![]() | NHK BSプレミアム トニー賞ミュージカルの魅力「日本人が愛した魅惑のミュージカル・ナンバー」 本田美奈子 I'll give my life for you 「ミス・サイゴン」 1991年 NHK歌謡コンサートより 今の日本語詞ができる前のようで、歌詞が日本公演版と異なります。この映像、見たことがありますが、改めて、画質の良いものが入手できたので嬉しいです。 どうせなら、普通の歌詞のバージョンの方を放映して欲しかったです。NHKに映像がないとは思えないのですが、、、 その他、私の好きな歌手がたくさん出演しています。新妻聖子、笹本玲奈は レ・ミゼラブルのエポニーヌ役とかミス・サイゴンのキム役とか、本田美奈子さんと 同じ役を演じています。 新妻聖子は、美奈子さんを除いて、最も気に入っている歌手の一人です。クラシックからポップスまでいろんなジャンルにチャレンジしています。すごく上手ですし、かつて、本田美奈子さんの歌唱で感じた感激と似たものを感じさせてくれます。 実は、先週、レ・ミゼラブルの公演を見てきました。今井清隆、新妻聖子、笹本玲奈の歌、直接聴いてきました。 今回の番組で放映された主な歌を示します。錦織健 以外は、全員、ミュージカルで活躍している人ばかりです。 ・新妻聖子 Sound of Music 「Sound of Music」 ・笹本玲奈 シャル ウイ ダンス 「王様と私」 ・今井清隆 見果てぬ夢 「ラ・マンチャの男」 ・島田歌穂 夜と昼も 「陽気な離婚」 バイ・バイ・ブラックバード 「フォッシー」 マイ・ファニー・バレンタイン 「ベイブス・イン・アームス」 ・今井清隆、笹本玲奈 ソー・イン・ラブ 「キス・ミー・ケイト」 ・新妻聖子、シルビア・グラブ I still love 「Miss Saigon」 新妻キム、シルビア エレンの「今も信じてるわ」。英語で歌ってます。 ・島田歌穂 2ペンスを鳩に 「メリー・ポピンズ」 島田歌穂さん、このミュージカルに出演されてはいないのですが、この歌い方、 好きです。 ・錦織健 魅惑の宵 「南太平洋 ・井上芳雄 新妻聖子 Tonight 「West Side Story」 ・今井清隆 彼を返して 「レ・ミゼラブル」 ・島田歌穂 オン・マイ・オウン 「レ・ミゼラブル」 ・今井清隆、島田歌穂、新妻聖子、笹本玲奈、シルビア・グラブ 民衆の歌 「レ・ミゼラブル」 5人とも、レ・ミゼラブルの出演者です。 | |
![]() | 僕はこの数年英語を再学習しています。全くできない英語なのですが、それでも少し英文の本を、物語や小説を読みました。その過程で周辺知識も、ということで英語の学習や教育に関する本も読みました。特に英語関係では東大の鈴木孝夫巨人先生や同じく東大の斉藤兆文大先生、国語関係では明大の斉藤孝大先生などの論は衝撃的で大いに目を見開かれさせられました。 津田梅子が6歳で米国に渡り、すっかり日本語を忘れて英語話者として帰国し、日本社会に同化できず不遇をかこっていたのを救ったのが伊藤博文だったことも知りました。梅子はのちの津田塾大を創立したことで有名です。しかし、英語教育を学問として体系化することはできず、これは母語喪失者の限界であったというのは衝撃でした。また、著者が米国での朝、日本語で挨拶を何気なく交わした言葉を盲目の少女が耳にして「いまのは何語?本当にきれいな言葉ね。」といわれ誇らしかったという記述にも接しました。 英語を学んであらためて国語の重要さを再認識した次第です。大和の蛙さんの「母語話者が歌う音楽表現の深さ」の論はまさに一連の僕の最近の学習に照らしてもうなずけるところです。 美奈子.さんは歌う歌の詩の意味をどう表現するか腐心されました。当然、ふだん語る言葉も洗練され美しくなっていったのであろうと思います。 | |
![]() | zyam62さん、こんにちは。 母国語の場合、言っている内容が分かる以外に、その言葉の持っている美しさや情感を感じることができます。学んだ外国語の場合、なかなかそこまでいかないのが実情です。 よく、外国の歌で、歌詞が分からなくても分かるとかいう人がいますが、それはおかしいです。歌にはメロディーやリズムの要素もあるので、それらだけを感じることができるというだけでしょう。 | |
