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古民家の土台組み・【束立て床】

 2000年4月1日、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」により「耐震等級」というものが制定されましたが、 それによると古民家は耐震等級ゼロだそうです。   しかし、それではどうして地震大国日本において、 古の建物が何百年も倒壊もせず残っているのでしょう。  古民家は本当に耐震等級ゼロなのでしょうか。

 自分の実家も明治27年築の古民家ですが、2011年3月11日の東日本大地震では、震源地に近かったものの屋根瓦が縦に1列だけ落下しただけで、 それ以外の建物被害はありませんでした。   建てられてから100年以上もたつ古民家が、幾多の大地震に耐えて現代まで残っているという事実が、 柱が石に乗っているだけの古民家の基礎「玉石基礎」は、 「非常に強い耐久性と耐震性をそなえている工法である」という証明になっているのではないでしょうか。

束立て床 古民家の床組み構造は、図のように 「土台・床束・大引・根太」から構成される部材が縦横に配置されることで、1階部分の床に掛かる荷重を支える、「束立て床」となっています。

大引きの両端は土台が支えていますが、大引きは地面と直接繋がっておらず宙ぶらりの状態で、そこを床束と呼ばれる部材を用いて地面の束石から支えています。

つまり、地面と建物は、留め具などで結合されておらず、建物の自重や風等の力を基礎に伝達し支える古民家の骨組み・「床組」は、鎹(かすがい)で留めた床束を 介して束石に乗っているだけ、という構造となっています。

 それに対し、現代建築では土台はボルトで基礎にガッチリ緊結されています。  大引きは土台より若干細い部材で、また1階床でも、束などで基礎と支持されていない、 長さ1間(1.8m)以上の大引きは、梁となります。(2025.10.20)

 

「束立て床」は日本の気候に適した仕組み

 日本の伝統的な木造建築で広く用いられていた床の構造・束立て床は、床を地面から浮かせることで、床下に空気の流れを生み出し、 床下の湿気を効果的に逃がす構造となっています。

 さらに、床下に空間ができるため、配管や配線を容易に敷設でき、メンテナンスや改修工事をしやすいというメリットもあり、日本の高温多湿な気候に対応した優れた仕組みとなっています。    そのためには床下の通気口は絶対に塞がないことが重要です。

 「束立て床」の基本的な構造としては、地面に「束石」と呼ばれる、建物の荷重を地面に伝える役割を担う礎石を等間隔に配置し、 その「束石」の上に木材の束(床束)を立て、 その上に「大引き」と呼ばれる横木を渡します。    「大引き」は床の荷重を支え、床の高さを調整する役割も担っており、水平性を保つ主要な構造材です。

 大引きの上に、直交するように並べられるのが、「根太」と呼ばれる部材です。  「根太」の上には構造用合板が張られ、 その上に「床板(フローリング)」が貼られます。 「根太」は床板のたわみを防ぎ、安定した歩行面を作る役割があります。

 一方、床下の通気がいいということは、地面の冷気が室内に伝わり、冬場は床板が冷えてしまいます。  そこで、 「根太」材の間に断熱材が入れるのが一般的で、寒冷地では床暖房を設置することもあります。    また、阪神淡路大震災の倒壊被害は、腐朽や蟻害の見つかった住宅は、新しいか古いかを問わず90%以上が全壊したとされます。  湿気があると シロアリ被害を受けるので、定期的な防蟻・防虫処理が必要です。(2025.10.20)

 

古民家は「柔構造」でバランスを保っている


 免震構造の古民家に耐震補強を行うと、かえって地震に弱くなるリスクがある、と言う話もあります。  現行の建築工法は、筋交いや構造用合板を入れた壁を設け、 金物で軸組を接合することで、「強固に、ガッチリ」組上げることで地震の揺れに耐える「剛構造」で建てられます。

 それに影響され、古民家リノベにおいても、地震対策だからといって、現代の家に施す耐震補強の「固い」やり方を、 そのまま古民家に単純に取り入れてしまうケースが見受けられます。  しかし、その方法では地震の時にその部分に応力が集中し、結果的に周辺部材を破壊してしまう恐れがあります。

 せっかく「柔構造」でバランスを保っていた古民家が、よくない影響を受けてしまうわけで、耐震補強工事は、古民家の状態や構造に応じて慎重に行う必要があるわけです。

 いずれにせよ、古民家だろうが耐震等級3だろうが、地震は来てみないと分からないわけで、出来ることと言えば、傷んだ部分の補修をしっかり行い、シロアリ対策もキチンとやって、 必要とあらば接合部は補強しておく、というのが古民家リフォームの基本のようです。(2025.10.20)

 ▼フォルダ構成▼として

 土台は「コンクリート部分」というイメージがあるが、コンクリートの部分は【基礎】と呼ばれ、土台とは、【基礎】(コンクリート)の上に設置され、 建物の荷重を支える木材部分を指す。




古民家フォームの作業手順

 重要な部分のコンクリート束石は面積を広くして地震でズリ落ちないようにしておく。  さらに、接合部の緩み、腐食があれば修繕、交換しておく。    また、金物補強金具などで補強しておく。

 基本は90㎜から105㎜角の「大引き」を910㎜間隔に配置し、その上に45㎜角の「根太」を303㎜間隔で並べ、 その上に、厚さ12㎜の「下地用合板」、さらに12㎜厚の「床材」を張る。

