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日本を悩ます困った政治家たち・3

 

 「日本を悩ます困った政治家たち」 シリーズ1では、「ルーピー・鳩山由紀夫元首相」、 「中国、韓国が大喜びした福田康夫首相」、 「中国の走狗.......河野洋平」、「政界の壊し屋.....小沢一郎」、 「"正直、公正"?.....石破茂石破茂」などなど、「....日本の未来を託すにはチョット.....」という、 そういった錚々たる(?)政治家センセイたちのさまざまな生態をとりあげました。

 この「日本を悩ます困った政治家たち」シリーズ3でも、引き続きこのようなセンセイがたにスポットを当て(槍玉に挙げ?)ています。  こういう人物がはたして日本の国益にとってプラスになるか、 マイナスとなるのか、国民が次の選挙で日本の未来を託すに相応しい人物かどうかの判断材料の一助になればいいのですが.....。

 尚、決して個人攻撃をしたいわけではなく、あくまで見聞きした範囲の上での伝聞評価であることはご了承願います。(2020.2.6)


  

小池百合子『虚飾の履歴書』

 小池百合子氏といえば、安倍政権が森友・加計学園問題で支持率低下を招いた現状を打破するため、2017年9月に「国難突破解散」と命名し 衆議院解散に踏み切った際、 東京都知事に就任してまだ1年の"政界渡り鳥"小池氏が、突如"希望の党"を立ち上げ党首になると宣言。 スワ時期首相か、と持ち上げられたこともある人物です。

 その後、所詮は過去の行政や周囲の誰かを悪者にし、「立ち止まる」、「見直す」などとマスメディアを引きつけ、 都合の悪い展開になったら素知らぬ顔をすることを繰り返すという 「小池手法」を駆使し「○○ファースト」ではなく「自分ファースト」という正体が見抜かれて以降、人気が失速していった人物でもあります。

 小池氏に関しては、以前から「学歴詐称疑惑」が囁かれていました。  これまで小池氏は雑誌のインタビュー記事などで、 〈ちょっと自慢になりますが、カイロ大学では、首席で卒業したんです。『週刊大衆・1985年9月30日号』〉 、〈卒業のとき、一番で出たんです。『週刊女性・1980年6月10日号』〉、 などと眉唾ものの"華麗な経歴"を披露していました。

 しかし、なぜか日本のメディアは小池氏の学歴詐称疑惑の追及に消極的だったという背景があり、今までは学歴詐称の決定的な証拠を突き付けるまでには至りませんでした。    ところが「文藝春秋」2018年7月号『小池百合子「虚飾の履歴書」(筆者・石井妙子)』に、 カイロで小池氏と同居していたという日本人女性の重要な証言が掲載されます。

 それによれば、当時の小池氏の暮らしぶりや、小池氏が1976年5月の進級試験に合格できず、 その時点で4年生にもなっていなかったので追試も受けられなかったこと。  さらに小池氏が卒業できないまま日本に帰国したにもかかわらず、 日本では嘘をついて「カイロ大学文学部社会学科首席卒業」という肩書を使い始めたことを、 ケロっとして認めたことなどが書かれていますから衝撃的ともいえます。

 書かれた内容は、同居女性の手帳の日記と、母親にあてた多数の手紙によって裏付けられているといいます。  手紙に日付の消印があれば裁判で証拠能力を持つといいますから、 自分の気に入らないことには強硬に反論する性格の小池氏も、現在までさすがに法的手段を取るどころか、説明も、反論らしい反論もしていないようです。

 小池氏はエジプトで日本人客の多い旅行代理店でツアーガイドのアルバイトをやっていたとされますが、エジプト人が小池氏のインタビュー動画を見たかぎり、 これで通訳をやるのは不可能という会話レベルだそうです。    以前から自身の学生生活や成績に関し数多くの事実と異なる説明をしているという指摘はありました。  『カイロ大学文学部社会学科を「首席で」卒業した』といったかと思えば、 『カイロ・アメリカ大学東洋学科を卒業した』と書いたりしています。

 小池氏がごく一部のメディアに見せている卒業証書と称する書類には、成績が「ジャイイド(good)」と書かれていたそうです。  カイロ大学の成績は、 上から「イムティヤーズ(excellent)」、「ジャイイド・ジッダン(very good)」、「ジャイイド」、「マクブール(accepted)」で、下から2番目の成績「ジャイイド」では首席卒業はあり有り得ないそうで、 いずれにしろナゾの多い学歴です。

