの土地どげ なった ?」
              「おんそー  がのー。坪百万円ならうっちゃこともが てってねだれちょー さがー もん だけん、論にだえかかったもん   わな

用例訳  「お前の ところの土地はどう なった かい?」
              「うん、そのこと だ よー。 坪百万円なら売ってやらなくもないが と云ってごてやがるものだから、論にもかかったもの じゃ ない よ」

採取者  金沢[松江]・西村[木次]

 

ねこめし

共通語  おかかを混ぜただけの飯、汁かけめし

用例    なんだいおかずが けんねこめししまー 

用例訳  何にもおかずがない から、おかかを混ぜただけの飯でしまい なさい。

採取者  遠藤[大東]/【ねこまんま】奥野[平田]

 

ねり

共通語  牛など反芻動物の戻したもの

用例    ねりきちゃね

用例訳  牛の戻したものは汚い。

採取者  遠藤[大東]

 

ねりをかむ

共通語  反芻すること、転じて話を蒸し返したり、何度も同じことを言うこと

用例    そげねいつまでもくどまんど くどまんどねりかんだいなこというもん   わな

用例訳  そんなにいつまでもくどくどと くどくど何度も同じようなことをいうもの では ない よ。

採取者  遠藤[大東]

 

ねぼとける

共通語  寝ぼける

用例    よー寝たさーでねぼとけやーな 

用例訳  よく寝たみたいで寝ぼけたような よ。

採取者  児玉[横田]

 

ねんがける

共通語  心に掛ける、気を付ける

用例    ねんがけちょー つもー だども、頼まれたことがまんだでき がね

用例訳  心に掛けている つもり だけれども、頼まれたことがまだできない よ。

採取者  児玉[横田]

 

ねと

共通語  根元

用例    ねとからちーと遠目にくすりーふっちょく  。近いと強すぎてかえってわり

用例訳  根元から少し遠目に薬をふっておき なさい よ。近いと強すぎてかえってわるいよ。

採取者  児玉[横田]

 

ねじーもり

共通語  大盛り

用例    腹へってねじーもりの飯三杯食った。

用例訳  腹が減って大盛りの飯を三杯食った。

採取者  森山[湖陵]

(記録者:奥野)

 

ねんぽんさんぽん

共通語  しょっちゅう

用例    お前はほんに、ねんぼんさんぼん遊び歩いちょー のー

用例訳  お前はほんとうに、しょっちゅう遊び歩いている ねー。

採取者  原[出雲]

(記録者:奥野) 

 

ねくさし

共通語  寝不足

用例    ねくさしだったさーで、機嫌がわりともえ

用例訳  寝不足だったようで、機嫌が悪いよ。

採取者  児玉[横田]

 

ねばどろ

共通語  粘土、荒壁用の粘土

用例    やっぱねばどろで壁仕上げた方がええ のー。夏は涼しいし冬はのくい  もんなー。 

用例訳  やっぱり粘土で壁を仕上げた方がいいねー。夏は涼しいし冬は暖かいものなー。

採取者  児玉[横田]

 

ねやしがん

共通語  熱燗

用例    ちーとねやしがんが過ぎたやーなよ。みてごす  

用例訳  少し、熱燗が過ぎたようだよ。みてくだ さい よ。

採取者  児玉[横田]

 

ねよのまちへいく

共通語  眠くなる

用例    もう、その目はねよのまちへいっちょー目だがな。きちんと寝たら。

用例訳  もう、その目は眠くなった目だよ。きちんと寝たら。

採取者  児玉[横田]

 

ねまる〔2〕

共通語  (疲れたりして何となく)横になる

用例    また、そげな とこねまったりして。えけん がな

用例訳  また、そんな ところで横になったりして。いけない よ。

採取者  児玉[横田]

 

ねまらかす

共通語  置く

用例    母「あらー。マジックペンがないけど、知ら
       祖母「あー、私だー。納屋 とこにねまらかしちょっかもっしぇん 

用例訳  母「あらー。マジックペンがないけど、知らない」
       祖母「あー、私だよー。納屋の ところに置いておいたかもしれない よ」

採取者  周藤2[出雲]

 

ねじればし

共通語   箸を交差させて使うこと

用例     この子ははやね箸つかこと覚えたかともっ ちょったら、しらねじればしになっちょっ
 

用例訳    この子は早く箸を使うことを覚えたかと思っ ていたら、知らない間に箸を交差させて使うようになってたよ

採取者   遠藤[大東]

 

ね(ん)ね

共通語  子守

用例    こめ子のねね、ちゃんと   じね

用例訳  小さい子の子守、ちゃんとす る んだ よ

解説    子守に雇われている女の子を【ねねさん】と呼んでいた。

採取者  f-k[加茂]

 

 

 

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