二次方程式の解の公式と判別式

判別式の正負と二次方程式の解の公式と解の個数には当たり前の関係があります。

判別式の正負と解の個数

二次方程式 aX2+bX+c=0の 判別式 D=b2―4ac。判別式 Dの正負によって、解の個数は次のようになります。

  1. 判別式 D>0の時、解の個数=2。異なる二つの実数解。
  2. 判別式 D=0の時、解の個数=1。重解。
  3. 判別式 D<0の時、解の個数=0。実数解なし。(異なる2つの虚数解)

これ、覚えにくいです。それは、理屈が、わからないからです。

二次方程式の解の公式と解の個数

二次方程式 aX2+bX+c=0の 解の公式
X=2a分の ―b±√(b2―4ac)は覚えなくてはいけません。ただし、平方完成を良く理解して、導き出せるようにしておく事が大切です。平方完成の公式を丸暗記してはダメで、解の公式は証明できます。以下、「2a分の」は省略します。

解の公式と解の個数。具体例

解の公式を使って、答が出たとします。

  1. X=―b±√3なら、解は X=―b+√3 と X=―b―√3 ですから、
    解の個数=2。異なる二つの実数解。
  2. X=―b±√0なら、解は X=―b+√0 と X=―b―√0 ですから、
    二つの解は重なって、解は X=―b+0だけです。
    解の個数=1。重解。
  3. X=―b±√(-3)なら、√の中がマイナスは実数ではないので
    解の個数=0。実数解なし。

解の公式と解の個数

解の公式の√の中(b2―4ac)の正負によって、
解の個数は次のようになります。

  1. √の中>0の時、解の個数=2。異なる二つの実数解。
  2. √の中=0の時、解の個数=1。重解。
  3. √の中<0の時、解の個数=0。解なし。(実数解なし)

二次方程式の解の個数の覚え方

判別式の正負で解の個数を考えるのではなく、
解の公式の√の中(b2―4ac)の正負で解の個数を考える。

Xの係数が偶数の時 判別式 D/4

二次方程式 aX2+2bX+c=0。Xの係数が偶数の時。判別式 D=4b2―4ac=4(b2―ac)として D/4=b2―acの方が計算が楽。

解の公式もX=a分の ―b±√(b2―ac)となります。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。