 カイロ大学では1970年代と80年代に小池氏を除いて5人の日本人が在籍していたそうですが、いずれも相当な勉強をし5年から7年かけて卒業したといいます。    その人たちは「小池氏とは1、2回しか会ったことがない」とか、「小池氏は見たことがない」と証言しているとか。

 満足なアラビア語も話せない小池氏が、「5年で卒業できただけでも日本人としてかなりすごいこと」、といわれるレベルの大学を、4年でしかも首席で卒業したというのがもし事実だとしたら、 いったいどんな仰天な背景があったのでしょう。

 これには、カイロ大学などエジプトの国立大学では、長年にわたって教授や職員が関与し、“不正卒業証書”の発行が行われてきた、という背景もあるようです。   カイロ大学とアイン・シャムス大学(カイロにある別の有名国立大学)の職員は、サダト政権(1970〜81年)・ムバラク政権(1981〜2011年)下において、 大学で勉強したこともない多数の国内外の政治家、有力者、その関係者に学士の“不正卒業証書”が与えられたと述べています。

★.....案の定 2020年6月8日、エジプトのカイロ大学は、小池百合子東京都知事が「1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」との声明を発表します。    しかし、軍事政権がコントロールし不正が横行するとされるカイロ大学は政治から独立しておらず、エジプトを知る人間の間では政府や国家機関の言うことなど、 あてにならないのは常識だそうで、いずれこのような声明が出されることは予想されていたといいます。

 経済基盤が極めて脆弱なエジプトは日本から巨額のODAを供与されており、2016年までの総額は約9139億円に達するといいます。 カイロ大学では、 小池氏は「日本の総理大臣になるかもしれない人」と認識されているそうですが、巨額のODAを提供している国の重要人物が、実はカイロ大学を卒業していないなどとなったら、 関与していた大学関係者のクビは確実に飛ぶわけで、いまさら真実など語れないでしょう。(msnニュース 引用)

 小池氏はロゴの異なる2つの卒業証書を持っているそうですが、いずれにせよこれらの疑惑が解決されない限り卒業証書を持っていたからといって、学位として認められるはずはありません。   さらに、もしこれらの疑惑が事実とすれば、過去小池氏は選挙のたびに選挙公報に虚偽の経歴を記載して有権者を欺き、公職選挙法違反や偽造私文書行使等という犯罪を重ねてきた、 ということになり、警察沙汰にもなるわけです。  そうなったら政界は大騒ぎになるでしょう。

 筆者の石井氏によれば、エジプトの大学(カイロ・アメリカン大学大学院中東研究科)を卒業した者の責務として、複数回の現地取材を含む調査でこの疑惑を徹底研究したといいますから、 小池氏の旗色は大分悪そうです。    この疑惑については今後も様々な情報を詳述していくそうですから、 いずれ小池氏の『虚飾の履歴書』の真実も暴かれるときがくるかもしれません。(2020.1.12 msnニュース引用)


小池氏『虚飾の履歴書』のその後

 2020年3月12日に開かれた東京都議会の予算特別委員会において、自民党の田村利光議員が、「(カイロ大学を)卒業したのなら、卒論を書いたのでしょうか?  書いたのならテーマをお聞かせ下さい」と質問したのに対し、小池氏は「卒論という制度は学部、学科によって異なる。 自分が卒業した文学部社会学科には卒論はなかった。    当時の同級生たちもそのように言っている。  たぶん取材をなさったのは、別の学科の方ではないかと思います」、と答弁しました。

 田村議員に先立って質疑に立った川松真一朗議員が、「小池知事は、卒業証書、卒業証明書はこれまで何度も公表してきたと述べているが、公の場に出したことは一度もないと記憶している。 (パネルでフジテレビの番組のスクリーンショットを示しながら)選挙の際にチラ見せしたときの画像はこれで、週刊誌に載せたものは小さすぎて読めない。 『振り袖、ピラミッドを登る』という本の卒業証書は全身写真とコラージュされていて、下半分が読めない。  現物をなぜ都議会や記者会見という公式の場に出せないのか?」と質問。

 これに対し小池氏は、「公には何度も(卒業証書類)を出している。 また(パネルを指して)あれだけのショットがあるのは、すでに出しているからこそだ。   (これに関して)やれスタンプだとか色々議論されているが、これについてはカイロ大学が何度も正式な卒業を認めている」と現物の公開を拒否したのです。