     

今回の古民家フォームの作業手順
床下基礎工事....束ブロック設置

基礎は従来の地面に置いた束石(ピンコロ)に床束を立て、大引きを渡す 「玉石建て構法」を取る。

既存の土台部分や大引き、根太などを撤去し、地面を整地する。

ピンコロ設置は、レーザーラインで確認しながら、設置位置、高さ、水平を取りながら据え付けていく。
基礎面のコンクリート面積を広げる

地震で基礎(束石)からズレ落ちないよう、基礎の面積を広げる。

ただし、基礎と床束は緊結せずフリーにしておく。

全体にコンクリートの基礎を打つベタ基礎にする方法もあるが、今回はやらない。

【基準高さを決め大引き・根太掛けを配置】

既存の土台部分や大引き、根太などを撤去し、地面を整地する。 土台に残っている釘は抜いておく。

中央に大引きをちょっと固めに入れる。  大引きの間隔は3尺以内。 基準ラインは、見やすい高さにマークしておき、そこからの距離を計ることで確認していく。

大引きの長さは、短い材2本を合わせて図る方法もある。
大引きを張り、床束を入れる

基準ラインに合わせ根太掛けを左右両面に取り付け、大引きを渡す。 このとき、取り合いの収まりも考えておく。

大引きは谷状態(下側に曲がる)に使い、床束で持ち上げるようにする。 カージャッキを使うと高さを合わせやすい。

一本材の大引きで届かない場合、中央に長い大引きを渡して中継させる。

根太を入れていく

左右の根太掛けに、配置する根太の間隔を墨付けする。  横方向に全体に墨を打っておく。

根太はまず真ん中に墨を打ち、そこから等間隔で張っていく。根太は1尺ピッチで入れる。

左右端の根太間隔は狭くなる。
断熱材を収める

図は床下地板を外し、その代わりに「根太+断熱材」を新たな床下地にするというイメージ。 形状が異なる「太鼓根太」にクロスさせて根太を張れば、 「断熱材」をキッチリ収められる。

下地合板はないので、床板をタッカーで釘止めする際、根太(野縁)の位置は判るようにしておく。 もし床板に30mm厚杉材を使うと、 断熱材を使わなくても床が冷えないという話もある。

室内に空気が入らないよう気密シートで遮蔽する。    既存の太鼓根太に挟む場合、断熱材高さを揃えるようスペーサーを入れる。   
床下地合板を張る

断熱材の上に12mmの下地合板を張る。  12㎜は薄いとされ15もしくは24mm厚が基本だが、「太鼓根太」は丈夫なのでOK。

張っていくときは湿気による伸縮を考慮し、床鳴防止のためギチギチより数ミリ間隔を開ける。 上にフローリング材を敷くので問題無し。

フローリングを張る

一般的な合板フローリングは、1ケースに1.818mm×303mmのサイズのフローリング材が6枚入っており、1ケース分を施工する面積に換算すると 3.3平米 約1坪分の大きさになる。

杉の厚さ30mm、幅180mmのフローリング材だと厚みがあり根太の上に直貼りが可能となり、下貼りが不要な分、手間とコストが抑えられる。 平米当たり4800円が最安値か。






古民家の土台部分

        
古民家の土台
【大昔の床下構造(独立基礎)】

床束(ゆかづか)とは床を支える短い柱のこと。  大引きと接合されている床束は、自然石の束石にただ乗っけているだけ。

これでは「根がらみ貫」を使わないと束石から床束が外れてしまうのは確実。

床組全体の重さを支える地盤はよく締め固めるか、土間コンクリート、ベタ基礎が理想。
【古民家の床組み(土台部分)】

「床組(ゆかぐみ)」とは、木造建築物において、床面を支えるための、大引きや根太などの骨組のことを指す。

古民家の床組みは、束石にそのまま乗せられただけの構造。  束石に固定されていないので、地震時には左右に動く。

そのため、束石の頭部面積はできるだけ広くしておきたい。
【根がらみ貫】

独立基礎で昔の玉石(ぎょくいし)の束石をつかっていた時代は、束石が平らではなく、そこに乗る床束も不安定だった。

そのため、「根がらみ貫(ねがらみぬき)」を使って束同士を連結していた。

「根がらみ貫」は平らなベタ基礎や布基礎では、もう使用されなくなっている。
【束の状態をチェック】

床下は湿気があるうえ、ホコリも舞っていて、これが束の木口(きぐち・束石との合わせ目)の周囲に積る。 それが水気を吸って束を腐らせ、   ふやけた結果床が下がる、という現象が起こる。

そのため、束はヒノキかスギの腐りにくい芯持ち材の赤身を使え、と言われる。 束の端部にはシロアリ予防の防腐剤を塗る。

大引きを910mm間隔で配置したら、90mm角の束石と大引きの間に床束を入れ、ビスで斜め止めする。  
【束を設置する】

大引きを910mm間隔で配置したら、90mm角の束石と大引きの間に床束を入れ、ビスで斜め止めする。

床下は湿気があるうえ、ホコリも舞っていて、これが束の木口(きぐち・束石との合わせ目)の周囲に積る。 それが水気を吸って束を腐らせ、   ふやけた結果床が下がる、という現象が起こる。

