本格的な商業・サービス業向け補助金を作る  

補助金事務に係わってきて、これまでも補助金に関連していくつか提案をしてきました。
本稿のようなものを提示できれば、と考えたからです。そこで、これまで作成したものをまとめて、一つにすることにしました。
ここで書いた補助金は実際には存在しません。そもそも「本格的な商業・サービス業向けの補助金」を作ることなど、かなり無謀なことなんですよね。
ですけど、行政に関係している方が、今後、新しい補助金を考えるにあたって、参考にしてもらえればと思ったので、ここに掲載しています。
一部分でもいいので、将来の補助金制度に採り入れられるのなら、うれしく思います。

<目次> くどいようですが、こういう補助金は実際には存在しません。
なぜ、商業・サービス業の支援なのか〜2つの道 01
商業・サービス業向けの補助金を作りにくい理由〜(1)ともかくも、数が多すぎる 02
商業・サービス業向けの補助金を作りにくい理由〜(2)製造業向けの制度設計ではうまく合わない 03
/私が考えた対応策〜(a)商業・サービス業向けであることを表題にする 04
/私が考えた対応策〜(b)原材料費を対象から外し、収益を上げながら補助事業できるようにする 05
商業・サービス業向けの補助金を作りにくい理由〜(3)事業化を急ぐ場合が多い 06
/私が考えた対応策〜(c)常時募集と書面審査(1) 07
/私が考えた対応策〜(c)常時募集と書面審査(2) 07-2
/私が考えた対応策〜(d)候補者プール 08
商業・サービス業向けの補助金を作りにくい理由〜(4)商業・サービス業の事業は採択後の事情変更が多い 09
/私が考えた対応策〜(e)コース分けと新規性 10
/私が考えた対応策〜(f)社会貢献コースと二段階抽出(1) 11
/私が考えた対応策〜(f)社会貢献コースと二段階抽出(2) 11-2
/私が考えた対応策〜(g)経営力向上コース(1) 12
/私が考えた対応策〜(g)経営力向上コース(2) 12-2
/私が考えた対応策〜(g)経営力向上コース(3) 12-3
商業・サービス業向けの補助金が作りにくい理由〜(5)人件費の取扱が難しい 13 
商業・サービス業向けの補助金を作りにくい理由〜(6)不正事件が起きやすい 14
/私が考えた対応策〜(h)人件費の簡易補助 15
/私が考えた対応策〜(i)補助率よりも限度額管理 16
/私が考えた対応策〜(j)事業構築費の取扱い 17
/私が考えた対応策〜(k)事業展開費の取扱い 18
商業・サービス業の補助金が作りにくい理由〜(7)申請内容がまちまちで審査が難しい 19
/私が考えた対応策〜(l)企業家精神を確認するための最終審査 20
 商業・サービス業向けの補助金を作りにくい理由〜(8)企業が補助金事務に不慣れ 21
 /私が考えた対応策〜(m)採択後のハンズオン制度を設ける 22
 おわりに〜補助金に不慣れな企業に力を付けてください 23
   
<補足資料>   
なぜ、こんな資料を作ったか 01-00
商業・サービス業の経営向上とは  01-01 
よくある補助金の勘違い 01-02
補助金活用を考えている経営者の方に、まず知っていただきたいこと 01-03
補助金?・助成金?・交付金? 01-04
行政情報は早めに入手しておく 01-05
専門家に相談しよう  01-06
補助金の対象になるかどうかを、最初に確認する 01-07
補助金は何にでも使えるものではない〜補助金のキモは「補助対象経費」にあり 01-08
申込み段階で申請数を絞り込む、あの手この手 02-01 
業種の分類とは別に、次のような職業の扱いはどうするか、考えておく必要があります 03-01
「都内に主たる事業所」という判断も難しくなっている 03-02 
「みなし大企業規制」は時代遅れではないか 03-03
補助制度を活かすも殺すも、補助対象経費次第(補助対象経費一覧) 03-04
商業・サービス業では事業開発と販路開拓が同時進行する 05-01
財産処分・生産転用・目的外使用 05-02
小さな会社は3つの「S」に気をつけろ 06-01
補助対象期間に注意! 06-02
こういう内容の事業だと、審査する側も躊躇する 07-02
事務局側も意見を添える 08-01
後出し補助金の不思議 09-01
補助金では、最初の決定額が全額出ないのが普通 09-02
物流効率化の失敗 10-01
新規性の落とし穴 10-02
新規性を主張するためには、対比表が便利 10-03
人材不足では、人材育成事業はできない 11-01
不採算でよければ、社会に役立つ事業はたくさんある 11-02
申請段階で、課題の存在を認識してもらう 11-03
クラウドファンディングの手法を採り入れては 11-04
専門家派遣の交通費の取扱い 11-05
商業・サービス業に新規性を求めるのは、無理がある 12-01
経営革新と補助金制度 12-02
純粋に企業業績のみを評価する補助金は、これまでなかった。 12-03
持続化補助金の補助対象経費 12-05
面接票の設計に当たって検討していただきたいこと 12-06
作業日報の作成はひと苦労 13-01
補助金は使途明確が前提、だが人件費は複雑 13-02
補助金の不正行為の例 14-01
人件費補助の誘惑 14-02
なぜ消費税が除かれるか 14-03
グレー行為は補助金の鮮度を落とす原因になる 14-04
消えものが多いと、不正を見つけるのが困難 14-06
規制強化が問題の拡大に繋がることもある 14-07
他の補助金の従業員補助の例 15-01
人件費補助は、ほんとに難しい 15-02
人材確保のやり方は一様ではない 15-03
最低賃金法に違反すると 15-04
商業・サービス業は人の出入りが激しい 15-05
補助金限度額という幻想 16-01
外注費と委託費は区別しない方がいい 17-01
内装経費が欲しい 17-02
経営者は意外とナーバス 21-01
収益納付は再考してほしい 21-02
殿堂入りがあってもいい 23-01
 




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いつもながら、めんどくさいのですが、書いておきます。
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本来、インターネット上に載せられた情報は、特段のことわりがなくても、そういう前提のものだと、私は思っていますが、すべての方が、同じ考えではないようですので、一応、免責事項を記した次第です。