【あげながし】
共通語 台所の流し場
用例 この大根だいぶん綺麗したけん、あげながしで始末してご っさいよ。
用例訳 この大根だいぶん綺麗したから、台所の流し場で始末してくだ さいよ。
参考 【したながし】=魚や野菜を下洗いする外にある流し場/児玉[横田]
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)
【あごつける】
共通語 (雇い人に賃金の他に)食事を出す、養ってもらう
用例訳 (賃金の他に)食事をつけますから、頼ませてもらえない だろうか(お願いさせてくださいませんか)。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【あさいどり】
共通語 〔植〕秋グミ
用例 あしこのやぶっさのとこ ねあさいどりがなっちょー じょ。採ってこいよ。
用例訳 あそこの藪のところ に秋グミがなっている よ。採ってこいよ。
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)
【あじゃらさん】
共通語 天台・真言の僧位、阿闍梨(あじゃり)さん
用例 あじゃらさんがこらっしゃったけん、ざふとんださっしゃいよ。
用例訳 阿闍梨(あじゃり)さんが来られたから、ざふとんを出しなさいよ。
採取者 高橋[平田]
(記録者:奥野)
【あたーび】
共通語 命日、祥月
用例 今日は、おじじのあたーびだけん、仏壇に供えてあげーか。
用例訳 今日は、お爺さんの命日だから、仏壇に供えてあげようか。
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)
【あずきもー】
共通語 小豆のさやを摘み取る
用例 まつーの餅のあんこがね けん、あずきもーなとしてくーか。
用例訳 祭りの餅の餡(にする小豆)がない から、熟れている小豆のサヤを摘んで来ようか。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【あつおばい】
共通語 (竈や風呂で出来た)熱い灰
用例訳 これは、(火を焚いた直後の)熱い灰だから、触るなよ。やけど するよ。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【あいますきま】
共通語 暇なとき
用例 あいますきまでえですけん、展示会見に来てやってごしなはい。
用例訳 暇なときで良いですから、展示会を見に来てやってください。
採取者 奥野[平田]
【あいた】
共通語 〔幼〕怪我
用例 こらこら、箸持ってたったすー だ ね が。あいたすーぞ。
用例訳 こらこら、箸持って立つん じゃ ない よ。怪我するぞ。
採取者 奥野[平田]
【あーやわせ】
共通語 あり合わせ
用例訳 あり合わせ(のご馳走で)ですみません けれども、摘んでください。
採取者 奥野[平田]
【あまごさんじだい】
共通語 古くさい、陳腐な
用例 おじじ。そげなあまごさんじだいみたえなことばっかー えっ ちょーと笑らわえ まし じね。
用例訳 おじいさん。そんな古臭いようなことばっかり 言って いると笑わ
れ ます よ。
採取者 KEN[八雲]/藤原[出雲]
(記録者:奥野)
【あかし】
共通語 電灯、明かり
用例 きゃん くれ とこでやらでも、あかし点けてやー だわな。
用例訳 こんな 暗い ところでしなくても、電灯を点けてやり なさいよ。
採取者 金沢[松江]
(記録者:奥野)
【あんがらほん】
共通語 ぼんやりする
用例 しゃん話があったかや。おらあんがらほんとしちょってわからん がの。
用例訳 そんな話があったかい。私はぼんやりしていて分からない よ。
採取者 KEN[八雲]/岡田よ[斐川]
(記録者:奥野)
【あしなか】
共通語 (踵の部分がなく足の半ばくらいの)短い草履
用例 たんなかへえく ときゃ、あしなか履いてえき なはいよ。
用例訳 田圃へ行く ときは、短い草履を履いて行き なさいよ。
採取者 金本[東出雲]
(記録者:奥野)
【あたまへちる】
共通語 のぼせてしまう、(頭へ血がのぼって)興奮状態になる
用例 ああせわし。えま、また、そげなことをいーてもらーたてて、
よーねあたまへちーやーな がな。
用例訳 ああ忙しい。今、また、そのようなことを言ってもらっても、完全にのぼせてしまいそうです よ。
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)
【あだあだする】
共通語 ぼんやりする
用例訳 ぼんやりしていた って、いけない よ。
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)
【あとへなる】
共通語 無駄になる、役に立たない
用例訳 よかれと思ってしたのにからに、もう、無駄になったよ。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【あとおけ】
共通語 (便所の中に埋めてある)大きい肥溜め桶
用例訳 大分溜まったから、大きい肥溜め桶へ移しておいてよ。
解説 昔、大便所の中に作ってあった別の肥溜めで、溜まってきたらそこへ移し変える
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)
【あとみず】
共通語 無鉄砲
用例 おち ん子はあとみずなことばっかーして、困ったもんだ。
用例訳 うち の子供は、無鉄砲なことばかりして、困ったものだ。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【あぶらをとられる】
共通語 しかられる、こき使われる
用例訳 また、しかられている よ。
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)
【あらいすすぎ】
共通語 洗濯
用例訳 前(昔)は、洗濯は川でしていました よね。
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)
【あまこ】
共通語 〔昆〕アブラムシ
用例 菊ねあまこが付いて枯れてしまった。
用例訳 菊にアブラムシが付いて枯れてしまった。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【あらける】
共通語 暴れる、乱暴する
用例訳 あれは、すぐに暴れるよね。
採取者 KEN[八雲]
(記録者:奥野)
【あわさい】
共通語 隙間、開き、差
用例 あげーと、こげーじゃー、大分あわさいが出ー けん、ちーと
考え直いてみにゃー、えけんじゃーねえか。
用例訳 ああと、こうじゃ、大分差が出る から、少し考え直してみなければ、いけないじゃないか。
採取者 児玉[横田]
(記録者:奥野)