そのため、束はヒノキかスギの腐りにくい芯持ち材の赤身を使え、と言われる。 束の端部にはシロアリ予防の防腐剤を塗る。  
【基礎に土台を載せていく】

基礎にパッキンを敷き、アンカーボルトを通して土台を設置。 アンカーボルト間隔は1m。  アンカーボルトは土台を固定するもので、 構造上さほど大きな力を受ける訳ではない。

現在では柱に発生する大きな引き抜き力は主にホールダウン金物が負担する仕組みとなっている。

基礎パッキンは基礎にも土台にも固定しないで置くだけ。 だからアンカーボルトが基礎パッキンの中を通っている必要がある。

【土台の加工】

基礎の上に設置する土台の、アンカーボルトの位置にホゾ穴をあける。

座金は四角。  ホゾ穴は頭が土台から出ない深さに彫り込む。

アンカーボルトの間隔について、建築基準法には「土台は、基礎に緊結しなければならない」とあるが間隔について明記されていない。 2階建て住宅の場合、 基礎長2.7m以内(1.5間)ごとに設置することが多い。





土台と大引きの配置

     
土台工事
【土台と大引き】

大引き(おおびき)とは、床と根太を支える横木(横架材)で土台に接合される。 大引き下に3寸(90cm)間隔で床束を入れる。

床の基礎的な部分である「大引き(105~120㎜の角材)」は、水平にして束で支える。  一般的に大引きの芯々は909mmで配置する。

床下地に1820×910の尺モジュール合板を使う場合、120mm角大引きだと、ピッチを910-120(60+60)=790mmにすれば、大引き上に合板端がキッチリ載る。
【土台の大引きの接合(1)】

大引きとは、床部分の重さを受け止める部材で、両端が土台に架かる。

大引きサイズは標準だと90mm角。   910mm間隔で土台に組まれる。

リフォームでは面倒な仕口加工はほとんどしない。  「大入れ蟻掛け」でさえ、よほどの手練れでもない限りまずやらず、 簡単なイモづけ(ドン付・継手や仕口加工なし)と専用金具で固定している。



【土台と大引きの接合(1)...分解図】

「大入れ掛け」加工は、土台を欠いて、そこに大引きを架けるだけ。

以前は、土台と大引きの仕口は「大入れ蟻掛け」が一般的だったが、いまは簡単な「大入れ掛け」が一般的。

リフォームでは本格的な「大入れ蟻掛け」などまずやらない。

【火打ち土台】

床の変形を防止するために設ける斜材。

1階の床に設けるものを火打ち土台、2階などの床や小屋組に設けるものを火打ち梁。



【「大引き」は魚の骨のように渡される】

大引き材は4mで販売されているが、部屋は短手でも4m以上ある場合も。 一本の大引きで届かない場合、中央に長い大引きを渡して中継させる。

廻りの土台と中央の大引きに対し、魚の骨のように左右に大引きを渡す。  大引きは谷状態(下側に曲がる)に使い、床束で持ち上げるようにする。

長さ1間(1.8m)以上の大引きは、梁と呼ばれる。  
【ベタ基礎を使った土台と大引きの配置】

現代ではベタ基礎に必要な部分だけ基礎を立ち上げる工法が一般的。

寒冷地では地面が凍結して膨張し、建物を押し上げる「凍上」が発生する可能性があり、北海道や東北地方など寒冷地では、 必要な部分だけに基礎を設置する「布基礎」が多く採用される。
【布基礎は使わず、鋼製束で土台を支える例】

大引きは谷状態(下側に曲がる)に使い、鋼製束で持ち上げるようにする。

木材強度は、繊維と直角方向は弱く、土台に柱がめり込むことも考えられる。  対策として柱のホゾを基礎に載せるか、土台を太くする。   防腐剤としてキシラデコールなどを塗布しておく。
【「剛床工法」とは】

「剛床工法」も根太レス工法の1つ。  根太は使わず大引きを縦横に組み合わせる。

床下地合板の厚みは24mm以上。  床板の厚みを増すことで強度が上がり、揺れや重さを床板の“面”全体で吸収・拡散できるので、一か所にかかる負担を軽減できる。





土台と柱と大引きの結合

 

     

