ホーム電動工具あれこれ⇒エアツールのあれこれ・インパクトレンチ

インパクトレンチが欲しくなった

エアーインパクトレンチ  単管パイプを使った足場組み立て作業では、当初は手で回す「ラチェットレンチ」を使ってクランプ・ボルトを回していましたが、 何十箇所もあるクランプのボルトを、手作業でやるのはサスガにシンドイ。

そこでボルト回し作業を手持ちの充電式のマキタ・インパクトドライバーにソケットを取り付けてやろうと考え、ホームセンターで物色。     そんなに高くないだろうと考えていたけど、「インパクトドライバー」に取り付けるソケットは千円前後するものなのですね。(2019.3.21)


ついインパクトレンチ購入

 ところが、フト横を見ると(槇原 敬之..."僕が一番欲しかったもの"風に)...「エアーインパクトレンチ」が4980円という価格で売られており、 しかも「17、19、21㎜」3サイズのソケットまで付属しているではアリマセンカ。

エアーインパクトレンチ クランプのボルトは17㎜ですから、わざわざ別にソケットを買う必要もないのもウレシイところ。  もうこれだけで買う価値がありそう。

メーカーも今使っているスプレーガンや、 エアブラシと同じアネスト岩田製なのでまずは大丈夫でしょう。 モチロン、MAIDE IN CHINAではありますが。

エアコンプレッサーは持っていますから、DIY用ではありますがこの5千円でお釣りがくる「エアインパクトレンチ」を思い切って(?)購入して、 使い心地を試してみようと決意。  これならタイヤ交換作業にも使えるでしょう。

【6/13 10:00-6/17 9:59 ポイント最大16倍!】アネスト岩田C エアーインパクトレンチキット 12.7mm角 312Nm ロッキングドック機構 エアインパクトレンチ 4900192300826

価格:5,378円
(2019/6/14 21:14時点)
感想(0件)



「エアーインパクトレンチ」をタイヤ交換に使ってみた

 ということで、この「エアーインパクトレンチ」をアルファードのタイヤ交換に使ってみます。

 アルファードの取説によると、タイヤホイルの締め付けトルクは約105N.m(ニュートンメートル)と記載されていますが、 このアネスト岩田製の「エアーインパクトレンチ」は、トルク・312(N・m)というスペック。

 カタログ値的には十分使えるはずですが、ナニゴトも理屈どおりいくとは限らない世の中。  油断は禁物です。  そもそも道具は安物を買ってはいけない、というのが鉄則です。    

「エアーインパクトレンチ」をタイヤ交換に使ってみた
単管パイプのクランプはなんとか緩められたので、いよいよタイヤ交換に使ってみる。

クランプのナットは17㎜だが、タイヤホイルのナットは21㎜なのでソケットを交換する。

単管パイプの取り外しで何度も使ったので、ソケット取り付け部にソケットが噛んでしまいなかか外れない。 ハンマーで衝撃を与えてやっと取り外す。

イザ、ホイルを緩めようとするが.......しかし、トルク不足でホイルが緩む気配は全く無し。

打撃音はするが、オソレていたとおりやはりパワー不足のようでホイルを回すまでのトルクはなさそう。

アネスト岩田製の廉価品ながらトルク・312(N・m)というスペックに期待したが、コンプレッサーの指定エア圧0.6MPaではどうやらムリのよう。
普通車のホイル外しに使うなら余裕を見て600(N・m)程度のパワーは必要かも。
グリップ底に「空気量調整つまみ(右側)」があり、これを変えることでトルクが切り替えられる。 左は空気接続口。

ちなみに取説によると使う前や保管時は、必ずこの空気接続口から数滴給油することが指示されている。

つまみは1~4の範囲で切り替えられ、4がMAXだが、4の設定でもやはりナットは緩められない。
そうはいっても全く使えないということはなさそう。

最初に手でホイルナットを少しだけ緩めてやれば、後はこのパワーでも一瞬にしてホイルナットを外してくれる。

今までは最後までホイルレンチを手で回す必要があったが、これなら最初だけ緩めてやれば後はダダッとアッという間にホイルナットが外れる。

これはこれで十分使える。
締め付け時も手でやるよりはズイブン楽。 指である程度までナットをねじ込み、後は「エアーインパクトレンチ」でダダッとやれば、一瞬にしてある程度まで締め付けてくれる。