 しかし、作家の黒木 亮氏は小池氏の「公には何度も出している」という発言は事実に反するとしています。 黒木氏によれば、『....小池氏が卒業証明書類をある程度見える形で公開したのは、 2016年6月30日に放送されたジテレビの「とくダネ!」での一度だけだ。  それも非常に短い時間で、記載内容をきちんと読むことができない。   それ以外には、(ある程度でも読める形では)どこにも公開していない。』、と指摘しています。

 当の小池氏は都議会が要求する卒業証書類の開示を頑なに拒否したわけですが、自らはカイロ大学を卒業したと称しておきながら、その関係書類を開示しないというのでは、 誰も納得できませんし本当に卒業したか疑いを持たざるを得ません。

 黒木氏は小池氏が卒業したと称している1976年と同じ年に同学科を卒業した現役の社会学科の教授に会って、小池氏が「卒論はなかった」とする事実を確かめたといいます。    その同教授の発言によれば、「カイロ大学文学部社会学科(1学年約150人)では、全員が卒論を書かなくてはなりません。 4年生の1年間は卒論を書くためのプロジェクト立案、 資料集め、インタビューなどに追われます。私の卒論のテーマは、『職業集団としての猿の調教師』で、分量はアラビア語で80〜90ページでした。    他の学生の卒論のテーマは、教育、社会統制、カイロの貧民街、犯罪学というようなものでした」、というものだったといいます。

 さらに、黒木氏はカイロ大学文学部の別の教授や日本の援助機関に管理職として勤務するカイロ大学工学部出身者に小池氏の卒業証明書(の写し)を見せたそうですが、 「これでは卒業証明書として通用しない」と言われたといいます。(この面談記録は取っていたそうです)。   また文章が男性形で書かれており、4人の署名者のうち2人しか署名が確認できず、収入印紙が逆さまに貼られ、写真もピン留めである等、他の正式な卒業証明書と異なる不審点が多数ある、 としています。

 黒木氏は卒業証書のほうはさらに怪しいとしています。 『....スクリーンショットでは、学部長の署名が見えない。  また証書の右下の登録番号もなく、 それ以外にも卒業証書として複数の要件を欠いている。』と指摘。   そもそも卒業証書は裏面も見ないと最終的な真贋は判断できないわけで、 小池氏がこのスクリーンショットだけで判断しろというのは無茶なハナシなわけです。

 黒木氏が主張するように、学歴詐称(公職選挙法違反)は知事辞任に値する犯罪であり、そうでないと言うのなら、まずは卒業関係書類を都議会に開示し、その上で、 学業実態があることを証拠にもとづいて説明すべきです。(2020.3.14 msnニュース 『議会答弁でさらに深まった小池都知事の「学歴疑惑」』 引用)


 

コロナ禍で息を吹き返した「小池劇場」

 都知事となった小池氏は、学歴詐称疑惑が一部週刊誌で報道された以外、暫く鳴かず飛ばずの状態が続き、 世間から注目を集めることはありませんでしたが、 2019年末以来の「新型コロナ騒動」で、2020年の東京オリンピックが延期と決定され、 もう中止がないと見るや、コロナ騒動を利用し煽り立て注目を集めるという「小池劇場」を展開し、自身の存在を積極的にアピールするという行動にひた走ります。

 矢継ぎ早に会見を開いては、お得意(?)の横文字を連発し、やれ「ロックダウン(都市封鎖)」だ、「オーバーシュート」だなどと散々国民の不安を煽るパフォーマンスを見せつけ、 スポットライトを浴びることに余念がありません。

 本人にすれば再び世間の注目を集め、復活に向けたまたとないチャンスと踏んだのでしょう。  7月5日投開票の都知事選に向けた猛アピールなのか、 嬉々として周辺4県の知事とのテレビ会議や安倍晋三首相への申し入れ、テレビ出演を次々とこなし、すっかり自分がコロナ対策の主役になったかのようなはしゃぎぶりを見せつけます。