大引きを土台と柱に結合
【既存の床全面を外して土台から再構築】

一旦すべての床材を撤去し、更地から整備していく。

傷んだ柱や土台の修復・補強が終わったら、大引きで柱と土台を連結し固定する。

古い床組みを一度リセットし、床全てをフラットにする。 大引きを渡す前に、ピンコロ設置個所は、 砕石とコンクリートでしっかり固めておく。

【土台と大引きの交叉】

大引きを土台や柱と結合する場合、「大引き受け金具」を使うと楽で速い。 こちらは大引きを包むタイプ。

使う場合は、予め大引きに「大引き受け金具」を装着して使う。



【簡略版の大引き受け金具】

大引きを組み込んだ後に取り付けて使うタイプの「大引き受け金具」もある。

このタイプの金具を固定する場合は、付属の釘を使う。



【ピンコロを設置する】

束の配置が決まったら、モルタルの上にピンコロを設置して、高さを揃えておく。





    
【大引きに床束を取り付ける】

柱と柱、土台と柱の間に渡した大引きに、「床束」を取り付ける。

「床束」の木口にも防腐剤を塗布しておく。

今回は予算節減で鋼製束は極力使わず、「床束」は大引きの端材を利用する。

【大引き高さは「床束」の長さで決まる】

レーザーで基準線を出しておき、ジャッキを使い、大引きの天端高さを決める。  天端高さは「床束」の長さで決まる。

高さが揃うところまで、ジャッキで大引きを持ち上げれば、「床束」の必要長さが求められる。

「床束」の木口にも防腐剤を塗布しておくのを忘れずに。



【全面に張られた大引き】

一般的に、大引きは91cm間隔で並べられ、長さは3~4m。

床束と束石に支えられている。

その上に大引きと直行する形で根太が乗り、床合板を張る。

    
【横方向にも大引きを渡し強度を上げる】

大引きを縦方向にだけ渡すだけではなく、図のように中間にも横方向に大引きを配置すると強度か世上がる。

大引きは、予め防腐剤をしみ込ませた材を使うと楽。

【重量物が載る部分の床組みを補強】

ピアノや薪ストーブなど重いものを置く箇所は、大引きを追加して頑丈な床組みにしておくことで、少なくとも床が抜けて床下へ燃焼中のストーブが落下し火災発生、という最悪のケースは防止できる。

大引きや根太を張った後では、工事が面倒になるので出来るだけ事前に計画しておく。

この後、床に断熱材を敷き込み、「剛床工法」用合板を乗せる。  追加材の防虫対策も忘れずに。

 画像の一部は「DIY JP channel」より引用。



土台と大引きの「納まり」・仕口

 「仕口」とは、二つの木材を直角あるいは斜めに接合する方法、 または,その部分やホゾ。  「継手」とは木材の長さを増すために材を継ぎ足す工法。

 「納まり」とは、部材の構成や位置関係を整え、各部の材料を見栄えよく、かつ機能的に組み上げること。  「納まり」は、いかに少ない材料で、 構造的に優れた工法を用いるかがキモであり、床と壁 壁と天井など、部材が交わるところをどう納めるのかが重要。     伝統軸組み工法では先人たちの知恵が詰まっている。        

土台と大引きの「納まり」・仕口
【土台と大引きの接合例】

床部分の重さを受け止める大引きは、両端を「腰掛大入れ」で土台にビス止めする。   N75を2本打ちする。

大引きは910mm間隔で土台に組まれるのが一般的。

リフォームでは、床を張る前に、土台・大引き・床束はよく清掃し、防腐剤を丁寧に塗布しておく。

一般的に「土台:120mm・大引き:105mm」。 1ランク落とせば「土台:105mm・大引き:90mm」。 木造軸組構法の一般使用資材

【土台と大引きの接合例】

床部分の重さを受け止める大引きは、両端を「腰掛大入れ」で土台にビス止めする。   N75を2本打ちする。

大引きは910mm間隔で土台に組まれるのが一般的。

リフォームでは、床を張る前に、土台・大引き・床束はよく清掃し、防腐剤を丁寧に塗布しておく。

一般的に「土台:120mm・大引き:105mm」。 1ランク落とせば「土台:105mm・大引き:90mm」。 木造軸組構法の一般使用資材

大入れ掛け 【シンプルな土台と大引きの仕口】

プロは土台と大引きの仕口は「大入れ蟻掛け」にするが、シロウトなら簡単な「大入れ掛け」が一般的。

土台に120mm、大引きに105~90mmの材を使う場合、一番簡単なのは土台側だけ15mmの段差をつける。

一応、「大入れ(腰掛部分)」を設け、引きが載る形にはなるので、いも助接合よりは、まし。

大入れ掛け 【大引き側も加工する仕口...「大入れ掛け」】

大引きを斜め留めする釘は、N75を2本打ちすることが決められている。

一応、「大入れ(腰掛部分)」を設けるので、土台に大引きが載る形にはなる。

【真ん中の大引きを105mmにした加工】

90mm大引きの端は加工せずスッポリ収める。

リフォームでは本格的な「大入れ蟻掛け」などまずやらず、それどころか、簡単な「大入れ掛け」加工もせず、 簡単なイモづけ(ドン付・継手や仕口加工なし)で終えるケースもある。

イモづけでも、専用金具を適切に使えば強度的に問題ないとされる。
【大引き90mm同士の「大入れ」加工】

タテ方向の大引き端は、「大入れ」加工する。



【土台に両側から大引きが接合される仕口】

土台の上に配置されるので、段付き加工はしない。

木材強度は、繊維と直角方向は弱く、土台に柱がめり込むことも考えられる。  対策として柱のホゾを基礎に載せるか、柱を太くする。

また、土台と基礎は「アンカーボルト」で結束する。





柱と土台の「納まり」・仕口

     
柱と土台の仕口
【土台・柱・大引きの接合】

大引きサイズは標準だと90mm角。  大引きは910mm間隔で土台の上に設置する。

本格的な施工では柱と大引き接合は、イモづけ(ドン付・継手や仕口加工しない)と専用金具で行う。



【柱部と大引きの本格的な「大引き蟻掛け」仕口】

以前は、土台と大引きの仕口は「大引き蟻掛け」が一般的だったが、いまは「大入れ掛け」が一般的。

120mm角材を使った場合、土台は上端から60mmの深さに段付き加工。  段あごは15~30mmの幅。

土台と柱を交差させるので、柱のホゾが差し込まれる部分も同時にホゾ穴を掘る必要がある。 切り欠き箇所が増えるほど、部材が欠損されてしまい強度が落ちる。
「大入れ蟻掛け」 【「大入れ蟻掛け」】