![]() | 管理人さんのおっしゃる「ゆらぎ」という言葉、本当に的を射てると思います。楽譜どうりの正確な演奏は、zyam62さんが[609]で指摘されているように、実に詰まらないのです。一時期PCに楽譜を入力して演奏させるのが流行っていました。(今でも行われているかもしれません。) どのような難曲でも、寸分たがわず見事に演奏?・・・音を出してくれます。でも、全く詰まらないのです。一つ一つの音を、長さ、高さ、強さも演奏家の解釈によって、楽譜どおりでなく演奏するほうが、PCよりも断然美的に優れています。「ゆらぎ」とは演奏家一人一人の個性であると同時に、しっかり基礎を押さえて完全に楽譜どおりに演奏できる人の「離れわざ」なのです。演奏家は、「崩し」とか「崩す」とか表現しますが、リスナーにとっては「ゆらぎ」という言葉使いの方が、断然分かりやすく、音も綺麗です。旨いこと表現されたものだなと思いました。 これは、多少レベルの高い、とは言っても素人に毛が生えた程度のヴァイオリン演奏家から聞いた話なのですが。技術が進むにつれ、♯や♭のように半音まではいかないのですが、楽譜上の音を僅かに上げ下げする指導を受けるのだそうです。理由は、その方が音として美しいからだそうです。音の長さ、強さに関しても全く同様だそうです。だから音楽は美しく、演奏家によって様々な個性があり、音が違うのだそうです。(私は村田英雄も美空ひばりも大好きでした。分からない人には、「笑わば、笑え」でした。美奈子さんだけには「笑わば、腹が立つ」でしたが。) 7日のチャリティー・コンサートでの呼び物は、フルートの山形由美子、ヴァイオリンの奥村愛、ソプラノの森麻季、チェンバロの水永牧子と要するに、クラシック演奏家の綺麗どころを揃えたものでした。中でも森麻季は圧倒的に拍手が大きかったと思います。確かに間違いなく実力派ですから。でも、こんな時は趣旨から考えて「平等にしなくっちゃ」と思いながらも、私も同罪で後で手のひらが痛かったです。クラシック・ファンとしてはやや逸脱の人達も少なくなかったように感じました。山形由美子はテレビや雑誌で見るのよりも、背が高く、スタイルがとても良いので、非常に見栄えのする人でした。奥村愛と言う人はヴァイオリン・ソリストの中で特別上手な訳ではないのですが、(失礼な物言い、御免下さい。)「ロンドン・デリーの歌」を、まるで佐藤しのぶが唄うように、唄うのです。ヴァイオリンが、言葉を介さず唄う楽器であるのは勿論知っていましたが、あそこまで本当にヴァイオリンが唄うとは思っていなかったのでショッキングでした。 森麻季がソプラノの中でも、かなり音域が高い方であることは知っていたので、「出るかな、出るかな、出た。」という感じの高い音がいくつかありました。そのうちの一つの音は、後でCDで確認すると「シ♭」でした。もちろんこれは相当高い音なのですよ。美奈子さんの最高音「レ♭」が、或いは「時」や「誰も寝てはならぬ」で完全に言葉が乗っている「シ」が如何に凄いか増々実感しました。美奈子さん、物凄いヴォイス・トレーニングを行っていたのでしょうね。 美空ひばりの逸話:ある作曲家の大先生が美空ひばりに作曲をしました。一か所だけ最後の最後まで上の音か下の音か迷いに迷った個所があり、これで行ってみようと、そのどちらかの音で一旦楽譜を完成させました。美空ひばりが、楽譜を手に唄いだしました。問題の個所に来ると美空ひばりは何の躊躇もなく、この作曲家先生の選ばなかったもう一つの音で唄いました。もちろん美空ひばりは事前に何の説明も受けていませんし、楽譜が読めなかった訳でもありません。普通はこんなことをすれば、作曲家先生の逆鱗(げきりん)に触れるのですが、結果的には、美空ひばりの選んだ音が正解であったので作曲家先生は感心しながらそのまま立ち去るのみでした。森進一みたいに、作詞家先生に御とがめを受けることなしでした。この話、ミューズさんならご存知かもしれませんね。 | |
![]() | 大和の蛙さん、こんにちは。 以前(今でも?)、1/f ゆらぎという言葉がはやったことがあります。科学的に証明されたものではありませんが、人間の感覚では、完全に規則正しいものよりも、少し変化があった方が心地良いのだそうです。PCに楽譜を入力させて演奏させる場合でも、そこまで考慮して(あるいは感覚的に変化させて)打ち込みをやれば良い訳です。現実には、ポップスのCDの演奏はほとんど「打ち込み」です。 バイオリンや人の声の場合、音程を連続的に変化できるので、演奏者(または歌い手)の感覚で、もっとも心地良いところを探すことができます。ピアノなどだと、調律で決まった弦の高さの音しか出せないというようなところが違うのかもしれません。 | |
