た行【た】

(共通語=>出雲弁)

【た】 出雲弁
たんなか
他愛がない〔1〕、つまらない事、しょうもない無い事 たわいこくちゃもね(たえこくちゃもね)
他愛がない〔2〕、前後を忘れる たわいこくたいもない(たわえこくたえがない)
《助動》〜たい(願望) 〜て
大家族 おおがない
耐久力、長持ち のーじ
大嫌い だいすかん
対抗できない、かなわない たてがあわん
太鼓腹〔1〕 でんばら
太鼓腹〔2〕 どんばら
大根おろしのようにとけた雪 だいこんじり(る)
第3者 がわかた
大したことはない、心配ない、大丈夫 だいじね(ない)
大事に大事に ほんそほんそ
大社釣り たいしゃづり
帯状疱疹(たいじょうほうしん) どうまき
大丈夫〔1〕 せわね
大丈夫〔2〕 しゃーない
大丈夫〔3〕 せわあーません
大食漢 だらずばら
大豆や砂糖等を混ぜた炒り米 さとーおち
大切にとっておく、大事にする たまいたまい
たいそう もごー
大層お疲れ、大変な疲れ おーたいぎ
大層な たいそな
大胆な、度胸がよい きもがえー
大抵 たいげ
台所、炊事場 ながし
台所仕事する 流しすー
台所の汚水。汚水を流す溝。また、その汚水を受ける貯めます たなへじ〔2〕
(葬儀等の)台所の手伝い人 したかた〔2〕
台所の流し場 あげながし
大変、随分 えらい〔1〕
大便 おんこ
〔幼〕大便 あんこ
大変忙しい くそえそがし
大便所〔1〕 せんち
大便所〔2〕 ちょーじ
たいへん騒々しい おーそうぞ
大変な、おびただしい、ずいぶん たいした
大変な、途方もない ふつごな
大変な、意外な、案外な〔1〕 ぼでな
大変な、意外な、案外な〔2〕 ぼだいな
大変に厳しい えらきちー
たいへんに、ひどい、とても大きい ふて〔2〕
タイミング、機転、出だし きっくゎせ
平らでなく高い低いのあるさま たかへご
平らにする〔1〕 ろくにすー
平らにする〔2〕 ろくをとー
平らにする〔3〕 ちーろくをとー
平らにする〔4〕 なりにすー
平らにする〔5〕 なーめる
田植え終了時の集落一斉休日 しろみてやすみ
絶え間なく〔1〕 じじらね
絶え間なく〔2〕 ずずらに
絶間なく、ぶっ通しに、欠かしなしに〔3〕 かがしなしに
絶え間なく〔4〕 しきーなしね
倒す まくらかす
高い たけ〔2〕
高い傾斜面のある田 あげし
高畝、(田麦)〔1〕 たもぎ
高畝、(田麦)〔2〕 おねだ
高畝作り たもぎほり
高下駄 たかぼくー(たかぼくり)
駄菓子 ざぐぁし
たかだか、せいぜい せーさい
〔植〕タカナ(高菜) えどな
だから だけん
だから、〜のだから 〜だだけん
《名》焚き付け用の枯れ枝や枯れ葉〔1〕 こで
《名》焚き付け用の枯れ枝や枯れ葉〔2〕 さで〔1〕
《名》焚き付け用の極細の枯れ柴 もや
たくあん漬け だいこつけ
〔幼〕たくあん漬け かんこ〔2〕
沢山の泡 あばば
たくさん〔1〕 えっぱい
たくさん〔2〕 えっぱいごと
たくさん〔3〕 こじょーぼ
たくさん(沢山)〔4〕 こだくさん
たくさん〔5〕 よーけ
たくさん〔6〕 ろうちき
たくさん〔7〕 じゃーね
たくさん〔8〕 ばくたい
《形》(とても)沢山〔9〕 ろーもろーちき
たくさん〔10〕 じゃんばかー
たくさん〔11〕 じゃんじゃ(ー)に
たくさん〔12〕 じゃんこと
たくさん〔13〕 こじょーぶんに
沢山〔14〕、立派、丁重 したたか
えっか〔15〕 えっか
〜たくもない 〜たもね
たき〔2〕
《副助詞》〜だけ(限定) 〜ほど
竹馬 たけんま
(少し長めの)竹竿 さおんば