」とは、男木(図は大引き)に蟻の頭部形状のような「逆ハの字」加工を施す技法。 「大入れ」は段差がついた腰掛部分。

「大入れ蟻掛け」とは、横木側面(土台)に「蟻穴」と「大入れ」を設け、直角に取り合う材の先端に逆ハの字の蟻ほぞを付け、接合する仕口のこと。

女木(図は土台)の「大入れ(腰掛部分)」に大引きが載る形になる。  蟻ほぞf引き抜きに強度を発揮する。

リフォームでは、趣味人でもない限り、まずこんな面倒な加工はやらず、「大入れ掛けが主流」。
柱+大入れ蟻掛けの土台 【柱+大入れ蟻掛けの土台(1)】

「大入れ蟻掛け」技法による、柱と土台、大引きの連結例。





【柱+大入れ蟻掛けの土台(2)】

土台の両サイドに「大入れ蟻掛け」を施す。





【柱のホゾ寸法】

120mm角材のケース。  120mm角の土台とつなぐ。



【】





【三方向を結合する仕口】

屋根廻りで、三方から一か所に接合される仕口の例。

差し込まれる箇所が多いほど部材の欠損は大きくなるので、地震で強い力がかかると、接合部が破損し外れる場合が考えられる。

そのため、接合部の補強が重要。  「ホールダウン金物」は柱と土台、あるいは柱と梁の接合部など、力の集中が起きやすい箇所を強固に固定するための金属製パーツ。





出隅部の土台と柱の「納まり」

 家には壁や板が出会う箇所、いわゆる「角」があり、それを内側から見たのか、それとも外から見たのかを区別する、「入隅(いりすみ)」、「出隅(ですみ)」という言葉。

 入隅部とは内部から見た壁や板が出会う箇所で「内側の隅」を表す。   一方、出隅分は外から見た壁や板が出会う箇所で「出っぱった角」を表す    

【出隅部の土台と柱】

隅柱の大入れ蟻掛けによる仕口。

土台ホゾ穴は幅30×長さ60mm×深さ90mm。  ホゾは中心に開けず、強度アップのため土台長手方向に偏心させている。

土台の横木側面に大入れ欠きと蟻穴を設け、直角に取り合う材の先端に蟻ほぞを付け、はめ込む。

土台の女木に合わせ、男木(隅柱)のホゾも、仕口に近い方は15mm、外側は45mmと偏心させている。

ホゾは120mm角の場合、厚み30mm、長手は60mm。 長さは90mm。

【隅柱の仕口・大入れ蟻掛けの収まり】

隅柱の大入れ蟻掛けによる仕口。

ホゾは中心に開けず、強度アップのため材の内側に偏心させている。

横木側面に大入れ欠きと蟻穴を設け、直角に取り合う材の先端に蟻ほぞを付けはめ込む。

木材強度は、繊維と直角方向は弱く、土台に柱がめり込むことも考えられる。  対策として柱のホゾを基礎に載せるか、土台を太くする。   防腐剤としてキシラデコールなどを塗布しておく。
【柱部分の「ホゾ加工」】

柱先端の「ホゾ加工」。  ホゾの厚さは部材の3分の1が基本。  また長さはホゾ穴の部材3分の2くらい入る長さに。  ホゾ穴底は多少凸凹していても問題はなし。

土台にきざむ「ホゾ」は土台を貫通する長さで組む。   万が一土台が腐っても柱で支えられる。

建築ではやらないが、家具などのホゾ穴には、釘は使わずタイトボンドを流し込む。
【「大入れ蟻掛け」の納め図】

二つの面が交わる部分が「出入隅角」で、出入り口や角に関わる部分を指すことが一般的。

土台のコーナー部は桁、梁、柱の三方が一か所に交わる。 これは、土台の蟻ホゾに、腰かけを入れた「大入れ蟻掛け」部材の「仕口」例。

建築用語では、隅は出隅(凸型の角)と入隅(凹型の角)に分けられる。
【「大入れ蟻掛け」の横木加工】

「大入れ蟻掛け」は、横木の側面と、それに直角に取り合う材を結合するときに用いられる工法。

通常は桁、梁、柱の三方が一か所に交わる土台の仕口に使うが、桁、梁など、大材に小材を取り付ける場合の仕口としても使われる。

正確にホゾを刻むには、墨線の0.5ミリくらい内側から必ず繊維を切る方向でスタートするのが基本。        ゆっくりスコヤなど使い水平や垂直をこまめに確認しながら焦らずいろいろな方向から少しずつ加工していく。
【直行する材の「蟻ホゾ」加工】