![]() | 管理人さんは、良くいろんな人をご存じなのですね。「HIMEKA」、「伊東由奈」、それに「セリーヌ・ディオン」もちょびっとだけですが確認しました。大したものだと思いました。伊東由奈は、歌唱レベルはさておき、言語的には、宇多田ひかると同じレベルだと思います。バイリンガル特有のものです。昔、「セリーヌでイオン」と言っていたセリーヌ・ディオンは歌唱レベルが非常に高いですね。最盛期のマライア・キャリー以上かも知れません。カトリーヌ・セント・オンジには完全に脱帽です。皆、すばらし過ぎます。歌唱も含めて言語的に驚かしてくれるのは、決まってフランス語圏の人なのですが、何かフランス語圏の人には特別な言語的才があるのかな?未だに不明です。それでも、私の意見全く変わらないし、管理人さんの考えと、そごがあるとも思いません。一点のみ、発音に関して、私の方が不寛容なだけです。 セリーヌ・ディオンの歌唱の中では、この人が、フランス語圏出身ででることは、このまえ挙げたフランス人女優同様に、英語からは全く見抜けません。インタビューのような話し言葉になると、少なくとも英語圏出身ではないことだけは、即座に分かります。繰り返しになりますが、歌唱からは、とてもそのことは見抜けません。 HIMEKAに関してはこのように思います。確かに現在の日本人歌手のレベルに同じです。しかし、日本人歌手の日本語がかなり西洋風になっているので、これと比較して日本人歌手とほぼ同じと言えるのではないでしょうか。(HIMEKAは、物凄く気に入りました。故に、敢えて辛めに評価します。)例えば、ちょっと極端かもしれませんが浜崎あゆみのような日本語に聞こえなくもないと思うのです。もちろん、とても上手で素晴らしいのですよ。しかし、美奈子さんの日本語とは違うなと思うのです。また、強烈なゆらぎを持つ森摩季とは全然違います。最近ずっと森摩季の一見奇妙な日本語に心を奪われており、あそこまで日本語の発音を美しく崩せるのは、日本人であるからとしか考えられません。私は決して日本人の日本語以外の原語歌唱も、外国人の日本語歌唱も否定している訳ではありません。ただ、美奈子さんのように言葉を非常に大切にした歌唱や、森摩季のように日本人が聴いても暫く考えさせられるような歌唱域までは、外国人歌手は踏み込めないと思うのです。もちろん、そこまでこだわるか否かはリスナー個人の問題ですから、とやかく言う筋合いのものではありません。ただ、こだわれば、そこまでこだわれると言うことなのです。 訂正:一般に、ソプラノの声質は細いが最も高い音域を出す声の分類名は、[615]のKOPさんの記述にある「コロラ」です。 | |
![]() | HIMEKAは、インタビューなどでは、あまり上手に日本語をしゃべれませんでした(最近はもっとうまくなっていると思います)。伊藤由奈は、英語圏で生まれ育った英語主体のバイリンガルなので、英語のネイティブスピーカーです。 | |
![]() | 管理人さんにまずは敬意を表して、 大抵のフランス人が英語を話さないと言いながらも、実は話せません。ところが、フランス人映画俳優の英語は、当人の国籍を見抜けません。ジュリエット・ビノシュ、シャルロット・ケンズブール、ジャン・レノをフランス人だと見抜くのは至難の技です。セリーヌ・ディオンについては、カナダのフランス語圏で育っているとは聞き及んでいますが、本当に幼少期から英語に接していないか調査時間を下さい。ただ間違いないのは、フランス語圏の人は英語をかなり旨く話せるようになることです。しかし、サラブレッド級の英語を話す、古くはショーン・コネリー、亡くなった、ピート・ポステルワイズ、現役で(世界一)美しい英語を話すヘレナ・ボナム・カーター、(物凄くカッコイイ英語を話す)ジュード・ローの域には、残何ながら全く達していません。この人たちは、(もちろん他にも大勢いますが、有名どころということで実例を挙げさせていただきました。)正しくキングズ・イングリッシュです。残念ながら、たとえフランス人と言えどもこの領域には到達しません。