倍数の判定法の例題
倍数の判定法を十分に知らない人は、倍数の判定法 一覧 11の倍数 見分け方を見て下さい。
11の倍数の判定法の例題
例題:2桁の整数ab(10a+bの意味)が11の倍数でなく、3桁の整数a0b(100a+10×0+bの意味)が11の倍数になるのは、どんな時か。(a,b)の組み合わせを全て求めよ。
答:(2,9) (3,8) (4,7) (5,6) (6,5) (7,4) (8,3) (9,2)
解説:1桁ずつ区切り引く方法でも、2桁ずつ区切り足す方法でも、a0bが11の倍数である事は、a+bが11の倍数(0を含む)である事と同値です。a+bが11の倍数になるのは、上の答に限りますが、どの場合も、abは11の倍数になりません。
3桁ずつ区切る方法では、できません。
例題:6桁の数字、『135□79』の□に0~9の数字を入れて、11の倍数にするには、何を入れたら良いでしょう。
答:1
解説:引く方法で解きます。□に入る数字をXとします。偶数桁目の数の和-奇数桁目の数の和=(1+5+7)-(3+X+9)=1-X。これが、0か11か-11になるので、X=1。
例題:5桁の数字、『246□□』の□に0~9の数字を入れて、22の倍数にするには、何を入れたら良いでしょう。
答:246□□は(^は乗という意味)
- 24618=2×3×11×373
- 24640=2^6×5×7×11
- 24662=2×11×19×59
- 24684=2^2×3×11^2×17
解説:□□に入る数字をXとYとします。2の倍数であるために、Yは0,2,4,6,8である必要があります。
- 2桁ずつ区切り、足す方法。
2+46+10X+Y=44+4+10X+Y。4+10X+Yが11の倍数。つまり、10X+Yは(11の倍数-4)。0≦10X+Y≦98かつ10X+Yは偶数なので、10X+Y=18、40、62、84。
- 1桁ずつ区切り、引く方法。
下から奇数桁目の数の和=Y+6+2。偶数桁目の数の和=X+4。この二つの和の差=4+Y-X=0か11。
- Y=0の時(4+0-X=0か11)X=4
- Y=2の時(4+2-X=0か11)X=6
- Y=4の時(4+4-X=0か11)X=8
- Y=6の時(4+6-X=0か11)解なし
- Y=8の時(4+8-X=0か11)X=1
例題:10桁の整数:2001911093のどこかに0を入れて、11桁の11の倍数にする。
答:9と3の間に0を入れる。20019110903=11x17x9067x11807
解説:2桁ずつ区切り足す方法で、2+00+19+11+09+03=44なので、20019110903は11の倍数。この方法で調べると、他の場所に0を入れても、11の倍数にはならない。
4の倍数と6の倍数の判定法の例題
例題:1から1000までの整数のうち、4の倍数は、何個ありますか。
答:250
解説:1番目:4×1=4。2番目:4×2=8。250番目:4×250=1000。
例題:1から1000までの4の倍数のうち、小さい方から100番目の数は何ですか。
答400:
解説:1番目:4×1=4。2番目:4×2=8。…100番目:4×100=400。
例題:1から1000までの整数のうち、4の倍数でもあり、6の倍数でもある数は、何個ありますか。
答83個:
解説:4の倍数でもあり、6の倍数でもある数は、4と6の最小公倍数12の倍数。12×83=996。12×84=1008(これは1000を超えている)。
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