後はレンチを使って手で規定トルクでしっかり締め付ければ完了。  従来のタイヤ交換作業の時間よりはかなり節約できる。

但し、たとえ「エアーインパクトレンチ」で締め付ける場合でも、最終的なナットの締め付けは手で行い、キチンと規定トルクまで締め付けるのが鉄則。



レンチのキモ........ソケット

 ちなみに、レンチとは「ソケットを取り付けてボルトやナットを回す工具全般」をいいます。    スパナも似たような工具ですが、スパナ(spanner)は日本では一般的に先端が開放されたものを指し、それ以外をレンチ(wrench)と呼ぶようです。    ただ、1本で片方が開放されもう一方が閉じているというタイプのスパナ(レンチ?) もありますから、特に明確な区分はないようです。

 エアーインパクトレンチ ソケットというのは一般的には・器具などをはめ込むための受け口の名称ですが、 インパクトレンチ用のソケット(黒いほう)は「インパクトドライバー」用ソケット(銀色のほう)に比べて外径が肉厚で強靭性に優れています。

 足場用クランプボルトを回す程度なら「インパクトドライバー」にソケットを取り付けて使うというのもアリです。   ただし「インパクトドライバー」のソケットは、画像のように細い6.35mm六角軸をチャックで保持する方式なので、ハードなボルト回し作業にはいささか無理な場面も多々あります。

 あまり強いパワー(締め付けトルク)だとビット(軸)が折れる恐れがあるため、国内メーカー各社は18Vの充電式タイプでも、締め付けトルクは~200(N・m)で性能を抑えているそうです。     海外メーカーは200(N・m)を超えるパワー重視のインパクトドライバーを出しているところもあるようです。

 その点、「インパクトレンチ」はボルト締め専用ともいえる道具ですから、充電式18Vのなかには締め付けトルクが380(N・m)前後のものもあります。    エア式のものはさらに締め付けトルクが大きく、手が届く価格帯でも400~700(N・m)のものが一般的です。  今回購入したアネスト岩田製の廉価品でさえ312(N・m)あります。


インパクトレンチとインパクトドライバー

 「インパクトレンチ」と「インパクトドライバー」は、どちらも似たような構造と機能を持つ工具です。    「インパクトドライバー」は、先端冶具を変えることで穴あけドリルとして使ったり、ネジやボルト回しなど多機能に使えますので、汎用性があります。

 一方、ボルトやナット回しに特化した工具の「インパクトレンチ」は、より強いトルクに耐えるようソケットを取り付ける部分は太い角ドライブ(四角)となっており、締め付けトルクが大きいのが特徴です。

 そのため固く締まったボルトに対して強力なパワーで対応できますが、「インパクトドライバー」のような多機能で使える汎用性はありません。 あくまで「ボルト回し」専用機です。   どちらを選ぶかは使用目的により決まってくるでしょう。

  エアーインパクトレンチ 決定的に違うのはソケットを取り付ける部分です。 上が「インパクトレンチ」、下が「インパクトドライバー」のソケット取り付け部です。   「インパクトレンチ」の方は、より強いトルクに耐えるよう、差込角1/2”(12.7㎜)の太い角ドライブ(四角)となっています。

「インパクトレンチ」はこの太い軸にソケット(黒いほう)をセットして使うわけですが、この頑丈なソケット取り付け部があるため、タイヤホイルや重機などの固く締め付けたボルトにも対応できるわけです

それに対し「インパクトドライバー」の方は、6.35mm六角軸という細い軸(銀色のほう)をチャック部に差し込んで使う方式なので、見比べても分かるように軸の強度が全く異なります。

 そもそも「インパクトドライバー」はパワー(締め付けトルク)がそれほど大きくないので、固く締まったボルトに対してはトルク不足で回せない場面もあるでしょうし、軸そのものが耐えられません。     大型トラックや重機のボルト相手では歯が立たないでしょう

 タイヤ交換の場合、ナットの締め付けトルクは車種ごとに多少違いがありますが、一般的に軽自動車で70~90N・m(7~9kgf・m)、普通自動車で90~200N・m(9~20kgf・m)程度が必要とされます。