竹製の熊手、松葉かき こまざらえ
竹製のすのこ、竹製すのこを用いた床几状台座  たけざ
竹で編んだ籠 しんどり
(墓掃除のときに使う)竹のささら きりじゃせん
竹の筒 たけんぽっぽ
竹の根 ねぼち
竹の棒 たけんば
竹・わらで編み、物を盛って運搬する道具 ふご
だけれども〔1〕 だども
だけれども〔2〕 だ(ー)も
だけれども〔3〕 だもん
足し たり
確かめてみる、よく調べる ためてみる
出しっぱなし だしなげ
多重丸 じぇんじぇんまる
(家の)助けになる たりする
〜だぞ 〜じょ
〜だそうで 〜だげで
叩く しわぐ
ただ、無料、無賃 ただこ
たたき独楽 ぶちけごま
たたき台を作る めげばこきめー
だだっぴろい ざざぶれ(ざざぶろい)
ただでさえ、そうでなくても えとどさえ
ただ同然 ただはんぶ
たたら吹き仕事の棟梁 むらげ
爛れる(ただれる)〔1〕 おじゃけー
爛れる(ただれる)〔2〕 ちゃちゃけー
〜ただろう(断定) 〜かちら
〜ただろう 〜つら
駄々をこねる〔1〕 らんごくすー
だだをこねる〔2〕、ごねる くだたれる
駄々をこねる、我儘を言って騒ぐ だだける
タチウオ〔魚〕 ぎんだち
〔植〕タチテンモンドウ ほたーぐさ
〔幼〕立つ たったする
ダツ〔魚〕 あおだつ
たづくり〔1〕 からんま
たづくり〔2〕 しぼし
脱穀〔1〕 こなし
脱穀〔2〕 あたまおとし
脱穀後のワラ積み ししし
〜だった(形容動詞活用語尾)〔1〕 〜なかった
〜だった(形容動詞活用語尾)〔2〕 〜なった
立ったまま たちまんま
立ったままで腰だけを曲げたお尻の状態(行儀の悪い姿勢) さかしちべ
田土に切り込みを入れるための農具 ふんぎり
《終助》〜だって、〜だとて 〜だと(ー)
《動》立っている たてっちょー
たてし(−)
〔接尾語〕〜立て、〜と直ぐに 〜だち〔2〕
立て掛ける〔1〕 たてすける
立て掛ける〔2〕 すける〔2〕
立て掛ける〔3〕 すけかける
《動》たてかける しげー
(襖・障子などの)建具を隙間なく閉め切る たてつめる
立て込んでいる、混雑している せーじょ(ー)
立て膝をする さんまたたてー
縦結び おにむすび
立てる たてらかす
種籾などを水に浸す たながし
《動》他に責任を転嫁する ねしたくる
谷間の田 さこだ
駄荷を負う馬、馬車馬、駄馬 だちんま
他人に作ってもらった料理 すえかけぜん
他人のぶんまで遠慮する ひとのじぎ
他人迷惑 がわめぎ
種(たね) さね
(動物に)種が付く したがつく
種離れ さねばなれ
〔貝〕タニシ たのし
〜たの、〜たもの(調理法を表す「タ止め」の用法) 〜た〔3〕
《助》〜たの?、〜たのかい?(疑問や念押しの意を表す)〔1〕 〜てね
《助》〜たの?、〜たのかい?(疑問や念押しの意を表す)〔2〕 〜て〔3〕
《助》〜たの?、〜たのかい?(疑問や念押しの意を表す)〔3〕 〜ての
《助》〜たの?、〜たのかい?(疑問や念押しの意を表す)〔4〕 〜てや
《名》田の畦、小川の土手 けた
他のこと ほかごと
田の連なっている所 れんだい
田の中 たんなかんなか
頼母子講 しぎ
田の用水路 えでがわ
(腰にさす煙管用の)タバコ入れ だら〔2〕
タバコを吸う〔1〕 たばこをのむ
タバコを吸う〔2〕 たばこかむ
束ねる そくー
束ねる様に寄せる たくねる
束ねる、縛る からむ
度々〔1〕 たんびたんび
度々〔2〕 や(っ)としら
度々〔3〕 やっとしゃ〔1〕
度々〔4〕 やっとすりゃ
度々〔5〕、いつもいつも じょーじべったり
足袋の留め金 こうばせ
だぶだぶ〔1〕 あんやー