「腰掛け」部分の出っ張りは15mm。

「ホゾ」と呼ばれる突起をつけるのが「男木(おぎ)加工」、そのホゾがささってくるのを受けるための穴を掘るのが「女木(めぎ)加工」。

横材には大入れ欠きと蟻穴、直角に取り合う材の先端は蟻ホゾを付ける。
【「平ほぞ(横ほぞ)」差し・柱重ねほぞ】

横ほぞを刻んだ土台に、平ほぞを刻んだ土台を差し込み、さらに柱に刻んだ重ねほぞ(重ほぞ)を差し込む。

重ねほぞを下まで貫通させる。 このほぞが栓の働きをして三方の部材が堅固に接合される。 補強は不要。

横ほぞの土台の端は、破損を防止のため150mmほど突き出しておく。
【横ほぞの加工が面倒】

面倒な「大入れ蟻掛け」を使わず土台コーナーを収める加工法だが、平ほぞが差し込まれる横ほぞは、ほぞの突き出し分がスッポリ収まるよう、穴を奥まで掘り込んでおく必要がある。

横ほぞ貫通させてしまえば加工は楽だが、土台が脆くなるし、水分が入り込みやすくなるので避ける。

手順は横ほぞを掘ってから、上のほぞを刻む。






「金物」を使って簡単施工


 金物を使えば安心、というのは必ずしも正しくないそうで、金物で固定された建物は、一度目の揺れで金物が破損すると急に強度が落ちて、二度目の揺れで倒壊してしまうのだとか。    つまり、金物は連続したダメージに弱い。   その点、伝統構法であれば、ある程度までなら、木組がしなって持ちこたえるとされる。      

【後施工金物1による柱と土台の緊結】

耐震補強に「カネシン後施工金物」を使用することにより容易に柱・梁の増設ができる。

ビス止め金物なので木材の欠損を抑えられる。

羽子板ボルトの施工ができない部分でも可能。

檜もシロアリの被害は避けられないが、昔からシロアリ被害を受けにくいのは「栗の木」とされる。     
【大引き専用の固定金具】

最近のリフォームにおいては、土台と大引きの接合は、イモづけ(ドン付・継手や仕口加工しない)と専用金具で行うのが主流。

そもそも、リフォームで材を差し替える場合、ホゾがあると部材間に入っていかない。
「いもすけ」 【ホントはやってはいけない仕口・その1  「いもすけ」】

仕口を全く加工せず、切ったままポン付するのが「いもすけ(ドン付・継手や仕口加工なし)」。

素人リフォームでは、簡単な「大入れ掛け」加工もせず、いもすけで接合するケースもある。

ビスや釘だけで荷重を受けているため、構造的にはアウト。  ただ、接続金物が優秀になったので併用すれば問題ないケースも多い。  いずれ「いもすけ」が主流になるかも。
【大引き受け金具】

大引きを土台に結合する場合、「大入れかけ」などの加工が必要だが、「大引き受け金具」がある。

ビスではなく付属のスクリュウ釘打ちする必要があるが、打ち付けるだけなので簡単施工できる。

釘は大引き端に打つので、割れ防止のため下穴をあけておいた方がいい。
【大引き受け金具】

似たような金具に、柱と梁(柱貫)の結合でも使える「ジョイントコーナー」がある。

これだと材の加工は不要で、かつ強度も確保できる。






大引き高さは床束で調整する

     
【土台間に渡される大引きを支える床束】

土台から土台に渡す大引は、たわむので、大引の下に約910mm間隔で束を置き、地面から支える。

この床(大引き)を支える束(短い柱)が、床束(ゆかづか)。 「玉石建て構法」基礎で建てられている古民家は「床束」と地面は結合されておらず、 地震の際は「遊び」となり柔構造の働きをする。

床束が床の重さをしっかり支えるためには、床束が接する地盤をよく締め固め、束石、土間コンクリート、ベタ基礎などを設置する。

現在の束石はコンクリートだが、昔は自然石が使われていた。
【便利な工業製床束】

いまは鋼製製の床束が主流。 ネジをまわすことにより高さ調整が可能。 固定するときは鋼製束の真ん中をしっかり握りナットで固定。 プラ製もある。

床の高さを微調整でき、下がったりしても、簡単に調整できるのでとても便利。  湿気の多い床下でも腐朽することはない。

サイズは50mm単位であるので、目的高さに合わせる。 ジャッキ代わりにも使える。
【土台に大引きを載せる】

土台と束石に大引きを載せる。 大引きは曲がり方向を下にして設置し鋼製束で持ち上げて水平にする。

大引き高さの確認は水糸が楽。  高さ確認する厚み材は《座金》が便利。

プラ束を使うと大引き高さ調整が楽。
【工業製床束は互い違いに配置】

床束を大引きに取りつける。

床束は一方にツバがあるので、取り付けるときはツバが互い違いになるよう配置する。



【束はボンドで束ブロックに固定】

床束は「ボンド束職人」などのウレタン接着剤を使い束ブロックと固定する。

束ブロック表面に砂など汚れがあると着きが悪いので清掃しておく。

圧着した時、ボンドが穴からはみ出してくる。 さらに今回はやらないが、束をコンクリート・ビスで固定すれば完璧。
【床束を使った大引き高さの調整方法】

大引きと床束の隙間に矢(クサビ)を押し込み、高さの微調整を行う。

新規の大引きなら、「鋼製束」を取り付けてから組むと楽。

現代の建築は、コンクリート基礎に「鋼製束」を置き、垂直方向に基礎と大引きをツッパリ補強するのが一般的。






床下腐食部分の補修について

 古民家リフォームにおける床下基礎部分の補修については、 古民家解体作業....広い空間を作りたいも参照。

 古い柱の再生....一般的な「根継ぎ」工法

        