 しかし、なんらの具体策も示すことが出来ないまま、自分の存在感をただアピールしたいだけで、 いたずらに不安を煽るお決まりの小池手法は、世間からは総スカンをくらいます。   小池氏の相変わらずの「緑のタヌキ」ぶりは変わらないようです。   ちなみに徳川家康は狸オヤジなどと称されますが、「緑のタヌキ」とはトレードマークの緑色で身を固めタヌキぶりを発揮し政界を渡り歩く小池氏を揶揄するワードとされます。   ただ知恵者の家康と比較するというより、小池百合子の体が小太り気味で狸(失礼)のように見える、という説が有力のようではあります。

 もっかのところ東京知事選の対抗馬はおらず、このままでは小池氏再選が濃厚ですが、 それにしても日本にもっとましな有為の人物はいないのでしょうか。  都連幹部からは元テニス選手の松岡修造氏を熱望する声が上がっているそうですが、 いっそキャスターの辛坊 治郎氏が立候補すればいい勝負になるかもしれません。  それとも池上彰さんの出馬ならこれは完全に圧勝でしょう。(2020.4.1)


 

小池氏の学歴詐称疑惑は終息?

 2020年6月8日、在日本エジプト大使館は、エジプトのカイロ大学が小池百合子東京都知事が「1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したことを証明する」、 との声明を出したことをフェイスブックで発表します。    声明では、小池氏の卒業証書は「カイロ大学の正式な手続きにより発行された」と説明。 「日本のジャーナリスト」が信頼性に疑問を呈したことについて、 「カイロ大学及びカイロ大学卒業生への名誉毀損(きそん)であり、看過することができない」と批判しています。

 それを受けて、都議会で卒業証書を出すよう求める決議案を提出する予定だった自民党は決議案を撤回しますが、 都議会の最終日6月10日に現職の小池百合子知事が立候補を表明するとみられていた直前のタイミングですから、小池百合子氏とカイロ大学との深い闇が見え隠れします。

 さらに、新聞やテレビなど大手メディアは都から情報をもらえなくなるのを恐れ、この問題を追及する気配は皆無で一様にこの件には触れない姿勢です。   普段は報道の自由だ、真実の追求だなどとご大層なセリフをホザいていても、所詮これがマスコミの正体なのです。

 そもそも「カイロ大学及びカイロ大学卒業生への名誉棄損」にあたるというなら、名誉を回復するため卒業記録を出せば済む話です。   本当に卒業したのであれば、ですが。  卒業生名簿に小池氏の名前があれば、そのコピーを出すか卒業証書発行の記録を出せば、 それはカイロ大学の名誉を回復する最も簡単な手段のはずで、わざわざこんな脅し文句のような声明を出す必要はありません。

 それもせず「エジプトの法令に則り、適切な対応策を講じる」という一方的な声明を出して訴訟をチラつかせ口止めしようとしているわけで、 むしろこのドタバタ騒ぎで明らかになったのは、小池氏の学歴を証明する証拠はカイロ大学に存在しない、ということです。    そもそも一卒業生について大学が声明を出すのは異常事態ともいえ、なにか大きな力が蠢いているのかもしれません。

★.....2020年6月15日、突如小池氏がカイロ大の卒業証書と卒業証明書を公開します。  エジプト政府とカイロ大学からお墨付きを与えられ、これで疑惑騒ぎを乗り切れると判断したのでしょう。    しかし、今回の卒業証書の提示で疑問がさらに深まったようです。  Business Journal記事によれば「卒業証書では卒業年月が『1976年10月』と記されていますが、 小池氏は過去の著書で“72年10月に1年生としてカイロ大学に入学”、“1年目に落第して進級できなかった”と記しており、 小池氏が卒業した文学部社会学科は4年制のため、もし通常のプロセスで卒業したのであれば入学4年目に当たる76年に卒業したというのは辻褄が合いません。

 はたして、エジプト側のこの声明で、これまで一部週刊誌が報じてきた「学歴詐称疑惑」は完全に解決し終息していくのでしょうか。  小池氏は「カイロ大学が何度も正式な卒業を認めているから、(卒業証書は)出す必要はない」、 と繰り返していますが、カイロ大学は長年にわたって学業実態のない人間に卒業証書を発行してきた大学とされます。

 学業実態もほぼ無さそうな小池氏が、このような慣習により卒業出来たのであれば(状況証拠ではほぼ確実のようですが)、 その人物が長年堂々と「カイロ大学文学部社会学科首席卒業」という肩書を用い、選挙戦を闘って勝利してきたというのは、ある意味有権者を騙してきたとも言えます。

