因数分解で使うたすき掛けの方法

2次式を因数分解する時に用いる、たすき掛けと呼ばれる方法があります。ポイントは、X2の項の係数の正の約数と定数項の約数です。

たすき掛けとは

因数分解で使うたすき掛けの方法例として、AX2+BX+Cをたすき掛けを使い因数分解します。左の図で説明します。

  1. efには、X2の係数Aの約数を入れます。
  2. stには、定数項Cの約数を入れます。
  3. eとt、fとsをたすき掛けしたfsetの和=fs+etがXの係数Bと一致すれば完成です。

例題X+3X-5をたすき掛けで因数分解

X2の項の係数の正の約数(2と1)と定数項-5の約数(5と1)の組み合わせは、次の4通りです。 (2,1,-1,+5)左上、(2,1,+5,-1)左下、(2,1,-5,+1)右上、(2,1,+1,-5)右下。このうち、Xの係数が+3になるのは、左下の(2,1,+5,-1)です。

2X 2 + 3X5 = ( 2X+5 ) ( 1X1 )と因数分解されます。

たすき掛けは4通り(正解を含む)たすき掛けは4通り

例題の正解の説明

上の図の左下だけが、たすき掛けした結果の+5と-2の和がXの項の係数+3と等しくなるので、たすき掛けの1行目の+5から(2X+5)、2行目の-1から(1X-1)を作ります。

2X 2 + 3X5 = ( 2X+5 ) ( 1X1 )という因数分解の結果が得られます。

たすき掛けを使わない方法

二次方程式の因数分解で、暗算が得意な人は、たすき掛けを使いません。

上の例題 2X+3X-5の場合ですと、いきなり(2X )(X )と書き始めます。その後、頭の中で+5-1を決めます。因数分解たすき掛けを使わない 応用

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