だぶだぶ〔2〕 あんだー
多分、まだ おーかたまんだ
食べて(飲んで)ください あがーましぇ
食べて寝るだけの生活 くっちゃねくっちゃね
食物を少しずつ残すこと ねこわけ
食べ残し〔1〕 くいさし
食べ残し〔2〕 わけ
食べ残し〔3〕 ちちきなかし
食べ残し〔4〕 くいなかし
食べ残し〔5〕 くいわけ
食べられない〔1〕 くぁえん
食べられない〔2〕 くぁれん〔2〕
食べる、食う くー〔1〕
食べる量が多い ものくいがえ
食べる量が少ない ものくいがわり
卵から雛にかえる〔1〕 めだつ
卵から雛にかえる〔2〕 めだたかす
騙す〔1〕 あばかす
騙す〔2〕 だまくらかす
騙す、ごまかす〔3〕 どまかす
たまったものじゃない あばえたもんだね
(良くて)たまらない〔1〕 こたえん
(良くて)たまらない〔2〕 こたえられん
(良くて)たまらない〔3〕 こたえらえん
《助動》〜ため、〜ので、〜から〔1〕 〜てかーに(〜にかーに)
《助動》〜ため、〜ので、〜から〔2〕 〜てからーに(〜にからーに)
駄目、失敗 しじゃ
ためしに、様子見に もよみに
〔幼〕だめだめ(めめ) およおよ
駄目なら えけな
駄目になる ござる
駄目になる 水泡に帰する、お釈迦になる おさだになる
たも網 たも
〜だよ 〜だぢ
《助詞》(出雲弁の催促命令形)〜だよ、〜なさい〔1〕 〜だが
《助詞》(出雲弁の催促命令形)〜だよ、〜なさい〔2〕 〜だがん
〜たような 〜たいな
頼りにする、たかる かかぶれー
だらしがない じくたらし
(着物の裾がはたけていたりして)だらしなく着ていること じょだじょだ
だらしなくする〔1〕 じくだれる
だらしなくする〔2〕 ずぃくだれー
だらだら〔1〕 だらんだらん
だらだら〔2〕 だんらだんら
たらふく食べる人 たらふくまんま
〔植〕タラヨウ たらいのき
足りない とーたもんだね
足りないくらいに たらんかばち
怠い(疲労感)〔1〕 えらい〔2〕
怠い〔2〕 だい
怠い(疲労感)〔3〕 たいぎ
怠そうな(疲労感)、偉そうな えらさげな
垂れ下がる、たるむ だる〔3〕
だー
《代》誰か だれぞ
《名》だれかさん だーだいさん
誰も だれんだい
樽のそこにある栓(2重構造になっているもの) たぼそ
垂れ下がった しょんだれ
誰に気がねすることもなく おてんぺ
垂れる〔1〕 こく
垂れる〔2〕 (屁が)ぬける
《動》(屁を炬燵で)垂れる〔3〕 (屁を)おもす〔2〕
〜だろう〔1〕 〜だら
〜だろう〔2〕 〜だー〔2〕
〜だろうが 〜らが
たわいのないこと、とりとめもないこと おとわーさ
たわむ しわむ
戯れてからかう、手を出す、干渉する〔1〕 せかかす
戯れてからかう、手を出す、干渉する〔2〕 しぇがらかす
俵の両側で蓋にする丸い俵 さんだーら
田を打ち起こして苗を植えるまでの仕事 しつけ
田を小作に出す かけさく
(田植えの時に牛馬に引かせて)田を平らにするために使う農具 まんぐゎ
たんころ
短気 たんか
短気な、きつい たってきな
短気な人 たんかもん
(大豆の粉で作った)団子汁 おちごじる
だんごむし まるむし
男性 おとこぎれ
だんだんと〔1〕 ただもの〔2〕
だんだんと〔2〕 たったも
だんだんと〔3〕 ただも〔2〕
旦那寺 ししょーでら
談判する、議論する〔1〕 だめつめる
談判する、議論する〔2〕 だめつめする
田圃に生える食べられる草 しんざい〔2〕
(雨が降った時に)田んぼのあぜなどが壊されてしまうこと おーぬけ
田圃を一枚づつ数えるときの単位 くぼ

 

 

表紙ページへ戻る