 「インパクトレンチ」のカタログ・トルク値がこれより上回っていれば使えるはずですが、しかし安物のトルク値は当てになりません。    廉価品では軽自動車でもトルク不足で無理でしょう。  現に今回購入した「インパクトレンチ」も、ミラのホイルナットはビクともしませんでした。


インパクト方式はパワーがある

 工具には例えば「インパクト・○○○○」と謳うものと、単なる「ドリルドライバー」などのように「インパクト」が付かないタイプがあります。    ネジまわし(ドライバー)を使って手でネジを緩めるとき、単に回す動作だけではなく体重をかけ押し込みながら回すと、ねじ山をナメたりせず上手く緩められます。    一般的にドライバーは押す力7、回す力3の割合で回す、とされています。

 また、固着してしまったネジを緩めるとき、ドライバーの頭をハンマーで叩き打撃を与えてやると回しやすくなります。 そのため「貫通ドライバー」といって、 ハンマーで叩ける様にグリップ頭部に鉄のパーツが付いているタイプもあります。    

「貫通ドライバー」

ベッセル(VESSEL) メガドラ 貫通ドライバー 2×100 930

新品価格
¥781から
(2019/3/31 07:42時点)

回す力だけでネジを緩めようとすると(カムアウト現象)が発生して先端が逃げてしまうことがあります。  プラスねじは十字の溝が奥に向かってテーパー(斜め)状に加工されているため、 このカムアウトが発生しやすいわけです。

押す+回す、という力を最大限に発揮させるよう、ドライバーには根元に6角の部分(ボルスター部)があるタイプがあります。   この6角部にスパナやメガネレンチを掛ければ、押す力に集中しつつ、回す力をより大きく掛けられる、というわけです。


 回転するだけの一般的なドリルドライバーでは、トルク不足で回せないこともありますが、「インパクト式」のタイプは、ドライバーを手で回すときと同様の理屈で、 内蔵されたハンマーがソケット軸にすこしずつ衝撃(インパクト)を与えながら回す動きをします。

 この動作により、回転力にプラスして「押す力」も加わりますから、大きなトルクが発揮できるようになっています。  ただ、その分動作音はダダダッというケッコウ大きな音がでます。


「電動インパクトレンチ」

 外観は「インパクトドライバー」とほぼ同じですが、「電動インパクトレンチ」はソケット取り付け部が太い角ドライブ(四角)となっています。    パワーも段違いで、「マキタ製インパクトレンチ・TW450DRTX」は最大締付けトルクが380N・mあります。

 電気コード式と充電式のタイプがありますが、いまは充電式が主流となっており、やはり便利です。  ただ高価ですし、趣味程度で使うDIYレベルであれば電気コード式でも十分です。    充電式タイプには10.8Vや14.4V機のものもありますが、本格的な作業ではパワー不足なのでハードに使うなら18V以上の機種がおすすめです。

 ホームセンターには「インパクトドライバー」はいろんな種類が置いてありますが、まだ「電動インパクトレンチ」はあまり見かけませんね。

     

「電動インパクトレンチ」

大自工業 メルテック 電動インパクトレンチ AC100V用 ワインレッド FT-50P

価格:7,080円
(2019/3/20 21:56時点)
感想(35件)

大自工業 メルテック 電動インパクトレンチ DC12V FT-09P

価格:3,668円
(2019/3/20 21:58時点)
感想(84件)

【送料無料】マキタ 充電式インパクトレンチ 18V/ 5.0Ah <TW450DRTX> バッテリーx2個・充電器・ケース付 【makita タイヤ交換 電動インパクトレンチ トルク管理 ソケット ドリル 電動工具 おすすめ 人気 エアインパクトレンチ】

価格:58,065円
(2019/3/20 21:59時点)
感想(0件)

【送料無料】日立工機 コードレスインパクトレンチ 緑 14.4V 3.0Ah <WR 14DBAL2(2LSCK)L>バッテリー2個 充電器 ケース付き 【アグレッシブグリーン】【タイヤ交換 電動インパクトレンチ トルク管理 ソケット 100v】

価格:40,747円
(2019/3/20 22:00時点)
感想(0件)