古民家の基礎部分の補修
【腐食部は一般的な「根継ぎ」で補修】

「根継ぎ」は、柱の下部が腐食した時、柱全体を入れ替えずにその部分だけ新しい材に交換すること。

腐った古い柱の一部をカットし、新しい柱を根継ぎして一体化させる。

本職なら金輪継ぎ(かなわつぎ)や、追掛大栓継ぎ(おっかけだいせんつぎ)などの継手を使うところだが、シロウトは一番簡単な「相欠き継ぎ」で接合。
【コーナー部の土台補修方法】

「土台上げ工法」で、角材を梁に45度に添え、ジャッキで真下から持ち上げる。

地面がめり込まないよう、ジャッキの下に耐圧板を設置してジャッキアップ作業を行う。

カージャッキを使う場合、キャスター付きは避けた方が無難。 使うときは転がり止めはしっかりと行う。     
【交換する材は、「相欠け継ぎ」で接続】

床束の一部腐食なら、腐った部分だけをカットし、檜材で作った木材を、「相欠け継ぎ」で元の材に繋ぐ。

「相欠け継ぎ」にすることにより、接合強度が上がる。

ジャッキは回して持ち上げるタイプは、柱も回転してしまい使いずらい。  油圧のポンピングで持ち上げる方式が使いやすい。 ただし、下げるとき一気に下がるので注意。

【破損・欠損部の補修】

腐食や欠損部は伝統的な仕口で継ぐのがプロの仕事だがハードルが高い。

継ぎ目に溝を掘り、鉄筋を入れエポキシ樹脂で固定する方法が楽。 腐ってボロボロになった部分は下地の木部が出るまで取り除く。

液体のエポキシ樹脂は木材によく染み込んで硬化するので、木材の補強に最適。  補修する部分に液体エポキシを塗布。 染み込む場合はしばらく時間をおいて何度も塗布。
【エポキシ樹脂による簡単補修作業】

既存材と追加材に溝を掘り、鉄筋を入れる。

隙間に粘度状にしたエポキシ樹脂をギュウギュウに埋め込んでやる。

この方法なら、大工が仕口を加工して組み合わせなくても、簡単に短時間で補修施工が可能となる。

柱と梁の直工部も、古民家は材が丸い場合が多く、一般的な金物ではやりにくい。

その場合も、結合部に溝を掘って鉄筋とエポキシ樹脂を使えば、簡単に確実に緊結出来る。



【出隅部の土台と柱】












シロアリ対策は重要

 土台の防腐剤塗布は、建築基準法では地面から1m以内の土台は必須とされるが、木材の含水量が15%くらいを保持し、床下が換気され湿度が安定した状態ならば、クレオトップ(クレオソート)、 九三七一などの防腐剤塗布は必要でなくなる。

 しかし、なかなかそのような環境の木造日本家屋家は少なく、建物の寿命をのばすには永続性のあるシロアリ対策が非常に重要。  日本の家屋に被害を及ぼしている 「地下シロアリ」に分類される「イエシロアリ」や「ヤマトシロアリ」は水分を好み、 地盤面に近いところから食害してくるが、定期的に床下を点検して蟻道がなければ、シロアリ被害が発生していないことをある程度判断することが可能。

 そのため、「長期優良住宅」の認定基準の一つの「劣化対策等級3」に定められているシロアリ対策(防蟻)の認定基準のうち 「薬剤処理」は「地面から1m」まででもよいとされている。  現在主流となっている合成殺虫剤系の防蟻処理は、5年程度で防蟻効果がなくなるとされるが、 駆除作業は床下のみでよかったので対応が出来ていた。

 しかし、近年では従来の「地下シロアリ」とはまったく生態が異なる、外来種の「アメリカカンザイシロアリ」による被害拡大が懸念されており、被害は岩手県あたりまで拡大している。    このシロアリは輸入家具から発生するとみられるが、厄介なのは水分をあまり必要とせず、蟻道をつくらないので発見が難しいこと。

 また「地下シロアリ」はヒノキをあまり好まないが、外来種はヒノキが大好物。  駆除方法も面倒で手間も金もかかるが、簡単な外来種シロアリ対策としては「地面から1m以内の外壁の軸組等」だけではなく、 人体に無害のホウ酸処理を主要構造部も含めて、床下だけではなく屋根裏まですべての箇所にほどこす。

 すでに建っている住宅の場合は、細かいホウ酸の粉を床下や小屋裏に噴霧する「ダスティング処理」もある。   シロアリは巣に帰ってから自分や仲間でお互いに足を舐め合ってきれいにする習性があるので、シロアリが床下や小屋裏のホウ酸の上を歩くと、 シロアリの足に粉が付くので、ホウ酸が体内に入って死んでしまう。  さらに、死んだ仲間を食べる習性もあるため、ホウ酸入りの死骸を口に入れたシロアリもまた死んでしまう。(2025.10.20)

 