(私は、英語の発音に関して非常にうるさいのですが、恐らく、日本語に関しては、ごく一般の日本人でもこれ以上の聴き取りが出来ていると思いますよ。ただ、とても寛容で気にしていないだけではないでしょうか。 参考までに、文法的にはハングルと日本語はそっくりです。しかし、発音に関しては、スペイン語やイタリア語の方が日本語に近いと思います。英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語は何をとっても難しいですね。 私、絶対音感がないので、楽器で音を確認するだけです。その程度なのですよ。 訂正:ソプラノの最も高い音域は「コロナ」(もしくは「レッジーロ」)です。奥様の方が正かったようです。訂正します。高い順番に、コロナ、リリコ、ドラマティコと大きくは3つに、更にその中間にいくつかあるのですが、言葉でいくら説明しても伝えられません。 ミューズさん、ご無沙汰しております。キム・ヨンジャさんも天童よしみも持ち歌はみんな凄いと思います。どれか一つ二つと言うのは厳しいな。美空ひばりに関しては、「柔」が一番好きです。村田英雄の「王将」と同じぐらい豪快で、感動的で、爽快です。涙すらでます。 KOPさん、初めまして、よろしくお願いします。「もし美奈子さんが病を乗り越えていたら、恐らく東日本で傷ついた人々の力になろうと懸命に活動されていたのではないかと想像します。そして世界最強と言える程の歌手の道へ歩んでいったのではと・・・」私も絶対そうだと思います。去る7日に阪神淡路大震災のあった神戸で、チャリティー・コンサートがあり、「これはやや遠方ですが、行かなくてはと思い、足を運んできました」(偉そうなことを言っても、本当は、森摩季狙いだったのですが。個人的な意見ですが、ソプラノはクラシックの花ですね。) BSプレミアムの情報有難うございます。また、ご意見を聞かせて下さいね。 | |
![]() | もうこの名前で投稿することもないかと思っていましたが、久々に現れます。 ご存知の方も多いと思いますが、ミスサイゴンの「命をあげよう」を歌う美奈子さんがNHK・BS プレミアムで放送されますね。番組は6月11日(土)13:00〜15:00の「トニー賞の魅力 〜日本人が愛した魅惑のミュージカルナンバー〜」で、出演者はレ・ミゼラブルのおなじみキャストも多く、見どころ満載でしょう。ちなみに今年のミュージカル作品賞にノミネートされたのは、映画でも知られる「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」や「天使にラブソングを・・・」と、他2作品。(私はこちらの2作の方が見てみたい。) もし美奈子さんが病を乗り越えていたら、恐らく東日本で傷ついた人々の力になろうと懸命に活動されていたのではないかと 想像します。そして世界最強と言える程の歌手の道へ歩んでいったのではと・・・ エディタ・グルベローヴァ様(コロラトゥーラ・ソプラノの女王)やバルバラ・フリットリさん(美奈子さんと同い年・只今METと共に来日中)あたりの、ごく限られた人の歌声を聴くと、何故か彼女を想い出します。 「本田美奈子.STAR DUST CLUB !!」が中断されているようですが、マリア店長による様々な想いの込もった詩をまた読ませていただきたいと願っています。 | |
![]() | KOPさん、ご訪問ありがとうございました。 この番組、楽しみです。さっそく録画予約しました。 | |
![]() | >美空ひばりの唄は、演歌と言うよりも、大演歌です。 大演歌という呼び方もなるほどとは思いますが、とにかく美空ひばりほど、歌謡曲の分野で後世に残るような傑作を残した人はいません。今更ですが。「津軽のふるさと」、「哀愁波止場」、「ひばりの佐渡情話」、「悲しい酒」、「愛燦々」、「みだれ髪」、「川の流れのように」などは皆心に染み入る名曲。この他「りんご追分」、「港町十三番地」、「柔」、「真っ赤な太陽」、「芸道一代」、「人生一路」等数え上げれば切がない。楽曲も良い(特に船村徹の曲)が、ひばりが歌うとさらに光輝くオーラを放つといった感じでしょうか。 それから、キム・ヨンジャと天童よしみ。確かに、ひばりの歌を歌わせたら、彼らが双璧でしょう。大和の蛙さん。キム・ヨンジャや天童よしみの持ち歌で、これは傑作だと思われるものは何でしょうか?演歌調の歌謡曲に関しては、ここ20年ばかりの曲はほとんど聴いておらず、疎いのです。ただ、キム・ヨンジャの「暗夜行路」は知っています。良い曲だと思います。 ちなみに、「真っ赤な太陽」は昭和43年当時、黛ジュンもレコードに吹き込んでいたそうです。YouTubeで聴いたことがありました(今は消されている)が、この曲ばかりは、ひばりよりもジュンのほうが良いのではないかと個人的には思う次第です。 | |
