【あ-9】    表紙ページへ戻る

あしごたつ

共通語  (他人の布団に)足を入れてコタツ代わりにすること

用例    ま、つめて足こしてー。はよ おかかの布団であしごたつ  

用例訳  まあ、冷たい足をしてー。早く お母さんの布団に足を入れてコタツ代わりにし なさい よ(する のだ よ)。

採取者  金沢[松江]

 

あめねつけられる

共通語  (傘を持たずに出かけた際)雨に出くわす

用例    傘もってでだっただったら、あめねつけられて、えらい目だった。   

用例訳  傘を持ってでなかったら、もう雨に出くわして、ひどい目だったよ。

採取者  金沢[松江]

 

あせもがよる

共通語  あせもが悪化する

用例    この子はあせもがよっえらいことなっちょー。天花粉つけちょけよ。

用例訳  この子はあせもが悪化してたいへんなことになっている。天花粉をつけておけよ。

採取者  遠藤[大東]

 

あぶらげがあたった

共通語  葬式の手伝いがあたった、葬式があたった

用例    明日はあぶらげがあたったけん、田植は止め   

用例訳  明日は葬式の手伝いだから、田植は中止に す る んだ。

採取者  遠藤[大東]

 

ありんこ

共通語  〔昆〕アリ

用例    ありんこが行列作っちょー 

用例訳  アリが行列を作っている よ。

採取者  奥野[平田]

 

あたる

共通語  (食物が)腐る 

用例    この梨あたっちょー がの

用例訳  この梨は腐っている よ。

採取者  金沢[松江] ・f-k[加茂]

 

あさくさ

共通語  (朝飯前の)草刈り・刈り取ったその草 

用例    べんたまれたけんこーかーあさくさじゃね えー 

用例訳  子牛が生まれたから、これからは(朝飯前に)刈り取った草がたくさん 要る よ。

解説    昔の農家では夏場、牛の飼料・まや草(牛舎に敷く干し草や藁)用に、朝飯前の草刈りが一仕事であった。その草刈場にも縄張りがあって、境界をめぐって争いが起きることもあった。

採取者  f-k[加茂]

 

あいどし

共通語  同じ干支の生まれ 

用例    あら おらとまわ えのあいどしけん、ことし くゎんれきだでや

用例訳  あいつは 俺の一回り 上だから、今年は 還暦だよ。

採取者  KEN[八雲]・f-k[加茂]

 

あまけ

共通語  (食べ物の)甘さ、甘み

用例    この小豆雑煮はちと甘けがたり こた  かや

用例訳  この小豆雑煮は少し甘味が足りない ことは ない かい。

採取者  金沢[松江]

 

あったぐち

共通語  憎まれ口

用例    はらくそがわりかったけんあったぐちたた ちゃった。

用例訳  腹立たしかったから、憎まれ口をたたい てやった。

採取者  f-k[加茂]

 

あげる〔2〕

共通語  (果菜類などの)収穫が終わる、植物が枯れる

用例    キュウリがえなげな もん ばっかーあげ前かな。

用例訳  キュウリが変な物ばかりなるが収穫が終わる前かな。

採取者  森山[湖陵]

 

あときゃく

共通語  (お披露目兼用の)祝言の翌日以後に行う祝宴、その招待客

用例    あときゃく だー だー よんか 考えておかっしゃぇ よ。

用例訳  祝言の翌日以後に行う祝宴に誰々を呼ぶか(招待するか)考えておきなさい よ。

参考    出雲地方の婚礼用語、【後客】

採取者  f-k[加茂]

 

あじぐるー

共通語  もがき苦しむ、のた打ち回る

用例    なんぞ 手が だーか。気がせっあじぐるーやな 

用例訳  何か 良い手が 無い だろうか。気が急いてのた打ち回るようだ よ。

採取者  f-k[加茂]

 

あじゃこ

共通語  嘘の勝負、ふざけ

用例    ぺったん遊び けど、ほんこ ない。今日はあじゃこでや こい

用例訳  メンコ遊びをす るけど本当の勝負 じゃないよ。今日は嘘の勝負でやろう よ。

参考    おそこ

採取者  岡[平田]

 

あーがますげな

共通語  (実際は無いのに)あるような

用例    菓子がちょんぼししかないのにあーがますげな格好してみせらか ちょー  のー

用例訳  菓子が少ししかないのにあるような格好をしてみせびらかし ている よ ねー。

岡[平田]

 

あおた

共通語  青く未熟な果実

用例    そぎゃんあおた採ってきてどげ   ててくゎれも  

用例訳  そんな青く未熟な果実を採ってきてどう す る の。食べられもし ない のに。

採取者  f-k[加茂]

 

あたまぼっか

共通語  頭でっかち

用例    こなあたまぼっかで 、帽子のあやつがなかなか

用例訳  あいつは頭でっかちで、帽子の合うやつがなかなか無い。

採取者  遠藤[大東]・f-k[加茂]

 

あんち

共通語  案の定、思った通り

用例    きょねじんとー やな気がしとっどもあんちっかかってしまった とまっしゃぇ

用例訳   今日はネズミ捕り(交通取締り)をしている ような気がしていたけれども、案の定、引っかかってしまったよ。

参考    あんのたまの同意語

採取者  f-k[加茂]

 

あたまじり

共通語  秀才の系統

用例    あすこは代々あたまじりけんえ(ー)大学ばっか行きてだ  のー

用例訳  あそこ(の家)は代々秀才の系統だから、良い大学ばかり行きておられるかれる  よ ねー。

採取者  岡[平田]

 

あちき

共通語  小豆

用例    試験がとーたけんあちきめし炊いてわった

用例訳  試験がとおったから小豆めし(赤飯)を炊いて祝った

採取者  森山[湖陵]

 

あばきがとれん

共通語  (人が多すぎて)身動きができない

用例    あのせはひょーばんだはであばきがとれんほど客がはっ とっ〜もん

用例訳  あの店は評判だそうで、身動きができないほどお客さんが入っ ていたよ

採取者  f-k[加茂]

 

あいは

共通語  相手との仲

用例     とさんとあいはわりえな 

用例訳  姑さんと仲が悪くて帰られた(離縁された)

採取者  森山[湖陵]

 

あんじらと

共通語   安心して、心置きなく

用例     孫が歩くやんなって眼が離せ もん だけん、このごら あんじらと ねもさせてもらえ がね

用例訳   孫が歩くようになって眼が離せない もの だから、この頃は 安心して 昼寝もさせてもらえない よ

採取者   f-k[加茂]

 

あんのー(あんのお)

共通語  《感》あのねぇ、あのなぁ

用例    あんのーことえってかえ ちゃら

用例訳  あのねぇ。いいこと教えて やろうか

解説    「あのね」「あのな」系の言葉は出雲弁では必ず「あん〜」と訛る。中でも「あののぉ」という用法は出雲弁独特で「あんのー(語尾アクセント)」と「強調」「念押し」「言い聞かせ」などの際に多用される。ほとんどその言葉自体に意味はなく感動詞的に用いられる。

採取者  金沢[松江]/【の(ー)】金沢[松江]

 

あごちき(あごつき)(顎つき)

共通語  食事つき(の手伝い)

用例    明日のた、あごちきてごしてもらえ だら

用例訳  明日の田植え、食事つきで手伝ってもらえない だろうか

参考    【かききり】、【ちんなしかききり】

採取者  f-k[加茂]

 

 

 

 

 

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