「エアーインパクトレンチ」

 今回はヒョンなことから購入するハメ(?)になった「エアーインパクトレンチ」ですが、エアコンプレッサーは持っていましたから、「エアーインパクトレンチ」はいつかは購入しようしていた工具でした。

 一般的に圧縮空気を動力とするエアインパクトレンチは、同等能力の電動インパクトレンチに比べ、内部に余計なモーター駆動構造などを持たないため小型に出来ますし、パワーがあるとされます。

 マックス スーパーネイラ エアーインパクトレンチと一口に言っても、用途によって主にピストル型・Dハンドル型・ストレート型・アングル(コーナー)型の4種類の形状があります。

さらに、内部の打撃機構も1回転して1回打撃するものや2回打撃するもの、ハンマー部を大型化したものなどあります。

 自動車工場での組み立て作業では、一般的なピストル型ではなく、ストレート型・アングル(コーナー)型などがよく使われています。
   

エアインパクトレンチ

SK11 超軽量エアインパクトレンチ SIW-1600HG

新品価格
¥19,722から
(2019/3/21 17:47時点)

ベッセル(VESSEL) エアーインパクトレンチダブルハンマー GT-S70WK

新品価格
¥30,139から
(2019/3/21 22:03時点)

ベッセル(VESSEL) エアーインパクトレンチ ダブルハンマー GT-P60XW

新品価格
¥37,878から
(2019/3/21 22:04時点)

ベッセル エアーインパクトレンチシングルハンマーGTS600CU GT-S600C

新品価格
¥50,436から
(2019/3/21 22:04時点)

SMT(スマートツール) 1/2sqコンパクトエアーインパクトレンチ ★ツインハンマー仕様 ★RSS98

価格:15,200円
(2019/3/21 22:17時点)
感想(15件)

【送料無料!エアインパクトレンチが目玉価格】SI アングルインパクトレンチ SI1650AH [292-5729] 【エアインパクトレンチ】[SI-1650AH]

価格:43,000円
(2019/3/21 22:26時点)
感想(0件)




インパクトレンチの便利付属品

 角度があって届かなかったり、距離がある場合などの場面で、持っていると重宝するのが「便利付属品」。

 90度や角度を曲げた斜め作業ができます。  軸を延長したりできるので、狭い場所や深いところに使え、作業範囲が広がります。    

インパクトレンチの便利付属品

アングルアダプタ 90度 L型アダプター ライトアングル 六角シャンクエクステンション 直角アダプター イエロー

新品価格
¥1,499から
(2019/3/21 22:10時点)

TIMESETL L型 アングルドライバー ドライバー インパクトドライバー対応 コーナードライバー アングルビット L型ビット コーナービット アングルアダプター L型アダプター ドライバー アダプター 木工用 105度

新品価格
¥980から
(2019/3/21 22:11時点)

SUPERTOOL/スーパーツール ユニソケット(インパクトレンチ用)六角対辺:24、差込角:12.7 USN24

価格:1,570円
(2019/3/21 22:20時点)
感想(0件)

Ko-ken BD011SN-17 薄肉 12角 電ドル 用 ユニバーサル ソケット (18V インパクトレンチ対応) 17mm コーケン / 山下工研

価格:2,730円
(2019/3/21 22:29時点)
感想(0件)






⇒ページTOP


⇒サイトマップ

関連サイト


ランキング

楽天ランキング


こんなサイトもあります

セルフビルド
・"せっけい倶楽部ソフト"で間取り検討
・網戸の張替え


電動工具あれこれ
・電動丸ノコこぼれ話し
・電動ドライバーこぼれ話し
・電気カンナの話


ホビー
YAMAHAxjr1300外観
・YAMAHA xjr1300カタログ
・アコギギターの弦交換


【 全国各地ドライブ旅行記 】

日本の救世主......三笠公園の戦艦三笠の雄姿



ドライブの便利グッズ→
旅の記録に...........ドライブレコーダー
車内で家電品............パワーインバーター
読書でリラックス.......好きな作家、読んだ本




【 災害対策用品・災害備え 】

キャンプ用品にはイザ、というとき役立つものが数々があります。



災害時の備えに→
停電時の暖房......カセット式ガスストーブ
停電時の照明.........クワッドLEDランタン
便利な2口コンロ......LPツーバーナーストーブ






関連サイト・バックナンバー