![]() | 美空ひばりの唄は、演歌と言うよりも、大演歌です。この大演歌を唄い継ぐ歌手はいないだろうなと、美空ひばりが亡くなった時に思いました。すると、お隣の本格実力派歌手(本国でも第1人者であった)キム・ヨンジャさんが美空ひばりの大演歌を唄ってくれました。日本国内でも演歌の範疇では唄えても、美空ひばりは、あまりにも有名過ぎて、比較しないで聴くことなど、どだい無理です。大演歌として聴くと、当時はキム・ヨンジャしか唄えなかったように感じていました。その後、日本に大彗星が現れ、美空ひばりの大演歌を完璧に唄いこなしましてくれました。大演歌の世界で、美空ひばりと真っ向勝負して、がっぷりよつに組める世界でただ独りの歌手だと思います。zyam62さんが良くご存じの天童よしみです。私もzyam62さんの[611]と同じように感じていました。キム・ヨンジャさんと天童よしみの差なんか少ししかありませんよ。しかし、それは母語の分厚い壁であり、超えたくても越えられないものであるのではないでしょうか。私は、母語の壁の難攻不落さと有り難さの両方を経験的に知っているつもりです。 | |
![]() | 管理人さん言われる「美しい夕暮れ」のご指摘の個所の音を拾いました。間違いなく、「ド」より半音高い「レ・フラット」でした。「ドよりも更に半音高いの!」もちろん、管理人さんの音楽研究は拝見させていただいておりましたが、実際に自分の耳で聴き、音を取り、確認すると、言葉では旨く表せない感覚、敢えて文字にすると、「キ・エー」です。 一般にソプラノ・リリコやドラティコでは、「ド」が出ることになっていますが、実際には、これはあくまでカタログ・スペック、特にゴージャスなドラティコでは、「ソ」か「ラ」ぐらいしか出ません。もちろん一部の人は「ド」まで出ますが、これを一般論と考えるのは現実的ではありません。コローナ(お隣の奥様は「コロナ」と呼ぶのですが、コローナとかもう一つの呼び方の方が音的には正しいであろうと思います。)にして初めて漸く全員が「ド」をクリアするというのが恐らく現実です。(因みに通説では、コローナは「ミ」か「ファ」まででることになっています。)ですから、美奈子さんの「ド♯」というのがどれほど凄いか分かると思います。「シ」でも物凄いのですが、更に1音も高い「ド・シャープ、つまり、レ・フラット」全く恐れ入りました。ジャンルを超えて物凄い高音です。ヘイリーが一瞬ですが「ド」まで出るのは知っていましたが、更に半音高いのですから、「キ・エー」としか表現しようがありません。低音部は後日確認に楽しみを取っておきます。 | |
![]() | 大和の蛙さん、こんばんは。自分の耳で聞き取れるのはうらやましいです。音の高さについては、AVE MARIA や時の楽譜で確認したものです。 | |
![]() | なるほど、母語による音楽表現が重要ということですね。 例えば、美空ひばりの歌をキム・ヨンジャが歌うととてもうまいしよく似ているなと思いますが、ひばり本人がうたう歌の陰影というか表現よりいまひとつ深みに欠けるなと思います。これもそういうことですかね。ジェロも演歌をとても丁寧に大事に歌っていますが、やはりいまひとつ表情に乏しいなと感じます。これも同じ理由でしょうか。もちろん、ジェロはとても好感の持てる好青年ですし日本で成功してほしいと願っているのですが・・・。 ジリオラ・チンクエッティが「ノノレター・ノノレター・ペラマァールティー・ノノレター・・・」と歌う盛り上がっていく雰囲気やボビーソロの「ほほにかかる涙」のなんともいえない切なさ。母語ならではなのですね。 美奈子.さんが歌う河島英五の「酒と泪と男と女」もいいですね。 | |
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