土台シロアリ・防湿対策

     
床下土台工事
【水性シロアリ防護】

大引きを配置する前に、木材部分の防腐・防虫対策をしておく。

低臭性なので既築住宅で使うのに適している。

ローラーハケで直接木材に塗布していく。

【シロアリ防護の「土壌処理剤」】

ピンコロを配置したら、土壌処理剤のシロアリ防護剤を、噴霧器やジョウロで撒く。

土壌処理なので、木材ではなく、地面とピンコロの周辺に散布していく。

防護剤はコスパのいい、20倍稀釈の《水性白アリスーパーPHI》がお勧め。 高さは1mまでが基準。
【シロアリ被害の対処】

食われてしまった土台は、それ以上被害が拡大しないよう、ドリルで穴をあけ、薬剤を注入する。

土台が元に戻るわけではないが、内部のシロアリ退治と、次のシロアリ侵入を防ぐ。



【床下の調湿材】

土の地面に敷くタイプ。










古民家・土台部分の現状

     

築150年古民家・床下の状態
【今回リォームする古民家の床下部分】

全てではないが、束石は自然石からコンクリート製に交換されている。  床束の傷みもなさそう。

地面にも防湿シートが敷き詰められている。

最近は木製束の代わりに、高さが調整できる鋼製束が主流。

【北側・東端の和室下土台】

こちらも床下はリフォーム済のよう。

北側でも、換気が良い場所はそれほど湿気の影響はなさそう。



【全くリフォームをしていない箇所の土台】

150年前の古民家の土台。

この部分は手つかずの状態で、昔の土台がそのまま残っている。

これで2011年の三陸沖地震の震度に耐えたのだからスゴイ。

【北側床下には換気扇が取り付けられていた】

床下の空気を強制排気する換気扇を取り付けていたようだが、あまり効果はなかったよう。

外側からの湿気が多すぎるため、換気扇でも対応できなかったようで、北側の土台はかなり傷んでいる。

通気口を完全に塞いでしまうと、停止中に湿気の逃げ道がなくなり、かえって湿度をため込みやすくなる。
【中央部分にも換気扇が設置されている】

床下がむき出しの土のままになっている家では、南側の乾燥した空気を取り込み、北側の湿った空気を排出させる換気扇が有効。

通気口を適切に配置し、空気の流れを確保することが重要。  北側に3台設置するのが基本。

ランニングコストは月100円程度。






旧茶の間の床下現状

     

床下の状況
【旧茶の間の床板解体】

こちらの大引きも、どこかの梁を流用している。  耐震性は大丈夫か。








旧洋間の床下現状

     

床下の状況
【旧洋間の床板解体②】

合板を剥がしてからフローリングを剥がしていく。

フローリングは丸ノコで半分の長さに切ってからバールで引き剥がす。

太鼓根太にフローリングの留め釘が残るので、バールで抜いておく。

【旧洋間の床板解体(2)】

南向きで地面の湿気が少ないためか、防湿シートは敷かれていない。

使われている根太は製材した角材ではなく、すべて太鼓根太。

束の間隔が広すぎるので、もっと狭める。






旧台所の床下現状

     

床下の状況
【旧台所の床板解体】

こちらも張られているフローリングを丸ノコで半分の長さに切ってからバールで引き剥がす。





【旧台所の床板解体(2)】

こちらも地面には防湿シートが敷かれている。

大引きはどこかの梁を流用している。






腐食が進んでいた北側納戸の土台



束立て床 湿気で朽ちた北側の床。  使わない納戸だったので、150年間、手は加えられなかったのかも。


   

腐食している床下の状態
【北側の小部屋(東)】

こちらは地面には防湿シートが敷かれているが、完全に床板と床下が朽ちている。

北側で湿気が多いため、150年も経つとこうなってしまう。

防湿シートは束の周りは隙間だらけとなり、万全とは言えない。
【北側の小部屋(東)・その2】

太鼓根太も腐食してボロボロ。

こちらは土台を全て新しく造り直す必要があるが、湿気が酷いので地面はコンクリートで覆う必要がありそう。

床の解体 【その3・腐食した床下に走る貫】

北側の湿気が多い床下の柱や貫は腐食している。

床下の湿度対策として調質機能のあるものや、防湿シートを敷き詰めたり、床下換気扇をつける。

ただ調質機能といっても、いずれ能力いっぱいになればそれ以上は機能しなくなるので、効果の持続性は疑問。
【その4・150年経過した床下の柱】

貫はボロボロで、その上に載せられていた根太も腐食が進んでいる。

あまり使われていなかった部屋なので、ここまで酷い状態になるまで放置されていた。

【その5・撤去後の北側の小部屋(東)】

床下の部材は全て腐食しているので撤去。

地面はかなりデコボコしているので、コンクリートを流し込み整地する。

左手が北側なので湿気が入り込まない工夫が必要。





廊下の床下現状

     

廊下床下の状況
床の解体 【居間の床下】

居間の床下は以前にリフォームしていたようで、束石はコンクリート製に変えられており、大引きや束も現代的な部材に交換されている。

太鼓根太は痛みもなく、再利用されている。

【居間と廊下の床板を一部剥がしたところ】

居間の大引きは105mm角の製材が使われている。

床板はまだしっかりしているので、カンナをかけてどこかに再利用する予定。






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