ホーム⇒⇒旅行記⇒2015.5 アレイからすこじま
呉市 昭和町 にある「アレイからすこじま」は国内で唯一、潜水艦を間近で見ることができる公園で、昭和60年度に現在のような姿に整備を行い、
呉が旧海軍の本拠地だったことを偲ばせるエリアになっています。(案内板より)
「アレイからすこじま」という公園名の由来は、明治初期に呉浦にあった「烏小島」という島の名称と、英語で「小道・路地」という意味のアレイ（ALLEY）からきたそうです。
日本の潜水艦部隊は海上自衛隊呉基地に第１潜水隊群、横須賀基地に第２潜水隊群があり、司令部は横須賀基地（船越地区）におかれています。
横須賀基地でも潜水艦を見ることが出来ますが、ここはすぐ目の前に何隻もの潜水艦が停泊しているので迫力があります。
朝方8時頃に「アレイからすこじま」へ向かったのですが平日の金曜日ということで朝の通勤ラッシュに巻き込まれ、ひどいノロノロ運転で車がまったくすすみません。
公園の前の坂道を上れば駐車場の看板が見えてきますから、そのまま進んでいくと山の上にある無料駐車場にたどりつきました。
ここから徒歩で5分ほど下り坂を降りれば「アレイからすこじま」公園です。
公園そのものは、海上自衛隊第一潜水隊群司令部前を通る道路に沿った公園で、桟橋に接する全長約300ｍほどのまさに小道といった雰囲気の空間です。
桟橋に到着したら護衛艦隊第1輸送隊に所属する"おおすみ型輸送艦 の2番艦"、「しもきた」が黒煙をあげて出航する雄姿が見られました。
輸送艦といっても米軍との演習期間中では米国海兵隊のV-22 オスプレイ垂直離着陸輸送機が着艦しているほどの飛行甲板がありますからヘリ空母ともいえる艦船です。
| しもきた（ローマ字：JS Shimokita, LST-4002） |
| 要 目 |
データ |
| 就役 |
2002年3月12日 |
| 排水量 |
基準 8,900トン 満載 13,000トン
|
| 全長 |
178.0m |
| 全幅 |
25.8m |
| 速力 |
最大速 22ノット |
| 乗員 |
137名（ほか揚陸要員330名) |
| 兵装 |
高性能20mm機関砲CIWS × 2基 |
《魚雷積載用クレーン》
公園内には、かつて呉港が軍港だった時代、魚雷などの揚げ下しに活躍した旧海軍の魚雷積載用のクレーンが置いてあります。
戦時中の度重なる空襲下においても奇跡的に戦火をまぬがれ、戦後もしばらく稼動していましたが今はモニュメントとして設置してあります。
軍隊の最高機密とされる現役潜水艦が目の前に停泊しているわけですから、テンションはイヤでもあがります。
潜水艦には護衛艦のような艦番号が船体に書かれていませんから艦名は分かりませんが、この潜水艦の潜行舵が動くところを見る、という貴重な体験ができました。
日曜日は桟橋に入ることができ、護衛艦が一般公開されるそうですから今度は是非訪れたいものです。