 さらに、小池氏が卒業に必要な単位を取っていなくても学長が「卒業した」と認定することはできるでしょうが、これは「名誉学士号」のようなものであり、 この場合2016年にテレビで見せた卒業証書や証明書は偽造有印私文書行使にあたる疑いがでてきます。 実際その容疑で都民が東京地検に小池氏を告発していますが、 検察が受理するかどうかは不明です。(2020.6.15)


 

現実の出来事.....真夏の怪談話以上のホラー

 怖いのは、カネで学歴を手にしたうえ首席で卒業したなどと平気でウソを吹聴する人物が、一時は日本の総理大臣かなどと持て囃され、 いまや日本の首都・東京の知事という立場で東京都民を牛耳っているという、もはや真夏の怪談話以上のホラー(ぞっとする気持ち)が現実となっているという実態です。

 モチロン、政治家にも大学中退もいれば高卒もおり、学歴を偽ることなくそれぞれ選挙を勝ち抜いてきています。    しかし、政治家になろうという人物が実態もないのに何十年にもわたり「大学を首席で卒業」などと虚言を弄し、有権者を騙してきたのはどうみても公職選挙法違反でしょう。   それが平気でまかり通り、しかも大勢の人間が不信感を抱いている現状があるのに、それ以上に烏合の衆の数の力によって、 今回の都知事選も小池氏圧勝という喜劇がまかり通る怖さこそ、人気投票といわれる選挙の怖さです。

 自分達の生活を左右する政治家には公明正大(私心をさしはさまず、公正に事を行うこと)で、私利私欲に捉われない高潔な人物像が求められます。  マア、 今の日本にそんな100点満点の政治家は見当たりませんが、少なくとも虚言を弄し国民を欺く人物をワザワザ政治家に選ぶべきではないでしょう。    世間では医師免許の無いものは治療が出来ないのは論を俟ちません。  責任ある公僕の地位にある人物にも、人の上に立つ矜持と正義観は絶対必要なはずです。

 昨今の日本人は政治家を選ぶ基準は思想・中身よりパフォーマンスを優先しているようで、2020年7月に行われる東京都知事選挙の下馬評は小池氏圧勝と言われます。   人類はいままで「選ぶべきではなかった人物(や政党)を選ぶ」ことで数々の悲劇を味わってきました。

 もし小池氏が当選したら、今回の一連の騒動は一個人の出来事ではおさまらないでしょう。 現在のエジプト・シシ政権の財政を支えているのは、 日本からの年間3億ドルにのぼる開発援助資金とされます。 小池氏は国会議員だった時代から日本とエジプトをつなぐ人脈として、 果たした役割は小さくない人物です。

 その彼女がエジプト政府に大きな借りを作ったとなれば、今後の関係もおのずと予想がつきます。   小池氏の目標は日本の首相と言われます。  実現すればまさに真夏の悪夢ですが、エジプトの軍事政権に弱みを握られた政治家のため、 国民の血税が彼女の尻拭いに利用される事態だけはカンベンしてもらいたいものです。

 はたして小池氏は今度の都知事選でも堂々と「カイロ大学首席卒業」と言い張るのでしょうか。  選挙広報に学歴を詐称した場合、公選法235条の虚偽事項公表罪に該当するそうで、 この犯罪の公訴時効は3年とされます。  小池氏が今度の都知事選挙に立候補し選挙広報にカイロ大学卒業という学歴を書き、これが虚偽だとすると、 新たな虚偽事項公表罪が成立するわけで、小池氏の経歴がどう書かれるか、ある意味興味深々なところではあります。  はたして東京都民はどんな判断を下すのでしょうか。 (2020.6.13 msnニュース 引用)


小池知事元側近の「爆弾告発」

 くすぶり続けている小池百合子氏の学歴詐称疑惑ですが、2024年4月10日発売の月刊誌『文藝春秋』が、東京都の小池百合子都知事の元側近である小島敏郎氏の“爆弾告発”を掲載します。    小島氏は、小池知事が率いる『都民ファーストの会』の元事務総長で、2016年に小池知事が初当選した際、都の特別顧問に就任した側近中の側近です。  その小島氏が、 自ら小池知事の学歴詐称の隠蔽工作に加担していたと告白したのです。

 小島氏の証言によれば、前回の知事選の直前、2020年5月に出版された『女帝 小池百合子』で学歴詐称疑惑を告発された際に、困り果てた小池知事に相談され、 カイロ大学に卒業を証明する声明文を出してもらうように提案した、としています。     そして数日後、カイロ大学学長の署名入りの声明文が駐日エジプト大使館のFacebookに掲載され、そこには小池知事が同大学を卒業したことを証明する、とあったといいます。  これにより、 疑惑を追及する声は一気に沈静化、小池氏は圧倒的な得票数で都知事選2期めの当選を果たしたわけです。

 しかし、小島氏は、小池氏が本当に卒業しているのなら、なぜあんなに憔悴していたのか。 もしかしたら、本当は大学を卒業していないのではないか。 だとしたら、 自分は疑惑の“隠蔽工作”に手を貸してしまったのではないか、という疑念を抱くようになります。

 しばらくして、小島氏は小池氏のブレーンだった元ジャーナリストのA氏から、「実は駐日エジプト大使館のフェイスブックに上げられたカイロ大学声明は、 文案を小池さんに頼まれ、私が日本語で書いた文案を書き換えたものを英訳、カイロ大学の声明文として学長のサインを付けて発表したものです」と打ち明けられたといいます。    小池知事は声明文さえも捏造したわけです。

 つまり、本当にカイロ大学が出した声明文なら、アラビア語で記されているはずが、声明文の原文は英文で書かれており、しかも、カイロ大学学長の文書が、カイロ大学のHPに掲載されず、 なぜか駐日エジプト大使館のフェイスブックにだけ載った、というのですから奇妙な話です。 小島氏は、記者から次の都知事選で小池氏がカイロ大卒業を名乗った場合、 公選法違反容疑で刑事告発するか、と問われると、「その覚悟で準備している」と述べています。

 さらに注目されるのが、元都知事の舛添要一氏の発言です。  舛添氏によれば、「小池さんと知り合ったのはもう45年も前になりますが、当時、彼女はテレビにも出ていて、すでに有名人でした。  “元婚約者”と書かれたこともありますが、それはまったくの嘘です。  あるとき、私も番組に呼ばれ、そのとき『振り袖、ピラミッドを登る』という彼女の著書をもらったんです。  本には『カイロ大学首席卒業』とあった。   私もフランスのパリ大学に留学した留学組ですから、よくわかりますが、アラビア語を母国語としない日本人が、カイロ大学で首席を取るなんて、すごいなと驚きました」。

 その後、どこかで会ったときに舛添氏がそのことを言うと、小池氏は笑いながら、悪びれもせず「私の学部は、学生が私ひとりだったから、首席でもあり、ドベ(ビリ)でもあるのよ」 と答えたというのです。  「にわかには信じられなかったが、まあ、そんなもんかと。  しかし、その後、2018年の都知事記者会見を見て、小池知事の『嘘』に気がつきました。   記者からカイロ大学を首席で卒業したという経緯について質問され、『非常に生徒数も多いところでございますが、ただ、先生から、非常にいい成績だったよ、とアラビア語で言われたのは覚えております』と答えているんです。   私には学生はひとりだったと言っていたのに、生徒数が多いと答えている。  ああ、そういうことかと思いました」(舛添氏)

 “初の女性総理”を目指しているとされる小池知事ですが、当初、2024年4月28日投開票の衆院東京15区補選に出馬して、国政復帰するとみられていました。  ところが、 出馬を表明したのは作家の乙武洋匡(ひろただ)氏でした。   この背景には、小池知事が親しい自民党の二階俊博元幹事長が、次期衆院選での不出馬を表明したことで、小池氏が国政復帰しても自民党復党の目途が立たなくなったから、という見方もありますが、 『文藝春秋』記事の内容を何らかの方法で知り、それが決定打となって、乙武氏の擁立を決めたのではないかとも言われます。  いずれにせよ、今回の学歴詐称疑惑の再燃で、 3選確実とみられていた7月の都知事選に黄信号が灯ったのは確実です。(FLASH 引用)

 これまで、小池氏が公言してきた「カイロ大学卒業」については、「学歴詐称疑惑」が何度も浮上していました。   2018年6月には、 月刊『 文藝春秋 』・『小池百合子「虚飾の履歴書」(筆者・石井妙子)』に、当時カイロで小池氏と同居していたという日本人女性の、《小池氏が1976年5月の進級試験に合格できず、 その時点で4年生にもなっていなかったので追試も受けられなかったこと。   さらに小池氏が卒業できないまま日本に帰国したにもかかわらず、 日本では嘘をついて「カイロ大学文学部社会学科首席卒業」という肩書を使い始めたことを、 ケロっとして認めた》ことなどが書かれています。

 2020年3月12日には、東京都議会の予算特別委員会において、自民党の田村利光議員が、「(カイロ大学を)卒業したのなら、卒論を書いたのでしょうか?  書いたのならテーマをお聞かせ下さい」と質問しています。

 2023年11月8日には、2020年に発売され21万部を超えるベストセラーとなった、ノンフィクション作家・石井妙子氏による、小池百合子東京都知事の半生を描いた 『女帝 小池百合子』が、 単行本では告発者が仮名〈早川玲子〉だったのを、実名〈北原百代〉に改めるという、決定的な改稿 がなされた文庫版が発売されています。

 しかし、何故か日本の大手メディアは小池氏の学歴詐称疑惑の追及に消極的で、今までは学歴詐称の決定的な証拠を突き付けるまでには至りませんでした。    この構図は「強い者にひれ伏し」、「隠蔽」してきたジャニーズ性加害事件とそっくりです。

 ジャニーズ性加害事件も、1965年から疑惑がささやかれ始め、関係者どころかメディアも既知の事件でしたが、飛ぶ鳥を落とす勢いのジャニーズ事務所に忖度し、日本の大手メディアは口をつぐんできました。     そして、2023年にイギリスBBCが報道したことによって外圧がかかり、やっと事件が表ざたになったわけです。

 ジャニーズ性加害事件は「マスメディア沈黙の実態」が赤裸々になった大事件でしたが、 事件が公になった後でも、旧ジャニーズに忖度しまくってきた大手メデイアは、自らの隠蔽体質には蓋をしたまま、反省どころか何らの対策も打つことなく、形だけ反省の態度を示すため「超薄味お手盛り懺悔放送」を一度流したきりで、 何もなかったかのような姿勢に戻っています。

 昔、日本は吉田清冶という人物が広めた「日本軍が朝鮮人女性を強制連行して慰安婦にした」などというトンデモナイ嘘により、 「日本人は女性を性奴隷にした野蛮国家」という汚名を着せられました。   この「小池氏の学歴詐称疑惑」も、東京都知事という日本の首都の権力の中枢に居座る人物が、 実は大嘘つきの怪しげな人間かも知れない、という話です。

 しかし、「小池氏の学歴詐称疑惑」は、過去何度も指摘されてきましたが、新聞・テレビの大手メデイアは、ジャニーズ性加害事件と同様、相手が権力者だと「報道すべき責任」を放棄する体質のままで、 この事件が大きく報道されることはありませんでした。

 結局、日本の新聞・テレビは、ジャニーズ性加害事件から何も学ばなかったどころか、「権力には一切逆らえず、見て見ぬふりする」、報道機関というよりただの「紙芝居屋(商業媒体)」なのです。    いつの日か、《学生数が10万人を超える外国の名門大学を留学生の自分が首席で卒業した》などという白昼夢を、堂々とメディアの前で言い放つ、この人物の正体が白日の下にさらされ、 「小池氏学歴詐称疑惑」が表ざたになるときがくるでしょう。

 また、そうならなければ日本社会のメディアには道理(人として行うべき正しい道)など存在しないということです。  真実が明らかになったとき、大手メデイアはジャニーズ事件のときと同様、「超薄味お手盛り懺悔放送」を一度流し、 おしまいにするのは間違いないでしょうが、そのとき、度重なる自分達の隠蔽体質を、なんと弁解・言い訳するか、見物ではあります。(2024.4.12)

  4月17日、月刊誌「文芸春秋」の記事で「学歴詐称疑惑の隠蔽(いんぺい)工作に加担した」と告発した元側近の小島敏郎氏が、東京・日本外国特派員協会で会見を行いました。    半世紀前の1974年、この席で田中角栄首相の「追及劇」が始まり、その後田中首相は退陣へと追い込まれました。

 しかし、今回は各新聞社やテレビ各局など多くのメディアがここに集まっていましたが、ほとんど踏み込んだ報道をしませんでした。  大手メディアはこの期に及んでも、相も変わらず 「報道すべき責任を放棄」しているわけですが、 このまま知らぬふりを決め込むつもりでしょうか。  ジャニーズ事件では自らの隠蔽体質を反省したはずですが、やはり「フリ」だったわけです。(2024.4.17)


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